ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

煙管薊(キセルアザミ)

               柿酢作りを追加した


 アザミもスミレほど種類が多いのでなかなか同定出来ない。タイトルを「キセルアザミ」としたのは、花姿が垂れ下がって咲いているところが、湿地に咲くキセルアザミに似ているから、便宜上名前を拝借した次第である。写真に収めたのは山裾の法面に咲いていた。どうやら生育場所と花の造りが少し異なっているようだ。こちらは雄しべの長さがキセルアザミよりも長い。さらに総苞の形がわずかに異なる。それとキセルアザミは蕾の時には直立し、開花し出すと煙管のように横向きに咲き、その後次第に下向きに開花する。名前が同定できなかったので「キセルアザミモドキ」にしておこうかな。
 アザミの歌に登場するのはたぶんノアザミだろうと思っている。アザミといえば春から初夏に咲くノアザミをイメージされる。ところがキク科アザミ属は圧倒的に秋咲きで、8月~10月ぐらいが花期になっている。サクラと同じようにアザミという表現は属の総称で、全て「〇〇アザミ」という固有名が付いている。ほとんどが地方名など冠されているので、それぞれの気象条件や土壌に合せた分化をしてきたのだろう。と言うことで日本固有種が多いのもうなずける。
 12月にコラボでのコンサートを予定されているが、まだコーラス練習に参加出来ていない。コロナ7波が収まりかけて来た様相を見せ始めたが、2週間ほど前から全国的に陽性者が増え出し、第8波が取り沙汰されるようになってきた。ワクチン5回目の案内も届いた。声を出したいところだが、大事をとって様子見が続いている。アザミの歌を歌いたいなあ~。


「花までが 頭を垂れて 秋意かな」

冬花蕨(フユノハナワラビ)

         花のように見える胞子嚢

               洗濯物にお客さん


 午後から雲が出てくるという予報なので、午前中に散歩に出掛けた。まさに小春日和で暖かさを背中に浴びながら、2時間あまりの散歩で汗までかいてしまった。
 何時も通る散歩道だが、シダ植物のフユノハナワラビが群生とまで言えないが何株も顔を出しているのに出会えた。山辺の観察会でも見付けたら嬉しくなる対象物である。それが近くで花と見紛う胞子葉を何本も出ている。基本的にはシダ植物まで観察対象に加えていないが、貴重種だけでも知っておきたい。春に高槻の鵜殿を訪問したときに、どうしても観察したかったシダ植物のトネハナヤスリを探し回ったことを思い出す。それと同じハナヤスリ科の多年生シダ類である。
 胞子葉は直立し2列に胞子嚢を密生させている。その黄色が花のように見えるところからハナワラビと名付けられている。少し揺らすとホコリタケのような胞子を撒き散らす。鹿に食べられなければ、ますます群生してくれることだろう。
 トネハナヤスリが食用になると聞いたが、フユノハナワラビも若芽が食用になるとのこと。食いしん坊のロクでも絶滅危惧種や貴重種には触手が動かない。ワラビやゼンマイで十分である。そんなワラビも50年も前から食べているので食傷気味になっている。
 ビオトープ風花壇には蝶や蜻蛉が来てくれるが、洗濯物は羽根休めに止まりやすいのだろうか。気の済むまで休んでくれ!と一茶の心境になっている。


