ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待23

[2401] 稚児百合 [PC]  2016/05/10 07:31:10    [削除]


   散歩道や山でも見かけるチゴユリは、どちらかと云うと上手く写真に撮れないタイプの植物だ。稚児と云うぐらい小さな植物で、下斜め向きに咲いているので極めて撮り難い。特に白系の花はピンボケになってしまう。寝ころんで写したので何とか観られるかなと思いアップした。愛用の山渓ハンディ図鑑ではユリ科に分類されているが、最近の分類法ではイヌサフラン科に代わっている。
 手持ち図鑑では紹介されていないが、ネットで調べると若葉は食用になるらしい。しかし、仲間にホウチャクソウなどの毒草もあるので気を付けたい。ニリンソウとトリカブト属、ギボウシとコバイケイソウ、ギョウジャニンニクとスズランなど、似たものに毒草があるものには手を出さない、口に入れないを守っている。


「稚児百合に 大きくなれよと 老婆心」


 [2402] 真弓 [PC]  2016/05/11 07:43:39    [削除]


   鳥が運んで来たのか、花壇の中に置いてある植木鉢にマユミが実生で出て来て、今年で3年目になる。たくさんの花芽を付けて、何時咲くのだろうと毎朝観察を続けている。昨年の葉を落した後から花柄が出て来て、それがV字になり、さらに同じように分かれて伸びている。ダイヤモンドでホームベースの所から最初に花が咲き出し、一塁・三塁ベースは少し遅れて咲き出してきた。実になった時に果柄が“くの字型”になっていることが、花の段階から観察出来た。マユミの材は緻密なので工作などに使ってみたい。若芽は山菜にもなるらしい。
 今日も含めて3日間雨になったので山行もなくなり、外出していないので写真が撮れていない。ロクの写真には日付が記録されるようにしてあり、何時も旬の写真を使うことにこだわっている。今日は苦肉の策で、起床して花壇を覗きに出てみた次第である。ところで真弓の活躍した球団に期待を寄せているのだが……(*^_^*)


「田植雨 ベースにきらり 代打役」


 [2403] 定家葛 [PC]  2016/05/12 06:28:18    [削除]


   花に特徴あるテイカカズラが咲き出しました。スクリューに似た巴形の花が山道などに落ちているのをよく見かけます。キョウチクトウ科だと言いますから毒だろうと思っていましたが、果実と茎葉の乾燥させたものは滋養強壮などの薬用になるようです。名前の由来は謡曲の『定家』から名付けられ、天の岩戸神話にも登場するので、日本古来種かと思いきや台湾・中国にも自生種があるようです。どちらかと云うと南方系植物です。
 写真は植栽されたものでたくさんの花を付けています。開花直後の白い花には芳香があり、次第に黄ばんでくると香りもなくなってきます。ササゲの様な実にも特徴があり、お爺さんのドジョウ髭のようです。何故か華の無くなったシニアに結びつけてしまいました。


「大海に 船出の如き 夏の花」


 [2404] 田植え前 [PC]  2016/05/13 05:51:18    [削除]


   窓を閉めていても蛙の鳴き声がうるさいこと。田植え前の準備として田んぼに水が貼られ出した。既に田植えの始まっているところもある。何カエルか判らないが夜の大合唱はコロコロなんてものではない。流石に朝は鳴き疲れたのか、恋が成就したのか、比較的静かになる。先日も水を張られた田んぼの脇で、雄ガエルが雌ガエルを追っかけまわしている姿をつぶさに観察した。雄が袋を膨らませて鳴いている姿は見飽きない。
 昨日は新学校支援ボランティアとして初めての活動に参加してきた。アフタースクールと名付けられ、通学バスで帰るまでの時間を利用して、子どもたちのお相手をしてやるという活動。自主学習や観察会、野外ゲーム、もの作りなど様々で、ロクは自然工作を担当した。募集を掛けたところ希望者が90人。一人で対応できる人数ではない。それも1年から6年までの児童たちである。応援を頼んで何とか切り抜けたが、課題山積のアフタースクールだった。因みに提供した工作はシュレーゲルアオガエルを捩って、シュロの葉柄で作るシュロアオガエルのストラップと木登りタイプのカエルの2種類提供、ぐったり!


「帰るまで 煩きことよ 昼蛙」


[2405] 吉野林業 [PC]  2016/05/14 07:31:39    [削除]


   シニア自然大学校の地球環境「自然学」講座を今年は受講しているが、昨日は講座の一環として林業400年の歴史ある奈良県吉野の川上村を訪れた。座学で学んだ内容を実際に観察しようという試みで、吉野地方の密植造林と林道作りを、現地で説明を受けながら勉強させてもらった。林床まで光が届き明るい植林風景だった。昨年から稼働のバイオマス発電の見学も、普及すれば林業の再生に期待が持て、何れも目から鱗の話で、今後の日本林業に光がさす内容だった。
 盛り沢山な企画のバスツアーだったが、観光要素もあり“割り箸作り体験”でマイ箸を作って来た。折角だからと桧の香り高い割り箸を土産に購入して、少しだけ地元に貢献してきた。


「林道に 春から夏の そこかしこ」


 [2407] 雪割草 [PC]  2016/05/15 06:01:24    [削除]


   昨日の続きです。川上村で出合った花です。サクラソウに似ているのですが、散系の花序がサクラソウよりも小さく多いように感じました。写真整理の時に図鑑で調べましたが、掲載されていません。一緒に参加した仲間はユキワリソウかも知れないと教えてくれました。
 雪解けの頃に咲くスプリング・エフェメラルでキンポウゲ科のミスミソウやスハマソウのことを別名で雪割草と呼んでいます。サクラソウ科サクラソウ属にユキワリソウがあることを初めて知りました。ひょっとしたら園芸種の籠抜けかもしれません。何れにしても吉野川源流域の集落に咲いている花に目を奪われました。


「山村に 春告げ花の そっと咲き」 


 [2408] 幼虫探し [PC]  2016/05/16 06:11:36    [削除]


   所属する奈良の自然を観察する会で矢田丘陵へ蝶の観察に行ってきた。リーダーもさることながら蝶に詳しい方の案内で、途中レクチャ-を受けながら補虫網を手に手に、童心に戻ったシニアの集団が蝶を追っかけまわしてきた。飛びまわる蝶を捕獲するのは、動作の鈍くなったシニアにはなかなかで、結局、蝶の専門家がほとんどを捕獲されたようだ。
 写真はカラムシを食草とするアカタテハの幼虫探しである。葉裏が白いカラムシは、幼虫が葉を折りたたんで隠れているので見付けやすい。あまり綺麗な幼虫ではないが、触れても刺されることが無いので、慣れて来ると指で挟めるまでになる。イヌビワを食草とするイシガケチョウの幼虫も採取出来た。


「白蝶の 飛翔に網の 追い付かず」


 [2409] 苗代苺 [PC]  2016/05/17 06:26:32    [削除]


   何時も利用するバス停の脇にナワシロイチゴの可愛い花が咲き出しました。旧暦の5月頃に実が出来るので皐月苺とも呼ばれています。ナワシログミなどと同じように、稲作農業に関する名前が冠されています。既にヘビイチゴやクサイチゴが山道に目立って来ました。何でも口にするロクはヘビイチゴも食べてみましたが、しまりのない味で美味しくないので、以後食べないことにしています。草本系イチゴが美味しくないのかな?クサイチゴは紛らわしい名を付けていますが、木本で美味しいイチゴの部類です。
 ナワシロイチゴは生食でも甘酸っぱくて美味しいですが、ざらつきが口に残るのでジュースなどにすれば好いようです。果実酒にすれば甘味と酸味が調和した万人向きの美味しい酒になるようです。特に疲労回復と美肌効果があるので、今からでも間に合うと思う方はチャレンジしてみて下さい。


「白花に 非ず紅注す 野苺の」 


 [2411] 白糸草 [PC]  2016/05/18 07:45:39    [削除]


   以前はユリ科とされていたが、最近ではシュウロソウ科に分類されているシライトソウが山の尾根で我々を迎えてくれた。白花で上手く撮れていないが、花姿と花色で白糸草と名付けられたのは納得できる。日本固有種で中部以南に自生している。以前猪名川町に咲いているのを観に行ったことがあるので、アップしたかなと検索してみたが履歴は無かった。花は秋に咲くサラシナショウマに似るが、こちらは初夏なので間違う事はない。ロゼット状の葉がショウジョウバカマと似ているので、花が咲かないと見分けがつかない。
 昨日はじねんクラブの例会で逆瀬川から白瀬川源流を目指し樫ヶ峰コースを案内して頂いた。白瀬とか逆瀬などと言われるのは、かなり大きな川がこの辺りに流れていた名残らしい。白瀬川源流までのコースは植生も豊かで、もう一度訪ねたいと思ったが、最後尾を歩いたロクがトレース出来るか疑問だ。


「薫風に 運ばれ香る 白糸の」 


 [2412] 箕面滝 [PC]  2016/05/19 07:54:18    [削除]


   箕面牧落で用事があったので、折角の機会と思い、滝まで足を延ばし新緑を訪ねて来た。午前中の用事を終え、箕面駅まで歩いて行くと13時前だ。14時9分発の電車に乗ると15時のバスで帰れると逆算しスタートした。滝までは2.8Kmと表示してある。1時間余りしかないので、途中で引き返すことになるかもしれない。往きは緩やかな登りである。スイッチを速足モードに切り替えて歩き始める。何としても時間までに5.6Kmを歩きたいと欲が出てくる。復路の時間を考え、何とか滝まで辿り着けた。かなりの雨が降ってくれたので水量十分。悪名高いポンプアップの必要もない本物の瀑布を久し振りに見ることが出来た。
 ひたすら急ぎ足で歩いたので新緑を楽しむ間もなかったが、帰りは下り道なのでいざとなれば走っても良い。時間を気にしつつ、新緑の写真など撮りながら箕面駅に戻ってくることが出来た。今朝はあと数ヶ月で後期(高貴)高齢者の仲間入りをするロクの元気報告になってしまった。


