ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

『トンボ』のスタイル

               ソメイヨシノの特徴

               里山博物館について

           目から鱗先生の説明に聞き入るロク

          アオツヅラフジの実を食べて薬草説明

        赤とんぼさんからのドングリクッキーのサプライズ

             エノキとムクノキの樹皮説明

                イチゴノキ味見

         ナンバンギセルと貴重種ナガボノシロワレモコウ


 サークル『トンボのメガネ』をブログ紹介する機会は余りがないのだが、たまたま観察会の様子を事務局メンバーの赤とんぼさんが写真を送って下さったので、これ幸いと画像を拝借して観察スタイルを紹介したい。
 トンボのメガネは赤とんぼさんと2人で立ち上げて8年近くなる。月2回の観察会を続けてきて既に171回の例会をこなしてきた。コロナ禍では定例会という形をとらずに、代替案として「お散歩観察会」と銘打って、メンバーの要望にも応えてきた。サークルのコンセプトは ”来る人拒まず、去る人追わず” である。会費も会則もなく、事故などの対応は自己管理をお願いしている。例会当日は集合駅に集まったメンバーでスタートする。一方的に説明するのではなく、メンバー全員が生徒であり、臨機応変に先生役も引き受けて貰う。立ち上げ当初からお世話になっている某女史は、サークル内で「歩く植物図鑑」と言われるほど詳しい。教職経験の仲間からは ”目から鱗が落ちる” 取って置き話題を提供してくれる。そんな気楽な雰囲気とスパイスの効いた観察会が皆さんに受け入れられたのか、回を追うごとに参加者が増えてきて嬉しい悲鳴を上げている。
 きずきの森観察会では「歩く植物図鑑」さんから色々と説明を受け、「目から鱗先生」にはウワミズザクラが宮中の神事で使われる事などのミニレクチャーをして貰った。でも送られてきた写真を見るとロクの出しゃばり振りが見える。反省然りの一コマ。


「真っ赤だな 木の実味見の 観察会」

木の実味見例会

       フユイチゴ・コバノガマズミ・ナツハゼ・ムクノキなど

             ドングリクッキーのサプライズ

             低山の前山185m登頂記念


 集合駅川西能勢口には21人もの女性軍団が集まった。しばらく続いている秋晴れに背中を押されたのだろう。宝塚市と川西市の市境に位置する「きずきの森」という響きが皆さんの好奇心をくすぐったのかも知れない。観察会というよりミニハイキングとした案内の所為かもしれない。いずれにしても最近の観察会はたくさんの参加者で賑わっている。かってはハーレム状態だと喜んでいたが、最近は異性を感じなくなってきた。ジェンダー平等の意識が高まってきたのかも知れない。
 目的地までの阪急バスも遠足に向かう学童のようなはしゃぎ振りである。乗務員さんから度々車内では話をしないように促されている。サークルを立ち上げて8年近くになるが、きずきの森には3年ほど前に来ただけで、今回初めてという仲間が多かったのも皆さんを高揚させた原因だろう。里山として復元された公園に近づくにつれて、秋色グラデーションがようこそ!と迎えてくれているようだ。
 入り口ゲートには「北摂里山博物館」の看板が掛っている。兵庫県の伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町の北摂エリア30個所を選んで里山博物館とするなど、気の利いた施策である。大阪府とはえらい違いだ。公園内では各種木の実が散見される。食べられる果実は率先して味見するので、皆さんも安心して味見される。五感で観察するというのが板に付いてしまった。中でもムクノキがたくさんあり、実をたわわにつけていたので、食べ放題で干し柿のような味を楽しんでおられる。特筆すべきはサークル事務局の赤とんぼさんが、今年もマテバシイのクッキーを作って来てくれたことである。美味しいねと言われた感想に笑顔がほころぶ。ドングリクッキーに誘われて仲間入りした方もいるぐらいだ。


「紅葉に 負けない高揚 ハイキング」

季節外れの春紫苑(ハルジオン)


