峠は超えた?
カモの置物工作見本
子どもたちが来るのを待っている時間帯が一番冷たかった。空は晴れ渡っているのにどこからともなく雪が落ちてくる。地面に落ちた雪片が溶けないほど気温が下がっている。帰宅してからストーブに手をかざすが暖まらない。ところがお昼頃から気温も上がりだし、風もないので散歩に出掛けても大丈夫と思えるようになってきた。
翌日の段取りなどしなければならないが、閉じ込められていたので時間を決めて歩くことにする。急に野の花が咲き出してくれるわけではないが、あぜ道に目をやるとホトケノザが少しだけ咲き出していた。まだ蓮華座に座る仏ほどには見えないが、シソ科の花らしく唇形で顔を出している。これが30cmぐらいまで伸びてくると春本番になるのだが。
花壇へはヒヨドリが毎日のようにヤブムラサキの実を啄みに来る。マンリョウはまだ赤い実をたくさん残している。餌代に何かおいてやりたいものだ。昨年はリンゴの皮とバナナなどをおいてやった。リンゴのスライスを置いておけばヒヨドリに食べられてしまう恐れがある。なかなか小鳥と人間の共生は難しいものだ。その花壇でやっとスイセンが咲き出してくれた。間もなくヒメリュウキンカも咲き出してくれることだろう。
オニヤンマのレクチャー用の材料はなんとか揃えた。カモ見本も作っておいた。寒波が去れば家に閉じこもっておられない。春が彼方から出ておいでと呼びに来ているようだ。もう峠は越えたと判断して良いのだろか?
「野の花の 遠慮しつつに 春きざし」