「轟々と 白き飛沫に 緑さし」


 [2413] 紫詰草 [PC]  2016/05/20 06:11:31    [削除]


   ムラサキツメクサが何時も通る散歩道に咲いている。アカツメクサともいわれるが、どちらが本名か定かでない。愛用の山渓ハンディ図鑑では前者であり、同じ山渓の名前図鑑「野草の名前」では後者になっている。ヨーロッパから徳川幕府にガラス器具などを贈られた時に、詰物として使われていた乾燥植物の種が全国に拡がった。詰草用途以外に牧草や緑肥として利用されている。便秘・強壮・鎮咳・痰・腫れ物など様々な薬効もあるようだ。因みにアカツメクサはデンマーク王国の国花らしい。
 アカツメクサとシロツメクサとの決定的な違いは、アカは花の下すぐに葉が付いているが、シロの方は長い花柄に葉が付いていない。葉の形もアカツメクサの方が少し先が尖っている。草花遊びで使ったり、四つ葉のクローバー探しはシロツメクサの方である。


「刈られても 刈られてもなお 夏草の」


[2414] 山吹草 [PC]  2016/05/21 07:33:08    [削除]


   鮮やかな黄色が林内を明るくしています。ヤマブキソウですが別名をクサヤマブキとも云います。花色がヤマブキに似ているので単純に名付けられていますが、こちらはケシ科の植物でクサノオウと同じように折ると黄色い汁が出てきます。ヤマブキは木本バラ科で5弁花ですが、ヤマブキソウは草本4弁花ですから、科の違いが一目瞭然です。花後の実が細長く付いていて、どんな種が出来るのか確認してみたいものです。
 トンボのメガネで昨年に引き続き訪ねましたが、金剛山は植生が豊富で季節ごとの花が期待にそぐわず我々を迎えてくれます。昨日もたくさんの花に出合い紹介しきれません。仲間に鳥屋さんが来てくれるようになったので、野鳥観察も少しできるようになって来ました。双眼鏡を持って行かなかったのが不覚です。


「山吹の 黄色シニアを 黙らせて」


 [2415] 鍬形草 [PC]  2016/05/22 06:57:34    [削除]


   以前、大山の麓でも観たことのあるクワガタソウです。萼を付けた状態の果実がクワガタムシに似ているという事ですが、実際に観たことはないので、時々参考にさせて貰う「松江の花図鑑」と云うブログで拝見すると、採取した実の拡大写真が掲載されています。クワガタと云うより蛾が羽を広げたように見えました。
 クワガタソウは近畿以西の日本原産種です。花の形がオオイヌノフグリに似ているので、以前はゴマノハグサ科になっていましたが、最近はオオバコ科に分類されています。ロク的には以前の分類の方が馴染みやすい気がします。あまりマニアックに考えないように心掛けたいと常々思っているのですが……。


「樹の陰で 夏日を避けて 咲きし花」


 [2416] 要黐 [PC]  2016/05/23 06:56:03    [削除]


   カナメモチの花が満開で、まるで泡を吹いているような感じです。アカメモチともいわれますが、最近はより新芽が紅いレッドロビンと云う西洋品種に人気があるようです。黐となっていますが、モチノキ科ではなくカマツカと同じようにバラ科です。材も硬く農機具の柄にしたり、牛の鼻輪に使われたりして、まったくカマツカと同じような用途に使われます。
 新芽が赤いのは、まだ柔らかくて葉緑素が十分形成されていない若葉を、紫外線から守るアントシアニンと云う色素が働いているからです。謂わばサングラスをかけて保護している感じです。真冬の凍結を防いだり、植物にとってのアントシアニンは様々な働きをしています。


「木々たちも UVカットで 肌守り」


 [2417] アフター
スクール [PC]  2016/05/24 06:58:50    [削除]


   学童保育とは違って、バス運行までの時間を使って児童たちの面倒を見ようと始まったアフタースクール。前回は工作で数人のボランテァさんに応援して頂いたので、昨日の自然観察会ではお手伝いに行って来た。応募生徒80人ほどを連れての観察には無理があるので、4グループに分けてそれぞれの思いで観察することになった。一応下見しておいたが、新学校なので木も育っていないし、周辺はもと牧場だったので遊歩道はコンクリート。僅かにイネ科植物やパイオニア植物が蔓延っているだけのつまらないコース。シロツメクサの説明と草遊びに多くの時間を割いて3・4年生と遊んで来た。
 子どもたちに90分を如何に楽しませるか、あれこれ思案して、観察の予備として手作り紙芝居を持って行った。真夏日になっているので野外観察は60分、残り時間を日陰で紙芝居に費やした。ロクのグループは『竹ちから』を図書館で読み聞かせしている方にお願いした。他のグループも貸して欲しいと言われたので『ブナのふしぎ』をお貸した。


「真夏日を 真っ赤な顔の 児童たち」


 [2418] 文目 [PC]  2016/05/25 06:45:40    [削除]


   何れ文目か杜若で、先日、白花カキツバタをアップしましたが、今朝はアヤメの方です。謂わばアヤメ科の代表ですから、あだやおろそかに扱えません。アヤメを漢字変換すると菖蒲になります。万葉時代にはセキショウ、ショウブ、アヤメなどは同じ仲間として扱われていました。その名残として漢字表記は「菖蒲」のまま残っています。区分され出したのは18世紀になってかららしいです。
 アヤメは乾いた所に自生します。一方カキツバタは湿った水辺でしか育たないので、ものの例えに使われる“何れが文目か杜若”は一目瞭然です。花の基部に網目模様があるので綾目(アヤメ)と呼ばれる所以でもあります。それにつけても、何れも高貴な花色をしています。


「気高くて 手折るに難き 文目かな」


 [2420] 紅花山芍薬 [PC]  2016/05/26 06:53:23    [削除]


   じねんクラブのリーダー提案で京都南丹市の美山へベニバナヤマシャクヤクを訪ねて来た。昨日はリーダーが現地の方にお願いし、特別に保護地に案内してもらった。既に一般公開は終わっているが、明るく整備された林内のあちらこちらに群落があり、最盛期を迎えた上品な桃色や白色のベニバナヤマシャクヤクが我々の目を引く。太陽が顔を出していないので、殆どのシャクヤクは珠のままだったが、それが又良い。白色もヤマシャクヤクではなくベニバナ種だと説明されていた。
 嬉しい余録まで有った。現地のガイドさんが我々のためにイッポンコゴミと云われている珍しい山菜を採っておいてくれた。正式名称はオニヒカゲワラビと云い、見るからに恐竜が活躍していた頃の生き残りシダ植物の雰囲気だ。これが癖が無く滑りもあり美味しいらしい。地元の道の駅に出荷されているとのこと。参加者12人で分け合って頂いて帰った。


「芍薬の 閉じて曇りの 観察路」


[2421] 丸実山牛蒡 [PC]  2016/05/27 07:19:56    [削除]


   ヨウシュヤマゴボウは日本に帰化し、パイオニア植物として繁茂し続けています。一方在来種のマルミノヤマゴボウは殆ど見かけません。木蔭にひっそりと咲く姿は清楚で凛としています。花穂がヨウシュヤマゴボウの様に下垂せず直立しています。ヤマゴボウ属は中国産ヤマゴボウを入れても3種類だけしか日本で観られません。
 箕面で紅くなったマルミノヤマゴボウの実を見付けてこの欄でも紹介しましたが、なかなか実になるまで待ってくれず、鹿に食べられてしまうようです。鹿避けネット内で咲いていたのを写しました。でも奈良では何箇所かで観た事があるので、鹿も食べないのかなと思っていたのですが。疑問です。


「花の穂も 親子寄り添い 風薫る」


 [2422] 文化協会 [PC]  2016/05/28 07:02:42    [削除]


   昨日は能勢の文化協会総会があり、その構成団体として名を連ねている、我がコーラス団も初めてその場で発表の機会を与えられた。16構成団体の中で俳句、短歌会の活動報告や民謡披露などもあり、締めくくりとして合唱団も登場した。今年の練習曲である「糸」「いでそよ人よ」と「涙をこえて」「フィンランディア(能勢讃歌)」「能勢町歌」を披露し、最後は「ふるさと」を皆さんと一緒に歌い、会場に5月の風を吹き込んできた。
 メインは能勢に250年前から伝わる素浄瑠璃に、人形を付けて始まった鹿角座。今年の浄瑠璃月間6月公演に先駆け、新しい人形の披露と、3人遣いの役割と細かな内容を説明して貰った。オモをつかさどる方、足遣い、左手遣いなど3人の呼吸が合っているかどうかが出来を左右する。


「歌声が 五月の風に 乗せられて」


 [2423] ナウマンゾウ [PC]  2016/05/29 07:40:37    [削除]


   地球環境「自然学」講座でナウマンゾウ発掘調査のロマンある話を聞いてきた。講師は野尻湖ナウマンゾウ博物館の館長をされている近藤洋一先生。日本各地で化石が見つかっているが、都市化の進んだ大阪など大都市部では、経済的効率からみても発掘調査する余裕が無い。野尻湖では冬場の渇水期に2年毎の調査を全国からスタッフを集めて実施されている。小学生などの学童たちも調査に参加して、6~7万年前から2~3万年前のゾウの化石探しをしている。写真は上が北海道で見つかったマンモスで、下が日本全国で見つかっているナウマンゾウのスケッチ。
 先日象の花子が日本の戦後を共に歩み、69歳の生涯を閉じた。戦時中、動物園で飼育されていた動物たちは、軍部の要請で殺処分された。飼育員の機転で何とか命を食い止めた象の話は今も語り継がれている。今また戦争に駆りだそうという策動が進む中、子どもたちが古代象にロマンを寄せる環境を残してやりたいものだ。広島を訪れたオバマ氏の核廃絶発信を、本来は日本の指導者が世界に向けて発信しなければならないのに。


「古代象 冷房ホール 熱くして」


[2424] 鉤葛 [PC]  2016/05/30 07:47:59    [削除]


