ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

季節外れの春紫苑(ハルジオン)


 ハルジオンの花期は5月から遅くとも7月までである。入れ替わりにヒメジョオンが咲き出し、こちらは6月から10月頃までと花期が長い。秋咲きの野菊と見紛うほどである。ところが11月にハルジオンが咲き出したのは初めてだった。一時秋を通り越して冬に突入したのかと思われる日が続いた。その後、小春日和が続き、植物たちは冬眠打破で春が来たのかと勘違いしたのかも知れない。
 能勢でも3年振りで文化祭が開催されることになった。作品展も興味あるが、高校球児からプロ野球で活躍した金村義明さんの講演会があった。近鉄時代の『いてまえ打線』で活躍したのが印象に残っている。テーマは「人生七転び八起き!」生い立ちから現在に至るまでの苦節を面白おかしく話された。
 以前、公民館講座で工作教室を担当していた頃は、文化祭への出品を頼まれたこともあるが、最近は皆さんの作品を鑑賞するばかりだ。3年振りというのに出品数が少ない。準備が追い着かなかったのか、文化協会を解散してしまったのでネットワークが繋がらなくなった所為かも知れない。知人の創作日本人形だけが光っていた。
 文化の日は明治時代には「天長節」と呼ばれ、大正時代から戦前までは「明治節」と代わり、自由と平和と文化を享受出来る時代になって「文化の日」と改められた。


「出すものは 無くも心は 文化の日」

ちいさい秋

   ハゼ・ウルシ・ヤマノイモ・草紅葉・ナンテンなどが小さい秋を演出

              囓られた吊し柿の犯人は?


 ちいさい秋さがしに散歩してきた。雨の日こそストーブが恋しくなるが、晴れ渡ると小春日和が汗をかかせるので、端から上着なしで出掛ける。
 周りの山もわずかに色変りしてきたが、まだ山装うと言うほどでない。紅葉前線もやっと中部あたりまで南下してきたようだ。都会よりも標高が高いので秋の装いを一足早く楽しめる。サークルでは毎年錦秋を訪ね歩いているが、それらの目的地より山下駅までのバス風景の方が絶景で、わざわざ出掛けなくともと思うことしばしばである。
 アザミの歌に続いて ♪ちいさい秋みつけた♪ が頭をよぎり、歌詞に沿っての秋探しを目指した。♪よんでる口笛もずの声~♪ は聞こえなかったが、カラスかヒヨドリに甘くなりかけている吊し柿を狙われた。くそったれと思うが、食べられたのは安易な干し方をしてしまったので、落ち度はこちらにあると諦めた。
 ♪わずかなすきから秋の風~♪ と2番では歌っているが、天気が良ければ窓を開け放すので、すきま風よりたっぷりの秋風を室内に取り入れている。もちろんお部屋は北向きではなく南向きだから ♪くもりのガラス♪ にはならない。「すきま風」は杉良太郎だし「くもりのガラス」は寺尾聰や大川栄策の世界だ。
 やはり ♪はぜの葉あかくて入日色~♪ は外で確認しなければならない。カツラがいち早く落葉するが、サクラも色づきが早い。でも真っ赤になって人目を惹くのはウルシやハゼだろう。赤くなったウルシたちはかぶれないのだろうか。試してみたいが敏感肌のロクには勇気がない。キャンプでスイカ割りをした時にウルシ系の枝を使ってしまい、会社に行けなくなるほどかぶれてしまった苦い思い出がよみがえる。


「低木の 近寄りがたき 櫨紅葉」

煙管薊(キセルアザミ)

