ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

特定外来生物

               人慣れしたヌートリア

               端正な姿のオナガドリ


 先日下見に行った池でヌートリアが悠然と泳ぎ回っていた。子どもが水鳥にパンを与えていたのをちゃっかり頂きに来るのだ。草食で水草の根など食べているが、田や畑まで侵出して来て農作物の根などを食い漁ったり、貴重な生物環境を奪ってしまったりするので特定外来生物に指定されている。
 もともとは軍隊用の毛皮を採るために1939年にフランスから150頭輸入した。日本では勝利に準えて「沼狸(しょうり)」と呼んだり、舶来溝(どぶ)鼠とも呼ばれていた。1944年には4万頭飼育の記録がある。戦後しばらくして毛皮の需要が激減したので、ヌートリアは野に放たれた。世界的にも同じような傾向で飼育放棄から野生化が広まった。今はどれほどの数が生息しているのだろう。ネズミ目だからたくさん増えていることだろう。中国の様にジビエ料理として食用にすれば、一定の効果も出るのだろうが。因みに中国では食用鼠と云わずに「海龍」と云っているらしい。ミシシッピーアカミミガメ(ペット用ミドリガメ)、ウシガエル(食用)、アメリカザリガニ(餌用)など全て人間の都合で移入され、需要が無くなると野に放たれる。


「外套を 脱ぎ捨て走る 日は何時に」

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