   珍しいカギカズラですが、森林のギャップ(隙間)などに素早く繁茂するパイオニア要素のある植物として、林業家の間では厄介者として嫌われています。写真で判るように釣針の様な形をした鉤が付いていて、これで他の植物に絡み付いて樹冠の上まで一気に伸びて行きます。以前、植物園でその有様を観て凄い進化だと感心したものです。京都市の松尾大社にカギカズラの野生地があり、市の天然記念物に指定されています。球形にまとまる花序にも特徴があり、6~7月が開花時季と云うから、それに合わせてトンボのメガネの観察会に組み込みました。
 鉤の付き方も変わっていて、1つの鉤と2つの鉤が葉の脇に交互に付いています。上に伸びる新枝にしか付いていないところから、枝の変形したものと考えられています。この鉤が薬用で鎮痛剤として日本薬局方にも収載されているようで、以前は中国からも輸入していたようです。最近ではアルツハイマーや脳障害による痴呆などにも薬効があるという実験結果が出ているようです。


「六月に 花咲かさんと 手を伸ばし」


 [2425] 空木 [PC]  2016/05/31 06:58:49    [削除]


   卯の花の匂う垣根にホトトギスの早も来鳴きて~♪まさにこの季節になりました。ウツギを全て云い現わしている歌詞だと思います。卯月に咲く花と云う事で卯の花と言われ、昔から詩歌に沢山詠まれています。日本原産種で今まではユキノシタ科になっていましたが、最近ではアジサイ科に分類されています。タニウツギなど○○ウツギと言われるものが何種類かありますが、そちらはスイカズラ科が多いようです。ドクウツギ科などと云うのもありますが。
 ウツギは邪気を祓うという事で垣根などに好まれて植えられています。葉や独楽の様な実は小便不利の薬として使われて来ました。材が硬いので木釘の材料に向いているようです。ホトトギスも鳴き出しました。トッキョキョカキョク~あるいはテッペンカケタカ~どちらに聞えますか(*^_^*)


「卯の花の 白きが冴える 雨上がり」


[2426] 小紫陽花 [PC]  2016/06/01 07:47:13    [削除]


   5月の締めくくりに50歩100歩と云う山サークルから中山を歩いて来ました。中山観音から渓筋を歩き、最高峰で眺望を楽しみ、何時もならここで昼飯になるところですが、先を急ぎ十万辻峠に降り、北摂大峰山を目指し、下山は桜の園からJR武田尾まで24000歩、15キロほどをしっかり歩いて来ました。メンバーが4人と少人数なのでその早いこと。何時も最後尾を歩いていますが、写真など撮っていると置いてけぼりになり、必死で追っかけます。
 コース途中の所々にコアジサイが咲いています。昨日アップのウツギ同様ユキノシタ科からアジサイ科として独立しました。アジサイの中で唯一中性花を持たない地味な花ですが、薄水色の花が渓筋を明るくしてくれます。何枚か写真に収めましたが、花の影が葉っぱに投影されたこの写真が気に入りました。


「飾り花 持たぬ紫陽花 渓に映え」


 [2427] 栗の花 [PC]  2016/06/02 06:59:38    [削除]


   能勢は栗の産地です。銀寄などの栽培種はまだ雄花も蕾状態ですが、野生の柴栗が咲き出し、特有の匂いを放つようになって来ました。ドングリの出来るブナ科植物は基本的に風媒花ですが、クリは虫媒花なのです。だから虫を集めるために匂いを出しているのでしょう。能勢に移り住んでクリの匂いに慣れてきたとはいえ、当分はあの匂いに悩ませられる日々が続きます。
 火星が地球に一番近付いているという情報で、一昨日から夜空を見上げていますが、昨夜は雲の切れ目から一際赤く輝く星を観察出来ました。夜中に西の山に沈んだようですが、暫く天体観察が出来ます。近くの川にはホタルも飛び出し、パジャマ姿で観に行けるところです。栗花の匂いさえ我慢すれば素晴らしい山里環境です。


「栗花の 放つ匂いに むせ返り」


 [2429] 庭漆 [PC]  2016/06/03 05:53:26    [削除]


   川沿いの道の上から真下にニワウルシを覗けるところがある。大きな葉を拡げ太陽光を独り占めするパイオニア植物で、みる間に全国に拡がった。津田塾大学創始者の親がウイーンから持ち帰ったのが明治8年と記されている。ウルシの名になっているが、かぶれる心配のないニガキ科だから心配ない。間もなく花を咲かせ秋には沢山の翼果を付けるのでよく目立つ。羽状複葉の小葉に特徴があり、基部の方に一対の鋸歯が出ていて、そこに線点があるらしいが、間違って子どもたちに蜜腺だと教えていた。線点の役割ってなんだろう。
 公園の緑陰樹として植栽されている。蒸散作用が大きく大気を冷やしてくれる。ヒートアイランド化防止に一役買ってくれる植物である。根皮や樹皮には血圧降下作用もあるらしい。


「夏の陽を 独り占めせし 強かさ」


 [2430] 瓜木 [PC]  2016/06/04 07:51:49    [削除]


   変わった花の代表格に挙げても良い様なウリノキの花が川久保渓谷に咲いていました。蕾は円柱形で開花すると花弁が外側に巻き上がり、人の手で作られた簪の様な形をしています。葉っぱはウリハダカエデに似ているところからウリノキと云われています。山渓ハンディ図鑑ではウリノキ科になっていますが、最近はミズキ科に分類されています。
 植生が豊かで500種ほどの植物観察が出来る場所として、毎年定点観察に訪れていた高槻の川久保渓谷美女谷ですが、御多分に漏れずここでも鹿に食い荒らされて、貴重な植物群落がなくなって来ています。鹿の食べない植物が幅を利かせるようになり、随分と植生が変わりつつあります。これも自然の成り行きとして傍観していていいものだろうかと悩むところです。


「葉を日傘 かんざし風に 思うまま」


[2431] 榧蘭 [PC]  2016/06/05 07:48:00    [削除]


   川久保渓谷観察会の狙いの一つに野生ランの一種、カヤランの花の観察を入れていました。昨年もスギの木に着生している様を観察していたので、今年は花を観てみたいものだと期待して探しましたが、カヤランそのものが見つかりません。野生ラン愛好家がたくさんいるので、業者などが盗掘したのかもしれません。それでもスギ落葉の辺りを探すと、落枝に僅かばかりのカヤランが付いているのを見つける事が出来ます。落枝では枯渇してしまうので持ち帰り、樹木に括りつけ世話をしてやると活かすことが出来ます。
 今朝の写真は仲間が撮ってくれたものを拝借しました。高いスギの枝にカヤランの赤ちゃんを見付けたので、機能の優れたカメラをお持ちの仲間が写したものを送って頂きました。カヤの葉に似た特徴や、根を拡げ着生している様子が良く判ります。カメラの機能が良いだけではなく、彼の技術も優れていることを付け足しておきます。


「梅雨ミスト 浴びて活き活き 野生蘭」


 [2433] 甘茶 [PC]  2016/06/06 06:52:40    [削除]


  我が家の花壇に植えてあるアマチャが咲き出した。まだ時季が速いのかガクアジサイに似た花の塊が数えるほどである。多分薬科大学から貰って来たものだが、毎年梅雨時に一服の清涼感を与えてくれる。アマチャはヤマアジサイの一系統で甘味成分を持つものを、食用・薬用として栽培されてきた。アジサイの仲間なので挿し木で直ぐに増やせる。
 甘味料として重宝なのだが、それをするためには花を咲かさずに、蕾を摘んで葉を大きくしてやらなければならない。真夏に大きくした葉を採取して乾燥させ、さらに霧吹きで水分を与えて発酵させなければ甘くならない。面倒だから花だけを楽しむようにしている。アマチャの利用で、変わったところでは醤油の味付けや歯磨きの甘味剤としても使われているらしい。


「花甘茶 小さき花の 色替り」


[2434] 野薊 [PC]  2016/06/07 07:20:54    [削除]


   アザミの種類は夏から秋にかけて咲き出すが、ノアザミだけは一番に春から初夏に咲き出し日本全国でみられる。アザミの種類は60~100種もある様でなかなか同定するのが難しい。今咲いているのは時期から見てノアザミと決めつけても問題ないように思う。日本原産だが、最近はアメリカオニアザミなどという云う恐ろしいアザミも勢力を拡げている。因みにイギリスのスコットランドとイングランドが戦争していた時、痛い棘がスコットランドを救ったという事で国花になっているとのこと。
 色んな薬効があり、特に静脈腫に効くという事で学名にも使われている。春の山菜時季に利用すればいいのだが、やはり痛々しい棘がロクを躊躇させる。古語辞典で調べると語根「あざ」には意外さに驚く、あきれる、という意味がある。花が美しいので手折ろうとすると棘に刺され「驚きあきれ、興ざめ」して「あざ・む」からアザミになったらしい。“綺麗な花には棘があり”くわばらくわばら!


