要黐
葉っぱの綺麗なカナメモチ
季節外れのクサギの花
綺麗ははずの城山錦秋
クロマグロ的(回遊)生活スタイルのロク(マグロ)は2日間もフリーだったので、最後のチャンスと地域内の晩秋を求めて散歩に出た。生憎黒い雲が垂れこめ、途中で時雨れてくる始末。折角の錦絵も日が射さないとくすんだ屏風絵の様に見えてしまう。
デジカメは仕方なく身近な晩秋探しになる。季節外れのクサギが葉を落とし、花だけを咲かせて曇天に映えている。小さな祠の周りにはカナメモチの生け垣があり、赤い実と葉っぱで彩りを添えている。カナメモチは萌芽力が強いので、刈り込みに充分堪えられるところから庭木や生け垣に用いられてきた。材は堅くカマツカと同じように道具の柄にしたり、牛の鼻輪にしたりされている。比重も0.98%と高くウバメガシやアベマキと並んで最も重い樹種らしい。最近の生け垣には西洋要黐と言われるレッドロビンにその場を奪われている。
「山の端に ベール被せに 時雨来て」