ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

さぶらぎご飯

                さぶらぎご飯

               ナワシロイチゴ

                 タニウツギ

              ヒメウラナミジャノメ

              今朝の早生植え田んぼ


 大雨警報発令中の最中に、成り行き上やむなくシライトソウまで訪ねてしまった留守中に、我が家では歴女の面々がお集まりで「お勉強会」をしておられた。彼女たちも歴史探訪のはずだったが、雨のために予定を変更されたようである。メンバーの一人から能勢に伝わる「さぶらぎご飯」の話を以前に伺ったことがあり、一度食してみたいと思っていたので、機会があればお願いしますと頼んでおいた。電車の遅れで帰宅が遅くなり、昼食も採れずに帰宅すると、夢にまで見たその「さぶらぎご飯」がテーブルに!誰よりも早く朴葉で包まれた伝的的郷土料理にありつくことが出来た。
 「さぶらぎ」とは「田開き」という意味で、苗代から苗取りして田植えを始めるが、苗取りの日に、苗がすくすく育つようにと田の神さんに「さぶらぎご飯」をお供えしてお願いする郷土の神事だった。三重県や奈良県に伝わる神事だが、能勢町にも伝わり一部地域では今なお受継がれている。三重などは炒り大豆を炊き込んだ塩味のご飯を蕗の葉で包むようだが、能勢ではホオノキの若葉で包んでいる。田仕事の合間の虫押さえに「さぶらぎご飯」が供される。三重・奈良・能勢の何れが元祖なのか資料がないので判らない。
 田植えも早くなり、機械化が進んでいるので、田仕事合間の休憩などという風景も望めなくなってきたが、水路の「井出」の整備には皆さんが繰り出して作業をされる。そんな時にビールなどとともに「さぶらぎご飯」が出るのかも知れない。ウツギが咲き出し、ナワシロイチゴも間もなく熟れ始めることだろう。今朝は久し振りに陽射しも戻ってきた。


「さぶらぎの 田植え神事を ご相伴」

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