杜鵑草
今年はヤマジノホホトギスをまだ見かけていないので、止むなく園芸種のホトトギスをアップすることにした。鳥の“ホトトギス”の胸毛の斑点に似ているからという事で名付けられた。内側の花びらが3枚、外側の花びら3枚に区別されていて、外側の花びらに距と云う袋を持ち、そこに虫を誘引する蜜をためている。中国古代の歴史書に杜鵑(とけん)を充てた鳥が出て来るが、それがホトトギスらしい。日本での漢字表記では、植物の方は杜鵑草、鳥は不如帰と使い分けている。因みに中国では植物のホホトギスは自生していない。
山で見かけるのはヤマジノホトトギスだから、今日の東お多福山観察会で出合えるかもしれない。園芸種は華やかだがロク的にはうるさすぎる。やはり野の花の楚々とした立ち姿に惹かれる。
「今日も行く 山路の秋を 追い求め」