ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

戦争遺跡・防空監視硝

                巨木幹周り測定中


 一年ぶりぐらいになるだろうか、地元の「低山会」に参加できた。この山の会は現役組もいるのでいつも土曜日に設定されている。土曜日は地球環境「自然学」講座と重なり、なかなか参加できない。たまたま天皇誕生日という祝日に設定されたので参加が叶った。
 コース説明を受けると、かなりハードな内容である。2月に入ってからは筋力作りも出来てきたので何とか歩けるだろう。我が夫婦が一番の高齢者のようだ。皆さんの足を引っ張る訳にはいかないので、これぐらいは平気だよ思わせながら、必至について行った。
 3山を縦走したが、中でも印象に残ったのは戦争遺跡としての防空監視硝を案内してもらったことである。参加者全員が初めて見る遺跡で、説明を受けてはじめて納得出来た施設、山の上にレンガ積みで作られた円形の集音構造が、そのまま綺麗に残っている。頂上には4等三角点もあるので、三角点巡りをしている人ぐらいが発見できる貴重な戦争遺跡である。
 日本全国に防空監視隊という組織が作られ、敵機来襲の早期発見を任務としていた。防空監視硝は、大日本帝国陸軍が敵機をいち早く発見し、その状況を防空司令官に報告する監視硝で、能勢地黄では標高540.8mの山頂に設置された。直径3m、深さ2mの中に入り、集音効果を利用して、敵機の位置確認をしたようである。「敵B・29 3時方向ヨリ 15機襲来!」というふうに電話連絡をして、空襲警報サイレンを鳴らした。たぶん誰も知らない戦争遺跡をこの目で見られた感動に、低山会の質の高い先生グループに感謝したい。途中で巨木調査をしておられる先生も、まだまだ研究熱心だ。


「地底から 戦争やめてと 冬の声」

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