裁判傍聴
主文:原告の訴えを棄却する 大阪のてっぺん・能勢の山里から2時間を費やして駈けつけた大阪地裁での判決公判が僅か1分足らずで閉廷してしまった。怒りと云うよりも唖然としてしまった。なぜ訴えを退けたのかの説明が欠如している。ところがマスコミで注目されるような事案については、裁判官は趣旨説明をするらしい。民事裁判の小法廷が満席になるぐらいの程度では、裁判官も木(気)で花(鼻)を括ったような対応しかしてくれない。弁護士も後で判決文を交付されるのをで何ら疑問に思っていない。傍聴人だけが蚊帳の外に置かれたまま、と云う笑えない可笑しなやり方だ。
昨日の裁判はパナソニックの事業部から外資系合弁会社への転籍に同意しなかったことで、その報復として遠隔地に配置転換された。要介護の親を持つSさんはこれでは親の介護が出来ないと訴えを起こした裁判だ。権力や財界にメスを入れることの出来ない日本の司法には以前から疑問を持っていたが、今回の判決公判傍聴でその感をさらに強くした。
「秋空も 心を晴らす 力なく」