「野薊に 待てど来る虫 浮気中」


[2435] 立浪草 [PC]  2016/06/08 06:49:20    [削除]


   タツナミソウが畑の畝に咲いている。名前の由来そのもので,同じ方向に波が泡立って寄せて来るようで、浮世絵の世界を彷彿させてくれる。特徴的な花だから直ぐに覚えたはずなのに、よく似た花に出合うとどちらだったかと迷ってしまう。その最たる花がラショウモンカズラだ。タツナミソウにも仲間がいてコバノタツナミやオカタツナミソウと云うのがある。
 自分自身で同定の決め手を持っていないので、とりあえずシソ科タツナミソウとしておく。それは違うよと云う方がおられたら教えて欲しい。あまりマニアックなところまで踏み込みたくないというのを言い訳にしている。


「山里に 卯浪立つごと 唇弁花」


 [2437] ヤマボウシ [PC]  2016/06/09 07:49:52    [削除]


   昨日は展葉調査の打ち上げで能勢妙見に行き、バーベキューで御苦労さん会を楽しんできた。今年も常緑樹・落葉樹を合わせ18樹種の展葉具合を0~4までの5段階で調査してきた。55日目から153日までの15週間調査され、まとめられたグラフによると芽吹きは早かったものの、気温の変動が激しく、完全展葉までの時間が昨年・一昨年よりも長引いた結果になっている。日照時間や積算温度などの考察が加えられ、一定の調査結果も追々発表されることだろう。
 ビールとバーべキューを味わいながら周囲を見渡すとヤマボウシが満開である。妙見山はブナの自生が見られるほど気温も低く、すでに他では咲き終わっているヤマボウシがまだ観られる。これだけの花が全部実になるのだろうか。余談だが能勢には何時でも楽しめる『やまぼうし』と云う素敵な空間がある。美味しいコーヒーやランチを頂きながらギャラリー展示で癒しの時間を持つもの…。ネットで検索して見て下さい。


「緑陰の そこだけ白き 別世界」


[2438] 雪の木 [PC]  2016/06/10 07:08:36    [削除]


   今年はユクノキが咲いているらしいという情報を仕入れたのが先月の25日だった。その直後、妻を誘って散歩を兼ね現地まで出掛けてみた。その時はまだ花穂が立っているだけで蕾固しと云う状態だった。しかし、匂いを発散しているのか、蝶がたくさん集まり乱舞している。そして一昨日、展葉調査の仲間からユクノキが満開だとの情報が届いたので、初めて観るユクノキの花に合いに行って来た。場所は一庫ダムの少し上流の龍河吊橋から観察出来る。既に散り始めているから日曜日まで残っていてくれるかどうか。
 ユクノキは雪の木からなまって付けられた名前で、日本固有種のあまりお目にかからないマメ科の高木である。と云うのも数年に一度しか花を咲かせないらしい。それと高木なので花を咲かせていても観ることが出来ない。2~3年前にユクノキが自生しているのを確認していたが、見上げても花が咲いているのかどうかまでは判らなかった。
次の開花に元気で観れるかが気になる植物だ。


「蝶花に 釣られて蝶と 好々爺」 


 [2439] 錫蘭弁慶草 [PC]  2016/06/11 07:26:31    [削除]


   セイロンベンケイソウを今年も育てています。5年前から毎年同じことを繰り返しているのですが、冬場に霜で枯らしてしまいます。霜が降りるまでに室内に入れても、氷点下の寒さでは生き残ってくれません。セイロンと云うのは熱帯産を表していて、きわめて寒さに弱い多肉植物です。簡単なビニールカバーぐらいでは育ってくれないでしょう。今年をどう生かし切れるか課題です。
 トレイに湿らせたティッシュを敷き、その上に葉を置いて、毎日鋸歯の間から芽が出て来るのを確認しています。そんな観察が出来る今が一番楽しみです。別名でハカラメ(葉から芽)とかコダカラソウ(子宝草)などと云われています。トンボのメガネの仲間から戴きましたが、他の方々のハカラメ状態は如何に?


「爺の眼で 孫の数観る 夏の朝」


 [2440] 自然学 [PC]  2016/06/12 07:10:56    [削除]


   今年4月から受講している地球環境自然学講座も5回目を迎え、京大名誉教授田中先生の監修が良いのか、講師陣は素晴らしい先生ばかりでカリキュラムに満足している。昨日は名城大学大学院の鈴木先生の講座で「干潟の機能とその保全」と云うテーマで、自身の研究結果をもとに赤潮発生の原因を突き止め、干潟の機能をアサリなどの生息調査で解明され、眼から鱗の話を拝聴出来た。
 先日ニュースで、保健の授業を全くしていなかった学校があるとの報道に驚いた。幅広い基礎学力を身に付けないと人格形成が出来ないのに、目先のことばかりに目が向く教育行政の実態に唖然としたが、昨日の話では中・高・大学からの環境に対する基礎的理解が必要で、市民自らが理論武装しなければならないという話で、すとんと落ちた。


「偶然の 浅蜊夕餉に 酒蒸しで」


 [2441] 林立 [PC]  2016/06/13 06:53:41    [削除]


   ひとくらクラブの定例活動日で、前半は森の整備をしながら、ジュエリーツリー用の小枝の採取をしました。お持ち頂いた味わいのある小枝なども、それぞれの好みで樹皮を剥いだり、金属タワシで磨きをかけたりしたものを台座に固定し、マイジュエリーツリーの完成です。家に帰れば真珠のネックレス位はお持ちでしょうが、集まった仲間は自然大好き人間です。ツリーの使い道に困ります。
 そこでロクの出番です。ツリーに止まらせるフクロウを2種類作って貰いました。北極圏の白フクロウと本土にもいるフクロウです。どちらも自然工作にこだわっています。完成したツリーの林にフクロウが止まっています。この時季、能勢の大ケヤキにはフクロウが営巣しています。少し時期を遅れせてアオバズクの子育ても始まります。


「ホーホーと 家に今夜は 青葉木菟」


[2442] 毒痛・十薬 [PC]  2016/06/14 06:11:29    [削除]


   散歩していると日陰にドクダミの花が目立ちます。毒痛みとか毒溜めとかが和名の由来になっているようですが、十薬の方が馴染み深いようです。万能薬と言われるぐらいの薬効があり、ゲンノショウコ、センブリと並んで三大民間薬と云われています。副作用が無いというのが民間薬の条件です。我が家ではもっぱらお茶用として採取していますが、シミ取りの化粧水としては市販のものより優れていると教えて貰いました。
 独特の臭いで昔は敬遠していましたが、最近では毎年お茶用として利用したり、山菜の一品に加えたりしているので、よく利用する野草の筆頭に挙げられます。4枚の白い部分は花弁ではなく苞で、実際の花は花穂状に付き花弁も萼もなく黄色い雄しべが目立つだけです。何時も持参する健康茶にもドクダミの乾燥したものを少し入れてあります。


「十薬を 効かせてみたい 世直しに」


 [2443] 奈良町散策 [PC]  2016/06/15 07:13:49    [削除]


   この欄でもお馴染みのじねんクラブの例会で奈良町を散策してきた。午前中は近鉄奈良駅からボランティアガイドさんの案内で、独りでは歩けない様な裏道を歩かせて頂き、元興寺にまつわる歴史的風土色濃い奈良町までを案内してもらった。お昼はちょっとだけ贅沢して「あしびの郷」と云う元々は漬物屋さんだった場所で「ならまち御膳」なるものを頂いた。
 午後からの予定は江戸~明治時代のからくり玩具を展示してある館を訪問して、暫し童心に戻って遊ばせて頂いた。メンバーは工作好き揃いなので、からくりの仕組みなど興味津々と云う面持ちで眼が輝いている。今回の例会はロクの担当だったが、ボランティアさんなど人任せで進行出来たので、労せずに皆さんに楽しんで頂けた。


「梅雨晴れ間 童に戻って 奈良歩き」


[2444] 蛍袋 [PC]  2016/06/16 08:04:53    [削除]


   5月の終わりごろからホタルブクロが咲き出し、当分楽しませてくれる花期の長い花です。白花と紅花がありますが、どちらかと云うとヤマホタルブクロが色が濃くて、里に生えるホタルブクロの方は淡い色合いです。子どもがホタルを入れて遊んだからとの説がありますが、花の形が提灯に似ているので、その古名「火垂(ほたる)」から採った説に納得性があります。花も含めて食用になりますが、摘んで持ち帰るよりそっと咲かせておきたい花です。
 陽が落ちてから帰る時などに橋の上からホタルを探しますが、随分と少なくなりました。野坂昭如の「火垂の墓」のワンシーンが何時も頭をよぎります。ロクに焼き付いているのはサクマのドロップ缶が出て来る場面です。平和憲法を孫子の代まで引き継ぎたいものです。座して待てません。


「重たげに 垂れる蛍の 袋草」


 [2446] 苦肉の策 [PC]  2016/06/17 06:13:29    [削除]


   新学校のアフタースクールで今回も工作提供してきた。初めの募集では90人も集まり、とても対応出来ないと今回は人数を減らして貰った。それでも40人近くが集まり、4時半帰宅組と5時半帰宅組に分かれる。学年もまちまちだ。苦肉の策として自分たちで自由に作れるバンブーアートを提供した。厚紙の台紙に枠を作り、そこに様々にスライスした竹の輪切りなどを貼り付け、アートを完成させる。早い帰宅組には額のフレームと吊り紐まで付けたものを用意しておいた。
 今までいろんなところで出前授業などに関わって来たが、今年のアフタースクールは以前と趣が異なり、準備から苦慮しっぱなしだった。とても1年間続けていけないと弱腰になり、気持は引けている。しかし、2時間余り過ごす時間は楽しく、バスに向かう子どもたちとハイタッチして別れると気持ちが揺らいでしまう。


「初夏の午後 思い思いを 貼りつけて」


[2447] 新生児 [PC]  2016/06/18 06:49:27    [削除]


   トンボのメガネ観察会、今回は趣向を替えて嵐山いわたやまモンキーパークにお猿さんを訪ねた。今年が申年と云う事もあり、ニホンザルの生態などを勉強してみようという企画だ。10時半からの給餌に間に合うように登ってもらう。ここでも餌付けされているが基本的には野生の状態で管理されている。スタッフからニホンザルの生態など無駄なく丁寧なレクチャーを受け、最近のサル社会に付いての認識を深めることが出来た。写真は今年5月に生まれたばかりの赤ちゃんザルだ。数頭生まれたらしいが野生状態で管理しているので、亡くなった新生児もいるらしい。
 我がサークルのスタッフが事前におサルクイズを冊子風に作って参加者に配り、観察会をより質の高いものにとの思惑が伝わったかどうか。お土産としておサルさんのストラップも用意したが、その苦労を判ってくれた方がどれだけおられたか。過剰サービス?が課題として残った観察会でもあった。


「猿山に 5月生まれの 新生児」


[2448] 鉤葛の花 [PC]  2016/06/19 08:02:47    [削除]