 ハルジオンの花期は5月から遅くとも7月までである。入れ替わりにヒメジョオンが咲き出し、こちらは6月から10月頃までと花期が長い。秋咲きの野菊と見紛うほどである。ところが11月にハルジオンが咲き出したのは初めてだった。一時秋を通り越して冬に突入したのかと思われる日が続いた。その後、小春日和が続き、植物たちは冬眠打破で春が来たのかと勘違いしたのかも知れない。
 能勢でも3年振りで文化祭が開催されることになった。作品展も興味あるが、高校球児からプロ野球で活躍した金村義明さんの講演会があった。近鉄時代の『いてまえ打線』で活躍したのが印象に残っている。テーマは「人生七転び八起き!」生い立ちから現在に至るまでの苦節を面白おかしく話された。
 以前、公民館講座で工作教室を担当していた頃は、文化祭への出品を頼まれたこともあるが、最近は皆さんの作品を鑑賞するばかりだ。3年振りというのに出品数が少ない。準備が追い着かなかったのか、文化協会を解散してしまったのでネットワークが繋がらなくなった所為かも知れない。知人の創作日本人形だけが光っていた。
 文化の日は明治時代には「天長節」と呼ばれ、大正時代から戦前までは「明治節」と代わり、自由と平和と文化を享受出来る時代になって「文化の日」と改められた。


「出すものは 無くも心は 文化の日」

ちいさい秋

   ハゼ・ウルシ・ヤマノイモ・草紅葉・ナンテンなどが小さい秋を演出

              囓られた吊し柿の犯人は?


 ちいさい秋さがしに散歩してきた。雨の日こそストーブが恋しくなるが、晴れ渡ると小春日和が汗をかかせるので、端から上着なしで出掛ける。
 周りの山もわずかに色変りしてきたが、まだ山装うと言うほどでない。紅葉前線もやっと中部あたりまで南下してきたようだ。都会よりも標高が高いので秋の装いを一足早く楽しめる。サークルでは毎年錦秋を訪ね歩いているが、それらの目的地より山下駅までのバス風景の方が絶景で、わざわざ出掛けなくともと思うことしばしばである。
 アザミの歌に続いて ♪ちいさい秋みつけた♪ が頭をよぎり、歌詞に沿っての秋探しを目指した。♪よんでる口笛もずの声~♪ は聞こえなかったが、カラスかヒヨドリに甘くなりかけている吊し柿を狙われた。くそったれと思うが、食べられたのは安易な干し方をしてしまったので、落ち度はこちらにあると諦めた。
 ♪わずかなすきから秋の風~♪ と2番では歌っているが、天気が良ければ窓を開け放すので、すきま風よりたっぷりの秋風を室内に取り入れている。もちろんお部屋は北向きではなく南向きだから ♪くもりのガラス♪ にはならない。「すきま風」は杉良太郎だし「くもりのガラス」は寺尾聰や大川栄策の世界だ。
 やはり ♪はぜの葉あかくて入日色~♪ は外で確認しなければならない。カツラがいち早く落葉するが、サクラも色づきが早い。でも真っ赤になって人目を惹くのはウルシやハゼだろう。赤くなったウルシたちはかぶれないのだろうか。試してみたいが敏感肌のロクには勇気がない。キャンプでスイカ割りをした時にウルシ系の枝を使ってしまい、会社に行けなくなるほどかぶれてしまった苦い思い出がよみがえる。


「低木の 近寄りがたき 櫨紅葉」

煙管薊(キセルアザミ)

               柿酢作りを追加した


 アザミもスミレほど種類が多いのでなかなか同定出来ない。タイトルを「キセルアザミ」としたのは、花姿が垂れ下がって咲いているところが、湿地に咲くキセルアザミに似ているから、便宜上名前を拝借した次第である。写真に収めたのは山裾の法面に咲いていた。どうやら生育場所と花の造りが少し異なっているようだ。こちらは雄しべの長さがキセルアザミよりも長い。さらに総苞の形がわずかに異なる。それとキセルアザミは蕾の時には直立し、開花し出すと煙管のように横向きに咲き、その後次第に下向きに開花する。名前が同定できなかったので「キセルアザミモドキ」にしておこうかな。
 アザミの歌に登場するのはたぶんノアザミだろうと思っている。アザミといえば春から初夏に咲くノアザミをイメージされる。ところがキク科アザミ属は圧倒的に秋咲きで、8月~10月ぐらいが花期になっている。サクラと同じようにアザミという表現は属の総称で、全て「〇〇アザミ」という固有名が付いている。ほとんどが地方名など冠されているので、それぞれの気象条件や土壌に合せた分化をしてきたのだろう。と言うことで日本固有種が多いのもうなずける。
 12月にコラボでのコンサートを予定されているが、まだコーラス練習に参加出来ていない。コロナ7波が収まりかけて来た様相を見せ始めたが、2週間ほど前から全国的に陽性者が増え出し、第8波が取り沙汰されるようになってきた。ワクチン5回目の案内も届いた。声を出したいところだが、大事をとって様子見が続いている。アザミの歌を歌いたいなあ~。


「花までが 頭を垂れて 秋意かな」