野葡萄
コーラス練習帰りの道端にノブドウがまだ残っていた。10月ぐらいに一度写真を撮ったが、他に出番を譲ってアップ出来なかった。ノブドウなどと云うので食べられると思うが、こちらは果肉が殆どなく食べれる状態ではない。野生葡萄で食べられるのはエビヅル・サンカクヅル・ヤマブドウの3種だけだ。観察会で蔓を見付けて、実のなる時期にと思っているのだが、なかなかタイミングが合わない。先日の泉原観察会でも僅かに残っていたエビヅルの一粒二粒を食べただけである。所属するサークルの拠点公園にサンカクヅルがあったので大切に見守っていたが、公園の管理者に切られてしまった。
画才があればまず飛びつくだろうモチーフのノブドウだ。昨日の写真では綺麗さを表現出来ていないが、様々な色合いで楽しませてくれる。瑠璃・赤紫・淡紫・白緑色などで。色や大きさが異なるのは、中にブドウミタマバエとブドウトガリバチの幼虫が寄生して虫こぶ(虫えい)を作るからである。茎の内部にもブドウスカシバの幼虫が入っていて、こちらは「ブドウ虫」と云って渓流釣りの高級釣り餌になっている。ノブドウの生食は美味しくないが、薬用酒にすると良いらしい。
「野葡萄の サファイヤ色に 雫染め」