   今回は5月末にアップしたカギカズラ、その花をトンボのメガネ観察会のもう一つの柱として松尾大社に訪ねました。入園した庭園内で探しますが、肉眼ではなかなか見つかりません。双眼鏡で探し当てた仲間の情報で樹冠の辺りを探します。鈴なりに球形の花序がぶら下がっていますが、今が盛りか咲き終わったのかまでは判りません。
 例によってロクのデジカメでは上手く捉える事が出来ません。前回のカヤラン同様に仲間が撮ってくれた写真を拝借してアップしました。この写真でもまだよく判らない位ですが、レイシがぶら下がっているようで特徴的な花姿です。参加した仲間の何人がちゃんと観察することが出来たか?今日の写真で確認しておいて下さい。


「鉤葛 夏日求めて 天空に」


 [2449] ラジオ体操 [PC]  2016/06/20 06:54:29    [削除]


   参加予定していたサークル例会が雨のため延期になったので、これ幸いと新学校での公開ラジオ体操に行って来た。生憎雨もぱらつき体育館と校庭とに分かれての体操になった。全国に放送するための機材などは校庭のテントに設置されてある。テレビ体操でお馴染みの体操指導の多胡さん、ピアノ伴奏の名川さん、今では古株の天井澤さん、4月から登場したニューフェイス舘野さんが能勢に来てくれた。
 一番美人だと思っている天井澤さんは体育館だというので、舞台の前でかぶりつき状態で、彼女の体操演技を見させて頂いた。校庭から流れて来るピアノ伴奏に併せて、体操を普段よりまじめに出来て、父の日の爽やかなスタートが切れた。夜になって娘からお酒を送ったとの連絡が届いた。


「父の日に 希望の朝を 口ずさみ」


 [2450] 郁子 [PC]  2016/06/21 05:28:13    [削除]


   天地天皇が狩り先で元気な老夫婦に長寿の秘訣を訪ね、その時差し出された果実を食べた時に「むべなるかな」(もっともである)といったのがムベの名前の由来とされています。春に花を咲かせ秋に赤紫色の実を付けます。野生のムベの花を見ることがありますが、実を採った経験は有りません。何方かに戴いて食してみた事はあり、アケビより甘かった記憶がおぼろげながら残っています。
 ムベは別名でトキワアケビと言われる様に常緑のつる性木本です。アケビの様に実が裂けないのも特徴です。アケビなら小鳥たちに啄んで貰ったり出来るのですが、ムベは裂開しないので誰に食べて欲しいのかが疑問に残るところです。


「青き実の むべなるかなと 夏至の朝」


 [2451] 干潟観察 [PC]  2016/06/24 07:57:42    [削除]


   自然学講座の一環として有明海の干潟観察に行って来た。諫早湾の閉め切り堤防(ギロチン堤防)で閉め切られたことにより有明海の水質が悪化して、主要な漁業産物のノリ栽培に悪影響を及ぼすようになり、堤防の開門を求めて漁民側は国を提訴し、結果開門を命じる判決が下されそれが確定した。しかし、いったん失われた自然生態系はなかなか元に戻らない。森里海関連学として研究さてれいる学者たちと地元漁民が試行錯誤して干潟の再生に取り組まれている。
 干潟再生の実際を確かめようと泥の干潟に入り生き物を採取した。森からのミネラル成分が堤防で遮断された干潟に鉄分補給などを施し、植物プランクトンの増殖を図ったり、アサリを捕食するエイなどが入ってこれないようにするなどの対策の結果、一旦は姿を消したアサリが確認されるようになり、未来に少しずつだが光りが射し出したのを自分の目で確認させてもらった。


「泥の海 のらりくらりの 言い逃れ」(川柳)


(変換ミス:天地→天智天皇)


 [2452] ムツゴロウ [PC]  2016/06/25 07:13:39    [削除]


   今回の観察会では伝統漁法として今に伝わる「むつかけ」を見学する予定だったが、九州地方は大雨で避難勧告が出るほどの雨になり、川の増水で「むつかけ」実演は中止になってしまった。ムツゴロウも観察出来ないかと諦めていたが、雨も止み干潟が出現してくると、所々の巣穴から彼らが這い出して来て、飛び跳ねたり、縄張りに侵入してくる邪魔者を排除したりと活発な動きを見せる。そのムツゴロウの行動に釘づけになりゆっくり観察させてもらった。
 ハゼ科のムツゴロウは植物食性で泥の上に付着している珪藻などの藻類を食べている。縄張りは2mほどで、そこに侵入してくるトビハゼやカニなどを追い散らす。今が活動期で雄は何回も飛び跳ねて求愛行動をしている。何となくユーモラスなムツゴロウに愛着が沸く。でも干潟の減少と乱獲で絶滅危惧種(EN)に指定されている。柳川でウナギを食べたが、ロクとしては佐賀県の郷土料理としてのムツゴロウの蒲焼を食べてみたかった。


「梅雨合間 求愛むつに 一茶の眼」


[2453] 紫雲木 [PC]  2016/06/26 08:03:12    [削除]


   午後から自然学の講座があるので、それまでの時間を有効に活用しようと、昨年も訪ねた天王寺の一心寺へジャカランダを訪ねた。昨年6月20日に訪ねた時はたくさん咲いていたが、今年は時季が遅れたのか、写真の花穂だけが僅かに咲き残っていただけで、殆ど散ってしまっていた。それともあまり咲かせなかったのかもしれない。この木も隔年毎に成り年があるのだろうか。材はギター材になり葉は薬用との記述がある。変わった形の実だけを何個か拾って帰った。
 ジャカランダとういうのは総称で、ノウゼンカズラ科キリモドキ属に属していて、日本にはアルゼンチン産のジャカランダ・ミシモフォリアと云う種類が植栽されている。和名で紫雲木と言われている。この名前が普及した方が判り易いと思うのだが、熱海や宮崎ではジャカランダで売り出しているので今から変えることは難しいだろう。


「梅雨時と 決めて訪ねし 異国花」


[2455] 浅沙 [PC]  2016/06/27 08:02:31    [削除]


   3年ほど前にアップしたことのあるアサザです。ミツガシワ科でガガブタなどと同じように花に毛が生えているように見えるのが特徴です。繁殖力旺盛な植物ですが、農薬散布などの影響を受け今では絶滅危惧種に指定されています。葉がジュンサイに似ているのでハナジュンサイとも呼ばれています。葉の若い頃は食用になるのでジュンサイの名を戴いているのかも知れません。
 コウノトリが住めるような環境を取り戻してやると、アサザも復活してくれるでしょう。伊丹空港の豊中側の利倉地域のビオトープ活動地ではカキツバタなどが咲き、蜻蛉や蛍も飛び交い、子どもたちの楽園になっています。自然大学の仲間や空港騒音問題で住民の声を一番に取り上げていた元議員さんなどの活動の成果を見ることの出来る場所です。


「風のまま 浮葉に添って 咲きし花」


 [2456] 半夏生 [PC]  2016/06/28 07:03:38    [削除]


   ハンゲショウが咲き出しました。ドクダミ科ですから手折ると嫌な臭いがします。漢字表記では半化粧とも書きます。ドクダミに似た花が下から順次咲き出すと、葉っぱの上の方から白くなり、虫たちを誘うと考えられています。古名では片白草と呼ばれていました。何れの表記もハンゲショウを上手く言い表しています。花が終わると葉も元の緑に戻ります。
 半夏生は1年の真ん中で、夏至を過ぎて11日目の日になります。今年は7月2日で地方によっては農作業を休む習慣が今でも続いているようです。その頃に咲く花と云う事でハンゲショウになりました。2日にアップしたかったのですが、しばらく旅に出るので今朝のアップになりました。ボランティアでこの欄の留守番をお願いします。


「金婚の けじめと旅に 半夏生」


 [2461] テロに! [PC]  2016/07/08 07:46:35    [削除]


   6月28日から7月7日までイタリア北部アオスタ地方とドロミーテ山塊群周辺をハイキングして来た。ところが今回は思わぬハプニングに遭遇して、スタートから予定が狂ってしまった。トルコ航空利用だったのでイスタンブールで乗り継ぎ、ミラノに入り、前半ハイキングの滞在地クールマイユールまで行く予定になっていた。
 ところがである。イスタンブールに到着すると空港内がごった返している。何時も経験する流れが無い。通路に秩序なく寝そべっている家族連れなど、難民を思わせる雰囲気に空港内は包まれている。出発案内の電光掲示板では殆どがキャンセル表示になっている。次第に判って来た事は空港の国際線ゲートがテロ集団に襲われたようで、離発着出来なくなっていて、何時乗り継ぎ便が飛び立ってくれるのか判らない。我々の添乗員は情報収集と対応に走り回ってくれている。とりあえずは飲料水と当面の食料と休憩場所の確保だ。結論を急ぐが12時間の缶詰め状態を余儀なくされた。“トラベルはトラブル”の一節で、添乗員の苦労を垣間見た一日だった。ご苦労様でした。


「梅雨逃れ 異国でテロに 遭遇し」


[2462] 北イタリア [PC]  2016/07/09 07:39:54    [削除]


   イタリアへは今回で5回目の訪問になります。アオスタとドロミーテへのハイキングは2011年9月に訪れているので、参加を躊躇していたのですが、結婚50周年記念に託けてツアーに参加することにしました。5年前に訪れているのに宿もコースも殆ど思い出せませんでした。おぼろげながら記憶に残っていたのはロープウエイ頂上駅から下山するコースで、第1次大戦でイタリアとオーストリアが戦った山岳地帯の塹壕が今も残っているコースでした。
 生憎のガスで視界が遮られ眺望は望めませんが、是非にと皆さんに勧めました。途中でガイドが鉛の弾を探してくれます。好奇心旺盛な参加者も自ら大戦の名残と云うべき銃の弾探しに加わっていました。今回は我々も一参加者のつもりで参加しましたが、少しは情報提供で貢献できたかなと思っています。


「雪渓を 踵で刻む 夏の山」


 [2463] 唐松草 [PC]  2016/07/10 07:04:27    [削除]