「そこかしこ 小春日和の プレゼント」

いよいよ柿酢作り

            収穫した柿を分配用に仕分け中

           広口瓶に満杯

                干し柿第2弾


 お隣の柿がかなり熟れてきた。数え切れないが500~1000個ぐらい実をつけ、重さに耐えかねて「垂れ柿」状態になっている。このまま放置すれば熟した柿が落ちるのを待つばかりだ。お隣を「落柿舎」にするつもりはない。
 ご近所に声をかけて一緒に収穫して貰うことにした。植木剪定用の枝切りバサミなどお持ちだから、それらを駆使してかなりの柿を収穫することが出来た。途中で落とした柿は割れてしまうが、柿酢作りの手間が省けると、我が家で引き取ることにした。班内の皆さんに行き渡るように分割する。作業中に通りがかった人にもお裾分けして喜ばれる。8割ぐらいは採取できただろうか、身軽になった柿の木も喜んでいるようだ。
 さっそく柿酢作りの作業開始だ。2度目の干し柿用に購入した渋柿の皮も無駄にしたくないので、一緒に広口瓶に埋め込む。出来れば甘柿だけではなく渋柿も混ぜ込みたい。これからは毎日点検しながら、瓶内を攪拌して発酵を待つようになる。酒になった段階で味見してみたいものだ。約3ヶ月経つと柿だけで作った酢が出来上る。基本的には振りかけ用に使うが、飲用に使えば色んな薬効に優れていそうだ。また寿命が延びそうだ。


「贅沢な 嬉しい悲鳴 柿の量」

WE EARTH

             NOMAさんの素敵なサイン

         水滴を溜めた蜘蛛の囲

                アカタテハかな?


 タイトルは「私たちを知る地球旅行」と言う壮大なテーマの地球環境『自然学』講座だった。講師も異色でモデル、アーティスト、環境省森里川海アンバサダーを称されるNOMA先生だった。
 一つの点から拡がった宇宙の起源、地球と生命の誕生、青い星地球を構成する「海」から話が始まる。さらに~微生物~星~空~虹~緑~土~と話が展開する。メルヘンチックな話が折り重なるが、根底に人類は地球の一員でしかないホモサピエンスなのだ!と言う立ち位置が伝わってくる。そんな彼女の感性に引き込まれて、素敵な本を手にしてしまった。サインまでして頂けたので大切な一冊になるだろう。
 箕面から能勢に移り住んだときに、ほとんどの本は二束三文で処分してしまった。かなりの全集や図鑑・辞典類などを持ち込んだのに、帰りに見つけたリユース本の購入代金にも満たなかった。そんな苦くて残念な思いをしたことがあるので、それ以来、本は買わずに借りるというスタイルを目指した。だけど、手元に置いておきたい本との出会いがあるものだ。今回の「WE EARTH」もその一冊になった。
 散歩途中で地球仲間の「蜘蛛の囲」が朝露を浴びて光り輝いているのに出逢えた。タテハ蝶の仲間がヨメナで吸蜜中である。邪魔をしないように通り抜けた。


「長き夜を 眼らんらん 夢世界」

柿入れ時

               一つだけ残した木守柿       


 奈良の吉野からまだ頼んである柿が届かない。柿は二人とも大好物だから、スーパーで売られているものでは満足できず、吉野の柿農家から取り寄せている。“柿が赤くなれば医者が青くなる” との諺があるぐらいの果物だ。少しの贅沢も滋養のためと毎年欠かさず取り寄せている。ついでに歳暮代わりに、お世話になっている方にも直接農家から送り届けて貰っている。
 今年は柿酢作りをしないと来年分が無くなってしまう。そんな脅迫観念から柿採りに出掛けた。高枝バサミ持参は人目に付きそうである。誰にも管理されない柿ノ木だから遠慮は要らないのだが、無断で拝借するのは気が引ける。柿泥棒になった気分で、持参した布袋一杯持ち帰った。まだ堅いのもあるので少し柔らかくしてから広口瓶に移すことにする。
 道の駅には渋柿が並んでいたので、妻が干し柿用にゲットしてきた。前回購入した渋柿は、すっかり渋が抜けて甘くなっている。干し柿になる前に食べ尽くしてしまうので、追加で購入したのだろう。果物のジャムやコンポート作りには手を染めない妻も、大好物の柿だと皮むきなど苦にならないようである。
 そんな渋柿だが摘み取った後に、立派な柿が一つだけ残してあった。まさに「木守柿」という農家の心がけが読み取れる。来年もたくさん実って欲しいという願いと、小鳥たちへのささやかなプレゼントである。たわわに実った柿は秋本番を演出するが、木守柿は冬の近づきを感じさせる。今朝もストーブが欲しい冷え込みである。


「ぽつねんと 西日の陰の 子守柿」