檀(まゆみ)
座布団の様なマユミの果実
弾けて中から仮種皮に包まれた種が
真弓とも表示されるニシキギ科のマユミが赤い仮種皮を弾き出してきた。野生では既に紅い実から赤い種が顔を覗かせている。雌雄異株で野山に自生しているのをよく見かける。材が丈夫で良くしなるので弓の材料としていたらしい。若芽は茹でて水に晒し、菜飯などにすると美味しいらしいがまだ試していない。材は象牙色で緻密だから木工品として使われる。こけしや将棋の駒に適しているとのこと。落葉が終わった冬、枝を剪定した時に工作を考えてみたい。箸置きなどが喜ばれるかも。
我が家のマユミは雌株で鳥が運んで来たのか、数年前に根付き、大きく成長している。今年は数を数えきれない位の実を付けている。観た感じでは500~1000個位もあるだろうか。多分、植栽環境が悪く、子孫を残さなければとたくさんの実を付けたのだろう。プラスチックの植木鉢の底を突き破って地植え状態で大きくなっている。その植木鉢の家主はクチナシだが窮屈そうにしている。マンリョウまでが寄せ植え状態で同居している。
マユミは葉を落としても実が永らく垂れ下がっているので、冬にはたくさんの小鳥たちが来てくれることだろう。ヒヨドリが我が物顔で居座るかもしれないが。
「檀の実 弾けて更に 赤くなり」