   日本固有種とされてるキンポウゲ科のカラマツソウをイタリアで観るとは思わなかった。白花以外に紅色系のものまで咲いていた。ネットのアルプス花図鑑にも紹介されているので、カラマツソウ属の別種かもしれない。よく似た仲間にモミジカラマツもある。何れも花が落葉松の様に見えることで名付けられている。
 今回のハイキングでも手当たり次第に花の写真を撮って来た。参加された皆さんは山をバックに記念写真を撮っておられるが、ロク的には毎年数枚の遺影用写真を撮っておけば事足りるので、もっぱら風景と花と生活しか撮らない。帰ってから花の名前調べが大変なのだがそれがまた楽しい。


「花姿 そろそろ恋し 夏の膳」


[2464] エーデルワイス [PC]  2016/07/11 08:26:38    [削除]


   スイスでは殆ど観られなくなった高山植物のエーデルワイス、ハイキング途中の所々に咲いていて我々を迎えてくれた。アルペンローゼ、ゲンチアナと並んでアルプス3大名花と云われている憧れの植物だ。キク科でウスユキソウ属に分類され、日本のウスユキソウに似ているが、雰囲気はハハコグサに似て厚みのある花だ。
 ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』で一躍有名になり、誰もがエーデルワイスを一度は口にしたことだろう。第2次大戦でドイツ軍兵士が口ずさんでいたと言われている。直訳すると「高貴な白」らしい。高嶺で霧に濡れて咲くエーデルワイスはまさに名花だ。


「霧纏い 高嶺に咲きし 白き花」


 [2465] アルペンローゼ [PC]  2016/07/12 06:58:00    [削除]


   ドイツ語でアルプスに咲くバラとも表現されているアルペンローゼです。3大名花として紹介したので、アップしないと片手落ちになるかなと…。もちろんバラ科ではなくツツジ科です。アルプスには大きく分けて葉裏が褐色のものと、緑色で葉に毛が生えているものに分かれますが、確認されている種類は9種らしいです。総称してアルペンローゼと呼ばれています。
 日本でツツジとして総称されているのと同じで、レンゲツツジやヤマツツジに近いかなと思います。5弁の花で鮮やかな紅色がアルプス山塊群に目立ちます。


「背を屈め 暫しの夏と 崖に咲く」


 [2466] ゲンチアナ [PC]  2016/07/13 07:11:54    [削除]


   アルプスの花が続きます。3大名花最後の花です。こちらも総称で呼ばれているリンドウ科のゲンチアナです。淡い水色から白花まで有りますが、ゲンチアナ・ヴェルナと云う種類が濃い藍色で、空の青さに引けを取らない群青色がハイカーの眼を引きます。初めてスイスを旅した時からロクを虜にしてしまった花です。
 昨日も山歩きの計画が雨で流れてしまいました。旅の間の飲み過ぎ・食べ過ぎから現状復帰したいのにままになりません。イタリアから帰って出かけたのは自然学の座学とひとくらクラブ例会だけで、後は家で工作作りに明け暮れています。アクティブ・ロクでない日々に鬱屈しています。


「群青の 空待ち焦がれ 梅雨湿り」


 [2467] 蛙の卵塊 [PC]  2016/07/14 07:34:27    [削除]


   今年3月にヒキガエルのオタマジャクシをアップしたが、同じビオトープ池の樹上にモリアオガエルの卵塊がぶら下がっていた。泡の中に卵を産み付けるのはアオガエル科の特徴だが、日本にはシュレーゲルアオガエルとモリアオガエルの2種しか確認されていない。当初は前者の変種として考えられていたが、研究の結果、別種としてモリアオガエルが独立した。本州と佐渡島に分布する日本固有種で、環境省の絶滅危惧種には至っていないが、府県では数を減らしているので危惧種に指定されている。
 樹上に出来た大きな卵塊は数匹のオスが放精したためで、卵塊の中で卵の争奪戦が繰り広げているらしい。受精卵は1週間ほどでオタマジャクシに変態するが、雨で溶け崩れるのを待って池に落下して水中での生活が始まる。梅雨時に合わせた彼らの生活史である。池ではたくさんのオタマジャクシが泳ぎ回っていた。天敵のアカハライモリやヤゴなどあまりいないようだ。


「梅雨借りて オタマジャクシの 池に落ち」


 [2468] 沢桔梗 [PC]  2016/07/15 05:54:35    [削除]


   天気がやっと回復して来たので、トンボのメガネの下見を兼ねて万博記念公園に行って来ました。来週の観察会のメインにハスを入れていますが、他にハンゲショウやアジサイ、秋の七草なども気になるところです。この欄で紹介しきれない位の花が咲いていて、十分楽しませてもらいました。
 キキョウ科ミゾカクシ属のサワギキョウが咲いています。2唇形の花で上唇は細く左右に2裂して、下唇は3裂している特徴ある花です。キキョウ科には毒をもつものが多いのですが、中でもミゾカクシ属が最も強い毒性を持つらしいです。ロベリンと云うアルカロイドの毒性分ですが、呼吸困難の際の回復薬として使われ、ニコチンと分子構造が似ているので、禁煙プログラムに使用されているというのが興味を引く話です。


「段々に 紫煙り 梅雨末期」


 [2469] 玉紫陽花 [PC]  2016/07/16 07:25:10    [削除]


   トンボのメガネ観察会は夏場と云う事で涼しさを求めて、神戸市立森林植物園にアジサイを訪ねました。園内には各種アジサイが植栽されていて、もうたくさんと云うほど堪能出来ました。紫陽花寺などと観光化されたところは人でごった返していますが、植物園は静かな雰囲気で紫陽花をゆっくり愛でることが出来、装飾花に隠れた真花探しなども出来る余裕が。
 遅咲きのタマアジサイが開花し出したという情報もあり、期待に胸が膨らみます。入口直ぐの所にタマアジサイがあり、球形の蕾から開花して間もないものや、開き切った様子がガクアジサイに見える様までの全てを観察することが出来ました。写真は蕾の苞が弾けて間もない状態のものです。


「花火玉 弾けた如く 花の散り」


 [2471] 鈴蘭木 [PC]  2016/07/17 07:44:34    [削除]


   森林植物園でスズランノキと云う初めての木に出合った。写真で見て頂くとよく判るが、スズランの花をそのまま木に付けたように見える。ツツジ科と云う事で納得した。北米原産で日本に何時入って来たのか定かではないらしい。イチゴノキなどと同じ時期だろうと勝手に思ってしまう。落葉樹らしいが半落葉もあるらしい。
 ツツジ科も種類が多く春を代表するヤマツツジやモチツツジなど華やかな花が多い中で、釣鐘型の小さな花を付けるドウダンツツジやアセビ、ネジキなどもツツジ科に分類されている。最近では植物分類も細分化されてきているので、そろそろこの科も花の形が異なる釣鐘型をツツジ科から独立させたらどうだろうか、と素人のロクが独りつぶやく。


「鈴蘭と 名付けられたる 木花揺れ」


 [2472] 分けつ期 [PC]  2016/07/18 07:29:56    [削除]


   梅雨の晴れ間を利用して、久し振りに能勢を歩きました。家の窓から見下ろすと一面に田んぼが拡がっていますが、風を受けながらの田園風景には格別な趣があります。栗も次第に大きくなり、田んぼも青々と茂っています。草花も気の早いものが咲き出しています。蝉の声も聞こえます。
 田植えされた1本の苗は、根元から分かれて増えていきます。この枝分かれのことを分けつと言います。苗の節から根を出し、その上に新しい芽を出します。この芽が伸びて分けつとなるのです。分けつした節から同じようにまた根と芽とを出します。最初が一次分けつで、次が二次分けつで最盛期を迎えます。三次分けつ以降は勢いがなくなり枯れて来るので、田んぼの水を落としてこの分けつを止めます。今まさに最盛期を迎えています。


「畦道に ケリの番か 青田風」


 [2473] 大狐剃刀 [PC]  2016/07/19 07:35:20    [削除]


   トンボのメガネの下見で能勢妙見山の初谷コースにキツネノカミソリを訪ねました。基本種のキツネノカミソリよりも花色が淡く少し大ぶりで、雄蕊が花弁より長く付き出してるのでオオキツネノカミソリと同定しました。この欄でも度々アップしていますが、ヒガンバナ科で一番早く咲き出します。早春にヒガンバナより幅広で先が丸みを帯びた葉を茂らせますが、それが剃刀に似ていることから狐の剃刀と名付けられました。
 他に狐の松明とか狐百合とか狐花などと呼ばれているのは、林の中に突然咲き出す様子を狐火に例えたものだと考えられています。狐の変幻に見立てた名前です。一方リコリスと云うのはギリシャ神話の女神の名前ですが、花の美しさを称えての賛称なのでしょう。


「渓筋を 妖しく照らす 狐百合」


 [2474] ヘビトンボ [PC]  2016/07/20 06:47:17    [削除]


   能勢の初谷川で河原を観察中の仲間が見付けたヘビトンボです。運良く子どもたちも水棲生物の観察会に来て、これから捕獲しようと云う時に出くわしました。ひと足早く来ていた指導者らしき人に名前を教えて貰いました。町中で育ったロクはヘビトンボの存在を知りませんでした。しかし、子どもの中には知っている子がいて「ヘビトンボだ!」と得意げに伝えてくれました。清流にしか住めない昆虫です。何でも子どもの疳の虫に効く民間薬で孫太郎虫とも呼ばれているとか。
 河原の石の上に止まっていたのを撮ろうと近寄ると、トンボの様な鮮やかな飛翔ではなく、頼りなげに飛び立ってしまいました。ヘビトンボと云いますが、トンボの仲間ではなくウスバカゲロウなどに近い仲間なのです。止まったところを捕まえようと両手で覆うと、鋭い顎で噛まれてしまいました。ハンミョウに噛まれた苦い経験が甦った一瞬です。


「先生の 声も彼方へ 水遊び」 


 [2476] チゴガニ [PC]  2016/07/21 21:12:05    [削除]


