蛇苺
ヘビイチゴ
光沢のあるヤブヘビイチゴ
ヘビイチゴのバラ科5弁花
アフタースクールで自然観察を提供するので、子どもたちの心を掴むために何種類かの葉っぱを採りに出掛けた。道端にはヘビイチゴの実が目立つ。名前を聞くと誰でも食べたくなくなるだろう。何でも食べてみたいロクは試しに食べた事がある。以降、誰にも勧めないようにしている。甘くも酸っぱくもなく、全然美味しくない。ところによっては毒苺と呼ばれているが、決して毒を持っている訳ではなく、蛇でも出そうな所に生えているので、子どもたちに近寄らせないために名付けたのかもしれない。毒どころかちゃんとした薬草で、解熱・通経・痔などに薬効がある様だ。中国では生薬を「蛇苺(じゃも)」と言っていたので、そのまま日本ではヘビイチゴとなったらしい。
ヘビイチゴより少し大きく光沢がある方がヤブヘビイチゴという。バラ科の黄色花が可愛い。よく似た仲間にキジムシロやミツバツチグリ、オヘビイチゴなどキジムシロ属があるが、花だけを観ても区別が付かない。果実になってやっと違いが分かる。
「誰を待つ 地を這うように 蛇苺」