念願の筍
タケノコ・タラの芽・コシアブラ・ユキノシタ・ツバキの天ぷら
今年はタケノコが不作だと耳にしていた。情報収集のために近くの道の駅を覗くと、出荷こそされているがめちゃくちゃ高い!小さな物で数百円、大きなものになると1500~1700円の値段が付いている。とてもじゃないが購入できる価格ではない。毎年知り合いから届くので暫く待つことにしようと “盗らぬ狸” と決め込んだ。
宿題も片付けたので、気になっていた山菜探しに近くの裏山を歩いてみた。少し早いがタラの芽が出だしている。コシアブラも天ぷらサイズのものが見つかったので採取して帰った。その途中で顔見知りの農家の方に出会ったので、地域の歴史にまつわる話を拝聴した。話し好きな方で政治から教育まで話題が進み、人口減少に歯止めがかからない能勢町の将来まで、多岐にわたって爺さんどうしの井戸端会議になった。
採取したタラノメなどの処理もしたかったので、タケノコが不作の話に切り替え帰り支度を急いだ。その話でも今年は裏作だと言うことを教えて貰った。道の駅での様子を離すと「今年はあまり出来は良くないが、タケノコが好きなら届けてあげる。」と言って下さった。家に帰りつくと直ぐに軽トラで数本の掘りたてタケノコが届けられた。刺身でも食べられると言うことだったが、山菜を採取して来たので1本だけは天ぷらで戴くことにした。灰汁抜きせずとも掘りたてタケノコは美味しく頂けた。
「竹の子に 土の香そっと 隠し味」