   奈良の自然を観察する会から、三重県松阪の松名瀬干潟まで、合宿の観察会に行って来ました。海浜植物観察と干潟で暮らすカニ類の観察会です。櫛田川河口では干潮時に70ヘクタールの干潟が出現します。そこでチゴガニのウエービング行動が観察出来るのです。一般的に求愛行動だと言われていますが、雄の縄張り行動とも考えられています。1センチにも満たない小さなカニが一斉にハサミを上げ下げする行動は、砂浜に花びらが散っているようで圧巻です。
 チゴガニ以外に雄の片側のハサミが大きいハクセンシオマネキやアシハラガニの集団や、イソガニなどを採取して雄か雌かの違いなど観察しました。すばしっこいカニをいかに獲るか、知恵比べで追っかけるシニア集団にカニ達もたじたじだったのでは。


「炎昼を ものともせずに 蟹ダンス」


 [2477] 浜朴 [PC]  2016/07/22 06:16:50    [削除]


   干潟を訪ねた目的のひとつは、今満開のハマボウなどの海浜植物観察である。以前、淡路島の成ヶ島にハマボウを訪ねたがそれ以来のアップだ。特に今回は潮の満ち引きで塩水に浸かっても生きられる塩生植物を観察した。1日の内の何時間かは海水につかっても、体内に塩分をためる仕組みを持ち生きられる植物群である。謂わばマングローブの様な塩に強い植物だが、干潟の減少で絶滅危惧種になっている。ハマボウはアオイ科フヨウ属で花の形がハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、オクラ、ワタなどとそっくりだ。
 このサークルのリーダーは何でも五感で観察しようというスタンスを持っておられるので、塩味がするかどうかを試したり、臭いを嗅いだりを仲間に求められる。ハマボウがハナオクラに似た雰囲気だったので、多分同じような食感だろうと、皆さんにお勧めしてみた。確かに少し粘りがあり花も食べられるだろうとの結論をロクたちのグループは確認した。


「浜朴の 落ちて明日は 種になり」


 [2478] 蓮観察 [PC]  2016/07/23 07:37:31    [削除]


   トンボのメガネで万博記念公園の日本庭園へハスの観察に訪れました。ハスは早朝から開花して昼頃には閉じかけます。3日間その開閉運動を繰り返し、4日目には花弁を散らしてしまいます。その不思議を実際の眼で観察しようと、1日目から4日目までの花と花後を探しました。写真は種が食べ頃になったものです。大きくなった種を少し失敬して味わってみました。ハスは根っこのレンコン以外にも花、葉、茎、種に至るまで全て食用になります。
 午後からは、観察途中で拾い集めたタイサンボクの未熟実を使っての工作です。岩山に止まるコンドルを作って頂きました。簡単な工作の割に精悍な猛禽類の表情が出て、皆さんに喜んで頂けたようです。おまけとしてアザラシも作って貰いましたが、ちょっとのことでトドになったりして、個性豊かなアザラシが並びました。


「蓮の葉に 如雨露で雫 垂らしたく」


[2479] エゴノネコアシ [PC]  2016/07/24 05:57:09    [削除]


   エゴノキの実が出来る頃になると、写真の様なエゴノネコアシ探しをします。今までは実にアブラムシが入って猫の足の様な虫こぶが出来るものだとばかり思っていました。ところが、イネ科アシボソと云う植物との相関関係があることを教えて貰いました。
 初夏にエゴノキからイネ科アシボソに移動して、秋にアシボソからエゴノキに戻るエゴノキアブラムシと云う昆虫がいます。エゴノキで越冬した受精卵が孵化しますが、羽根の無い雌ばかりだそうです。その雌が新芽を吸汁するので刺激を受けて芽が変形します。猫の足状になった虫こぶの中で胎生単為生殖で増殖します。やがて羽根のある虫が誕生して、7月には羽化して虫こぶから飛び去りアシボソに移動します。秋にはまたエゴノキに戻るという事を繰り返す不思議な関係です。


「夏と秋 行きつ戻りつ 油虫」


[2480] 薄黄衣笠茸 [PC]  2016/07/25 07:07:51    [削除]


   久し振りに菌類研究会のキノコ観察会にお邪魔させて頂いた。昨年もこの時季に龍谷大学の森でキノコ観察会があり、絶滅危惧2類に指定されているウスキキヌガサタケに出合い感動した。今回も彼女に会える楽しみを抱いて参加させてもらった。敢えて彼女と云っているのは、黄色い網目のドレスを纏って現れるので「茸の女王」と呼ばれているからである。
 ウスキキヌガサタケはスッポンタケ科のキノコで、西日本のごく限られた地域にしか自生が確認されていない。明け方より1時間かけてドレスで身を纏い、地上に出てからは3時間の命でしかない。我々も龍谷の森に到着すると一目散に自生地に駈けつけて、何とか現認することが出来た。彼女と出合えるのは梅雨明け後の1週間ぐらいらしい。栽培しているもので良いから一度食してみたい。


「万緑に 淑女抱かれ 早や眠る」


 [2482] 上溝桜 [PC]  2016/07/26 06:46:21    [削除]


   ウワミズザクラは花も蕾も以前にアップしています。不老長寿の薬として三蔵法師が探し求めた逸話も紹介しました。以前、地元の三草山頂上で熟れた実を食べた記憶がありますが、今回のキノコ観察会でも見付けたので皆さんに紹介しながら、紅くなった実を試食して頂きました。甘味は有りますが黒くならないと美味しいというほどでもありません。しかし、穂状の実は残り少なく小鳥たちに先を越されたようです。
 これも桜の一種だから穂状に付く実をサクランボと呼ぶのだろうか?蕾の塩漬けを新潟ではあんにんご漬けと呼び酒の肴として好まれる山菜です。鎮咳効果もあり、不老長寿にも効くとのことですが、薬用酒を作るだけ熟れた果実を集めるのも大変です。ウワミズザクラは小鳥たちのために遠慮ましょうか。


「紅き実を 啄むシニア 蝉の鳴き」


 [2483] 丘虎の尾 [PC]  2016/07/27 06:48:54    [削除]


   一株だけ見つかったオカトラノオです。何処でも見かける馴染みの植物ですが、明日アップしようと思っている同じ仲間のサクラソウ科ヌマトラノオとの違いを写真で紹介したいという目論見です。花穂が垂れ下がって咲いている様子が、虎の尾に似ているからという命名の由来です。確かに似ていますが、大きさからいうと猫の尾と云うところでしょうか。若葉は山菜になるようです。強い酸味があるので、甘味を利かせた酢味噌和えなどにされるようです。
 ところで兄貴率いる虎軍団に期待していたのですが、今の状態は“借りて来た猫”のように大人し過ぎます。来シーズン以降に期待するしかありませんが、猫を虎にする特効薬はないものでしょうか?


「虎の尾の 垂れ様に涼し 風の吹き」


 [2484] 沼虎の尾 [PC]  2016/07/28 06:47:09    [削除]


   こちらがサクラソウ科オカトラノオ属のヌマトラノオです。写真で見て頂くと一目瞭然で、花穂がオカトラノオのように垂れ下がらずに直立しています。名前でも判るように湿生植物で休耕田や棚田、用水路わきなどに生育しています。多年草で横に這った根から茎を出すので、人の手が入らないところでは大きな群落を作ります。
 ヌマトラノオの近似種にサワトラノオがありますが、そちらは花期が4~5月なので間違う事は有りません。他に絶滅危惧種のトウサワトラノオとかノジトラノオなど各種ありますが近辺では見かけないので写真紹介出来ません。人間との関わりで地球上の生物たちが絶滅の危機にさらされているのですね。心しなければ。


「夏空に 揺るがぬ花の 心意気」


 [2485] 夏椿 [PC]  2016/07/29 06:09:19    [削除]


   日本ではお寺などによく植えられているナツツバキです。別名で「沙羅の木」と云われていますが、仏教三大聖木とされている「沙羅双樹」とは全く別物の植物です。因みにお釈迦さんが生まれた処には「無憂樹」が生えており、「印度菩提樹」の傍で悟りを開き、亡くなった時が「沙羅双樹」とされています。サラソウジュは日本では育たない熱帯産植物で、植物園の温室ぐらいでしか観ることは出来ません。
 ナツツバキは日本原産のツバキ科植物です。ツバキは春を代表する花ですが、ナツツバキだけは7月頃に開花します。沙羅双樹の代用品以外に、公園樹や茶花としても人気があります。根元にはまだ鑑賞に堪える落椿がたくさん落ちています。


「一日で 落とすに惜しき 夏椿」


[2486] アメリカ
ザリガニ [PC]  2016/07/30 07:25:56    [削除]


   平城宮跡へ下見に行き、その案内資料作りのために、ザリガニ釣りも体験してきた。目的はアメリカザリガニの雌雄の違いを実際の眼で確かめることだった。しかし、持参した資料画像ではポイントがつかめず、結局わからずじまいで、写真だけを持ち帰りネットで検索して、やっと雄雌の違いが判るようになった。トンボのメガネ観察会本番では、皆さんに即座に判定してあげることが出来るだろう。因みに写真は雌の固体である。
 残念ながら西日本ではニホンザリガニを観ることは出来ない。アメリカザリガニは1927年5月に食用ガエル(ウシガエル)の餌用として、神奈川県鎌倉の食用蛙養殖場に20匹移入した。その一部が逃げ出し九州まで分布するようになった。ウシガエル共々侵略的外来種ワースト100に指定されている。ロクの子どもの頃はエビガニと云って、近くの池に釣りに行き、バケツ一杯のザリガニを塩茹でにして食べた記憶が鮮明に残っている。因みに外国では高級食材になっているらしい。


「海老蟹の 鋏挙げつつ 後退り」


 [2487] キリギリス [PC]  2016/07/31 07:18:32    [削除]


