石楠花(シャクナゲ)
ツクシシャクナゲ
アズマシャクナゲ
我がサークル「トンボのメガネ」例会として神戸市立森林植物園を訪ねた。目的はシャクナゲである。ここでは西洋シャクナゲと区別される本シャクナゲがたくさん植栽されている。もともとシャクナゲはヒマラヤや中国雲南省あたりの高地が基点とされる。それが世界中にひろまり、1000~1500種にもなっているらしい。気象条件により種を変化させ対応してきた。日本の風土にも対応する進化を遂げ、地域名を冠する各種シャクナゲが自生している。大まかに分けて東日本はアズマシャクナゲが自生し、西日本にはツクシシャクナゲと住み分けている。少し遅れて咲き出すホソバシャクナゲは愛知県辺りの中部をエリアとしている。日本特産種としてハクサンシャクナゲというのがある。
植物園ではツクシシャクナゲとアズマシャクナゲが美を競い合っている。ツクシは雄しべが14本で、アズマは10本という違いで見分ける。観察会では本シャクナゲとして皆さんで有難く観察する。公園などに植栽されているのは殆どが西洋シャクナゲである。
シャクナゲはツツジ科ツツジ属だが、厳密にツツジと区別出来ていない。花の造りなどは殆ど同じである。ツツジ科に多い有毒植物というところまで似ている。
「石楠花の 西と東で 競い咲き」