よく似た花
コバノガマズミ
カマツカ
ロクを悩ませるフジの花
里山や山間部のハイキングをしていると白い小花を見かける季節になってきた。それを横目に可愛いと通り過ぎるのが普通である。しかしサークル仲間はその花の名前を確認したいので立ち止まられる。だいたいは仲間内で樹種確認できてしまう。同じようなところで見かけるのがコバノガマズミとカマツカである。里山の林内などに自生している。同じガマズミ属にオトコヨウゾメと言うのもあるが、数が少ないのであまり見かける機会もない。
さて、コバノガマズミだが以前はスイカズラ科だったが、レンブクソウ科に再分類されたガマズミの小葉タイプを差す事で分けている。秋に酸っぱい実をつける。まだ作ったことはないがガマズミ同様、薬用酒に出来るかも知れない。一方、カマツカはバラ科だから、近寄って小花を確認すると、イチゴの花を小型にしたように見える。特徴さえ覚えれば交友録に加えることが出来る春の木の花である。
なかなか判断が付かないのが、今を盛りに山を彩っているフジの花である。一応ヤマフジとして観ているのだが、フジ(ノダフジ)かも知れないという疑問が絶えず残る。蔓の巻き方で判断できるのだが、近寄って確認するのも大変だ。因みにヤマフジは右巻き(Z巻き)でノダフジは左巻き(S巻き)とされている。
「何時観ても 心に迷い 藤の花」