   過っての腕白時代を彷彿させてくれる画像が続きます。河原の傍でキリギリスを見付けました。少年時代は勉強もせずに野原を駆け回っていたものです。その所為かいまだに年甲斐もなく、動くものに直ぐ反応してしまいます。手当たり次第に昆虫を捕まえて、虫籠に入れて飼ったものです。キリギリスの雄の鋭い顎に噛まれた痛さは今でも覚えています。近年キリギリスの鳴き声もあまり聞かなくなってしまいました。野原が減ってしまったのが原因だと思いますが、自然いっぱいの能勢でも聞く機会は余りありません。
 最近の分類では青森から岡山まで生息するものをヒガシキリギリスとし、近畿から九州のものをニシキリギリスに分け、お互いは別種と云う考えです。従ってキリギリスと云うのは総称になりました。彼等は危険を察知すると擬死して落下します。イソップ寓話のアリとキリギリスで亨楽的生活者と描かれているのとダブります。


「試したく ぎすの演じる 死んだ振り」


[2488] 大根草 [PC]  2016/08/01 07:11:14    [削除]


   日本全国の里山環境に適する植物ダイコンソウです。少し湿った林縁などで見かけますが、能勢ではクリ林などで目にすることがあります。大根を名乗っていますが、全く関係なくこちらはバラ科で花がダイコンなどアブラナ科と異なり5弁化です。越冬したロゼット状の根生葉が大根葉に似ているからダイコンソウと名付けられました。茎の上になるほど葉の切れ込みが無くなるという特徴を持ちます。
 集合果(種)が動物などに付き、勢力を拡げる戦略を持つひっつきむしタイプです。全草が利尿・浮腫み・膀胱炎や湿疹に薬効があるようです。春の若葉は天ぷらや和え物として食されると紹介されていますが、まだ試したことがありません。あれもこれもと食べられる植物がたくさんあるのですが、その時期まで覚えきれずに素通りしているのが実態です。


「若栗に 負けずと毬を ひけらかし」


[2489] アブラゼミ [PC]  2016/08/02 07:41:49    [削除]


   アブラゼミが我が家のマユミの木で休んでいる。カメラを持って来るまで待機していてと願いながら…。そっと近づきアップで写すことが出来た。毎朝の日課で花壇の周辺を観察している。ミョウガの花が出てきたら採取したり、仲間から頂いたサギソウが咲き出すのをまだかまだかと確認したりしている。ミョウガの茂みが好きなのか毎年クロカワトンボが来ている。セミの来訪は初めてだ。
 アブラゼミの生息状況は一般的にヒートアイランドなど温暖化の環境指標として注目されている。と云うのもアブラゼミは湿度の高い森林部を好むために、都市化が進んだ乾燥地では住めなくなり、クマゼミやミンミンゼミにとって代わられる。殆どのセミは羽根が透明なのにたいして、アブラゼミは世界でも珍しい不透明の褐色をしている。樹皮に同化しているので天敵から身を隠しやすく、そのために森林を好むと考えられている。


「油蝉 峠の茶屋で 翅休め」


 [2491] 空蝉 [PC]  2016/08/03 07:29:16    [削除]


   小学校への出前教室でセミの抜け殻調査を何年か続けていたことがあります。セミの抜け殻を見付けると、触角など潰さないように大切にフイルムケースに保存し、資料として活用していました。何種類かは覚えていて、子どもたちが持ち寄った抜け殻を一緒に同定したものです。手持ち資料もセミに関するものは、自作も含めてたくさん溜まっています。
 写真の抜け殻は手にとってしっかり観ていないのではっきりしたことは言えませんが、多分ミンミンゼミかなと思っています。触角の節の大きさなどルーペで確認して同定するのですが、昨日アップのアブラゼミの抜け殻は光沢があり、泥も付いていないと思うので、大きさなどから勝手にミンミンゼミにしてしまいました。


「空蝉の しがみ付きたる 二つ在り」


 [2492] 百日紅 [PC]  2016/08/04 07:24:14    [削除]


   加賀千代女が「散れば咲き散れば咲きして百日紅」と詠んでいます。サルスベリの特徴が良く理解できる俳句になっています。咲き終わった枝先から再度花芽を出し花を咲かせるので、何時までも咲いているように見えます。樹皮がすべすべなので猿も滑るという意味でサルスベリになりました。漢字表記の百日紅は7月15日頃から10月15日頃までの3ヶ月間、約百日咲く紅色の花と云う事で充てられました。花を付ける細枝には稜があり、四角になっていることを仲間から教わりました。
 淀川への観察へ行く前に立ち寄った大阪駅前ビルの9階にグリーンエリアがあり都会にオアシスを提供しています。大阪駅にも同じような緑の空間が作られていたり、中津には里山を模した空間があります。それらの場所には野鳥やトンボなどが集まってきます。都会に出てもそんなところが好きな極楽トンボのロクです。


「ビル風に ゆらりゆらりの 百日紅」


[2493] 児の手柏 [PC]  2016/08/07 06:11:44    [削除]


   葉の形と果実の形が何とも奇妙なヒノキ科のコノテガシワです。子どもが手を挙げているように見えるところから名付けられました。葉裏が表と同じ色なのでフタオモテとも呼ばれます。江戸時代に中国から入って来たとされていますが、万葉集などに詠われたり、薬として献上されたりとの記述があるので、かなり古くに入って来たのでしょう。庭木として広まったのが江戸時代かもしれません。日本では植栽されたものしか見ませんが高木になるようです。
 カシワと言われる植物なので殺菌作用などあるのだろうと推測して、ネットで調べてみました。若い枝と葉、種には様々な薬効があるようです。細菌性下痢、滋養強壮、咳・痰、吐血・喀血などの他に円形脱毛症や毛生え薬にもなるようです。最近頂点が気になりだしたロクも試してみようかな。


「児らたちの 声も届かぬ 夏休み」


 [2494] 案山子 [PC]  2016/08/07 06:55:42    [削除]


   8月5日にアップしようと思っていたコノテガシワが、掲示板の不都合でアップ出来なかった。サーバーが込み合っているのでしばらくお待ちくださいのメッセージが昨日まで続いた。仕方なく新たにホームページを立ち上げて、今日からそちらで発信する段取りをして、最後の試みとばかりに再度送信してみると今朝はちゃんと修復していた。
 田んぼでは稲が実を付け出し、暫くすると稲穂が垂れて黄金の季節を迎える。妙見口近くの田んぼでは案山子がたくさん飾られ里山景観を演出している。最近の田んぼは鹿避けネットや電柵が張り巡らされ、田園風景を味気ないものにしてきたが、こうして案山子などを置いてくれると郷愁をそそられる。


「着飾った 案山子をそっと 後ろから」


[2495] 平和の日 [PC]  2016/08/07 08:01:04    [削除]


   朝はテレビを観る習慣は無いのだが、広島に原爆が投下された記念日。毎年時間の許す限りテレビを見ながら、黙祷を捧げている。8時からの式典を見ながら平和について考える1日のスタートだったが、写真俳句がアップ出来ないので、その対応に多くの時間を潰してしまった。
 以前住んでいた箕面では市長選と市会議員選挙がおこなわれる。先の参議院選挙に続いてここでも野党共闘の候補者が擁立され、夕方からの箕面駅前街頭演説を聞きに行って来た。社民党前衆議院銀の服部良一、共産党の辰巳コウタロウ参議院議員、市民派の市会議員などの応援を受け、マイクを握った市長候補はロクの知り合い。暑い夏をさらに熱くさせる平和の一日だった。


「原爆忌 津々浦々に 拳挙げ」


 [2497] 木槿 [PC]  2016/08/08 07:37:13    [削除]


   この時季ムクゲの花が目立ちます。サルスベリと並んで長い期間楽しませてくれます。夜中から開花し夕方には萎んでしまう一日花です。午前中の散歩で出合った白花のムクゲで、すがすがしい清涼感あふれる佇まいを感じさせてくれます。ムクゲについてはこの欄でも2012年と2014年にアップしていますので、下の検索スペースに「ムクゲ」と入れて検索してみて下さい。薬効はこの白花種が一番だそうです。
 昨夜の献立にたまたま花オクラの甘酢浸けが供されていました。オクラに似たぬめりがあり、箸休めとしてよく食卓に上がります。アオイ科の花は同じ様なものだろう、とムクゲの花も現地で少しだけ頂きます。他人の敷地に植えられているので、摘んで帰って甘酢浸けと云う訳にはいきません。


「白木槿 そこだけ季節 先取りて」


 [2499] 唐駒繋 [PC]  2016/08/09 06:44:37    [削除]


   観察途中で立派なコマツナギに出合った。同行の仲間ら外来種だと教えて貰った。帰宅してから帰化植物図鑑をお持ちの仲間からキダチコマツナギだと名前を教わった。いつもお世話になっているネットの「松江の花図鑑」によると、中国から緑化のために移入したトウコマツナギのことで和名として木立駒繋としたらしい。
 在来のコマツナギも草本に見えるが、草本状小低木だと山渓ハンディ図鑑に記述されている。一方キダチコマツナギは見るからに大きく2~3mになる。馬の手綱をつなぐほど強いという事からコマツナギになったらしいが、馬の大好物で立ち止まってしまうからという説もある。


「馬肥ゆる 季節を待たず 腹周り」


 [2500] 水棲生物 [PC]  2016/08/10 08:10:48    [削除]


   毎年恒例になっているひとくらクラブの「水辺の生物観察会」が猪名川町のふるさと館で開催された。今回はシニア自然大学校の水生生物研究科で活躍されている河田さんを講師にお招きしての観察会。全国的な猛暑で熱中症が心配される気象条件だったが、流石に清流の中は心地良く、暑さを忘れて川遊びが出来た。
 猪名川は大野山を源流域にする川で、下流で神崎川に合流している。観察したふるさと館の辺りは少し上流域で、そこに棲む生物からも水質の良さが窺い知れる。アユが群れているが流石に網では捕獲することが出来ない。河田先生の同定で確認されたのは、オヤミラミ、カワヨシノボリ、カマツカ、シマドジョウ、カワムツ、メダカ、オイカワなどの魚類とカワニナ、マシジミの貝類、さらに水棲昆虫ではトビケラの仲間、コオニヤンマなどのヤゴ類が同定された。


「爺婆の 孫より嬉々と 水遊び」

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