               柿酢作りを追加した


 アザミもスミレほど種類が多いのでなかなか同定出来ない。タイトルを「キセルアザミ」としたのは、花姿が垂れ下がって咲いているところが、湿地に咲くキセルアザミに似ているから、便宜上名前を拝借した次第である。写真に収めたのは山裾の法面に咲いていた。どうやら生育場所と花の造りが少し異なっているようだ。こちらは雄しべの長さがキセルアザミよりも長い。さらに総苞の形がわずかに異なる。それとキセルアザミは蕾の時には直立し、開花し出すと煙管のように横向きに咲き、その後次第に下向きに開花する。名前が同定できなかったので「キセルアザミモドキ」にしておこうかな。
 アザミの歌に登場するのはたぶんノアザミだろうと思っている。アザミといえば春から初夏に咲くノアザミをイメージされる。ところがキク科アザミ属は圧倒的に秋咲きで、8月~10月ぐらいが花期になっている。サクラと同じようにアザミという表現は属の総称で、全て「〇〇アザミ」という固有名が付いている。ほとんどが地方名など冠されているので、それぞれの気象条件や土壌に合せた分化をしてきたのだろう。と言うことで日本固有種が多いのもうなずける。
 12月にコラボでのコンサートを予定されているが、まだコーラス練習に参加出来ていない。コロナ7波が収まりかけて来た様相を見せ始めたが、2週間ほど前から全国的に陽性者が増え出し、第8波が取り沙汰されるようになってきた。ワクチン5回目の案内も届いた。声を出したいところだが、大事をとって様子見が続いている。アザミの歌を歌いたいなあ~。


「花までが 頭を垂れて 秋意かな」

冬花蕨(フユノハナワラビ)

         花のように見える胞子嚢

               洗濯物にお客さん


 午後から雲が出てくるという予報なので、午前中に散歩に出掛けた。まさに小春日和で暖かさを背中に浴びながら、2時間あまりの散歩で汗までかいてしまった。
 何時も通る散歩道だが、シダ植物のフユノハナワラビが群生とまで言えないが何株も顔を出しているのに出会えた。山辺の観察会でも見付けたら嬉しくなる対象物である。それが近くで花と見紛う胞子葉を何本も出ている。基本的にはシダ植物まで観察対象に加えていないが、貴重種だけでも知っておきたい。春に高槻の鵜殿を訪問したときに、どうしても観察したかったシダ植物のトネハナヤスリを探し回ったことを思い出す。それと同じハナヤスリ科の多年生シダ類である。
 胞子葉は直立し2列に胞子嚢を密生させている。その黄色が花のように見えるところからハナワラビと名付けられている。少し揺らすとホコリタケのような胞子を撒き散らす。鹿に食べられなければ、ますます群生してくれることだろう。
 トネハナヤスリが食用になると聞いたが、フユノハナワラビも若芽が食用になるとのこと。食いしん坊のロクでも絶滅危惧種や貴重種には触手が動かない。ワラビやゼンマイで十分である。そんなワラビも50年も前から食べているので食傷気味になっている。
 ビオトープ風花壇には蝶や蜻蛉が来てくれるが、洗濯物は羽根休めに止まりやすいのだろうか。気の済むまで休んでくれ!と一茶の心境になっている。


「そこかしこ 小春日和の プレゼント」

いよいよ柿酢作り

            収穫した柿を分配用に仕分け中

           広口瓶に満杯

                干し柿第2弾


 お隣の柿がかなり熟れてきた。数え切れないが500~1000個ぐらい実をつけ、重さに耐えかねて「垂れ柿」状態になっている。このまま放置すれば熟した柿が落ちるのを待つばかりだ。お隣を「落柿舎」にするつもりはない。
 ご近所に声をかけて一緒に収穫して貰うことにした。植木剪定用の枝切りバサミなどお持ちだから、それらを駆使してかなりの柿を収穫することが出来た。途中で落とした柿は割れてしまうが、柿酢作りの手間が省けると、我が家で引き取ることにした。班内の皆さんに行き渡るように分割する。作業中に通りがかった人にもお裾分けして喜ばれる。8割ぐらいは採取できただろうか、身軽になった柿の木も喜んでいるようだ。
 さっそく柿酢作りの作業開始だ。2度目の干し柿用に購入した渋柿の皮も無駄にしたくないので、一緒に広口瓶に埋め込む。出来れば甘柿だけではなく渋柿も混ぜ込みたい。これからは毎日点検しながら、瓶内を攪拌して発酵を待つようになる。酒になった段階で味見してみたいものだ。約3ヶ月経つと柿だけで作った酢が出来上る。基本的には振りかけ用に使うが、飲用に使えば色んな薬効に優れていそうだ。また寿命が延びそうだ。


「贅沢な 嬉しい悲鳴 柿の量」