雪笹
ユキザサの影を写し込みました
ユキザサってなんて詩的な名前の植物でしょう。読んで字の如く花が雪の様で、葉が笹に似ているからです。山でも余り観る事はありませんが、金剛・葛城山系を歩いていると偶に出合う事があります。今まではユリ科でしたが新たにキジカクシ科に分類されました。金剛山に行った時には先ず挨拶に行きます。多年草だから毎年同じ場所に生えています。下見の時には蕾でしたが、本番で咲いていてくれたので皆さんに誇れます。別に僕が自慢することではないのですが、根茎を乾燥したものを鹿薬(ロクやく)と言い、なんとなく身内感覚なので。
根茎は薬用で頭痛・リューマチ痛・打撲などの痛み止めになりす。適時採取して、生を砕いて患部に塗布すればいいとのこと。若葉と2枚ぐらい出て来た葉っぱは食用になるようです。癖がなく美味しいらしいですが、とても採取出来るほどには見つかりません。北海道ではアズキナとして供されているようです。赤く熟した果実も甘く、果実酒にしても綺麗なリカーになるようです。何れも試したことがありません。
「薫風に 揺れる花かげ 右左」