ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

柾・正木(マサキ)

          枯葉にカモフラージュするテングチョウ

                スイバの越冬戦略


 マサキの実が目立つようになってきた。自生しているのに出くわした記憶がなく、いつも目にするのは生け垣に植栽されているものばかりである。ところが日本全国の海岸部に結構自生しているらしい。たぶん見落としてきたのだろう。
 マサキはニシキギ科ニシキギ属であるから、ツリバナやマユミに似た実を枝からぶら下げるように付けている。実が弾くと橙赤色の仮種皮に包まれた種が飛び出す。何時までも落ちずにぶら下がっているので、小鳥の捕食を待っているのかも知れない。樹皮と根は薬用になり、葉は食用になると云うが若葉の頃に摘むのかな。
 昔は生け垣に使われていたようだが、レッドロビンに取って代わられたようだ。植物たちの利用も時代により変遷していくようだ。あれだけ人気のあった皇帝ダリアが、余り見向きをされなくなったように。
 枯葉道を歩いていると、生き物の気配がした。その姿を探すのだがなかなか見つからない。足で枯葉をかさこそしてやると飛び出して別の場所に移動した。どうやら蝶か蛾だろうと判断して近寄ると、テング蝶のようだった。保護色で完全に隠れているようだ。彼は越冬して春を待つのかも知れない。
 植物たちの越冬は糖度を高めて凍結を防いでいる。スイバが赤くなっているのでジャムに使えるのだが、シュウ酸を含むので最近は余り採らなくなった。


「正木の実 コート脱ごうか 脱ぐまいか」

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