ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

連休対策!

          とりあえずの一安心

           タケノコの灰汁抜きは椿の葉っぱで

                 鹿の塩分補給

           吉祥草に実が(良いことありそう!)


 コロナ第1波から心がけてきたのはマスクの着用と手洗いだった。もちろん三密を避けると言うことにも気を配ってきた。というもの "うつさない・うつされない” と言う双方向の意味合いからである。言い換えるならば安全地帯(グリーンゾーン)と不安全地帯(レッドゾーン)の区切りの厳守を自身に課してきた。
 第6波が徐々に下降傾向にあるなかで大型連休に突入し、3年振りに規制も外れて一気に人流が増えてきた。怖いのはもう大丈夫だという気の緩みである。ワクチンを3回接種した高齢者が罹患したという話も身近なところで聞いている。それも気の緩みがあったからだろうと想像している。
 連休に家族が集う計画だが、真っ白な状態で団欒したい。本来なら子どもの方が高齢の親を気遣って、陰性証明をしてから訪問するというのが世間一般の流れだが、多忙な教育現場の実情を把握しているつもりなので、高齢者である親の方が、教育者に移さないために白黒検査を受けておいた。もちろんPCR検査の結果は陰性だったので一安心だが、団欒の日まではその状態をキープしておかなければならない。
 ステイホームの雑学として紹介したいのは、タケノコの灰汁抜きに糠を使うのが一般的だが、それだと吹きこぼれがあるので目を離せない。我が家では灰汁抜きに椿の葉を使う。吹きこぼれがないので、時間設定しておけばその場から離れることが出来る。
 おまけ情報:農家では害獣とされているシカだが、御在所岳の鹿は食べるものに事欠き、コンクリート製の柵を囓って塩分補給をしているのを垣間見た。彼らも生きるために大変な努力を強いられている。同じ地球の仲間なのに。プーチン聞いてるか!


「万全だ 五月連休 さあおいで」

今年もクマガイソウ

           休肝中なので「黒豆もなか」で付き合う


 昨年、隣町の豊能町に自生クマガイソウが保護されているのを知ったのは「北摂の山を楽しむ会」に参加した時の下山道だった。しかし4月14日でまだ蕾状態。準地元と言うこともあり、その後、何度か開花まで足繁く訪ねた。やっと満開状態になったのは連休前の4月27日だった。サークル仲間にも観て欲しいと言う思いがあったが、開花時期の関係などもあり、今年の例会先に選べなかった。
 ところがサークル仲間からLINEでクマガイソウの画像が届いた。何処で観られたのですかと問い合わせすると「知り合いから送られてきた画像を転送したのです」との返信。しかもその場所は我々が昨年知ったばかりの保護地である。「そこならよく知っているので、興味がおありなら案内します」と投げかけると、「是非お願い!」とトントン拍子に話が進み、顔馴染みの仲間にも声かけされて5人の方が、能勢電「妙見口」に来られた。皆さんに満足して頂けたので、案内役の我々も十分に楽しめた。
<昨年のブログ内容>
 クマガイソウは初谷渓谷での配線工事現場に自生していたらしい。それを地元の人たちが何としても残したいと山林に移植された。気候風土が合ったのか立派に根付き、今では数を増やしている。ハイカーにも楽しんでもらおうとアプローチまで整備して、今年の開花を待っている状況だった。まだ蕾だったが、あと10日もすれば源氏の武将 熊谷 直実 が背負った母衣(ほろ)のような独特なラン科の花を咲かせてくれる。母衣とは竹で編んだ籠に布を覆い、背中に背負い敵の矢から身を守る防具のことである。ランの唇弁が丸くなっているのを武将の母衣に見立てて名付けられた。


「山笑う 能勢路に大きな 野生蘭」

花撮りグッズ


 デジカメが安物なので花の写真を接写で撮れない。たぶん光の関係でピントが合ってくれないのだろう。手動に切替えて撮る方法もあるようだが、観察会などで歩いている時に、もたもたしておれないという事情もあるので自動で撮るのを常としている。
 自動にしておくとカメラは勝手に判断して、意図しないものにピントを合わせてしまう。そんな時は、何かの仕切り物を探し出して、強制的に背景を遮断することにする。そこで思いついたのは、色様々な厚紙で仕切板を作れば良いと言うアイデア。100均で厚紙を購入して作ったのが画像紹介する「花撮りグッズ」である。
 本番の観察会で効果を発揮出来るのか試し撮りしてみた。ウクライナバージョンの背景色も作ってみた。年末から放置してある葉牡丹が花を咲かせているので、色んなカラーを背景に使って撮ってみた。できあがり写真から、背景を変えることによって、雰囲気が変わる楽しみが隠されている優れものだ!と自画自賛している。
 とは言え基本はありのままを撮ることに拘りたい。自然の中にあるからこそ花々は美しいのである。周りを遮断して撮りが出す画像は、あくまでも観察資料用に限定したい。


「空は蒼 大地は黄色 風は春」

似たもの同士 木本類

             イチゴの花に似るカマツカ

            概ね花の数が多いコバノガマズミ


 4月の初めに草本シソ科植物のヒメオドリコソウとホトケノザを「似たもの同士」として紹介したのは記憶に新しい。今回はその木本バージョンとして採り上げてみたいのがコバノガマズミとカマツカである。どちらも林内に自生しているので、意識して観ないと同じ種類の花だと見過ごしてしまう。
 ガマズミは葉も大きいのでカマツカと間違うこともないのだが、小葉となる雰囲気的に似通ってくる。見分け方の大きな特徴は、カマツカはバラ科だから花の作りを観ると一目瞭然になる。イチゴの花を小さくしたのを枝先に10~20個ぐらい付けている。漢字表記で「鎌柄」とされているように、材は強く鎌の柄に使われたのが名前の由来になっている。牛の鼻輪にも使われたのでウシコロシの別名を持つ。秋に熟れた実は甘い。材も各種用途に使われているし、樹皮は草木染めとして使われてきた。
 一方、コバノガマズミはスイカズラ科でカマツカと同じような使われ方をしてきた。「ガマ」は鍬の柄に使っていたのと、赤い実を染料に使ったので「染め」が転嫁して「ズミ」になりガマズミとなった。カマツカよりもたくさんの小花を付けるので、その雰囲気だけで違いを判断している。疲労回復や利尿に薬効がある薬用酒がつくられる。滋養強壮にも効果があるらしいが、果実酒を作っても飲み忘れてしまうので、我が家では不評である。美容効果があると言えばまた興味を持ってもらえるのだが。口の悪いロクは「もう手遅れだ!」と言ってしまうのが災いしているのかもしれない。


「林内は 初夏を思わす 白き花」

蒲公英の絮(わた)


 セイヨウタンポポが一気にお花畑を作って楽しませてくれたのも束の間だった。季節は進んで「蒲公英の絮」が綿毛を飛ばす準備をしている。種を遠くへ飛ばすために、花の時期に比べて倍以上の背丈になっている。
 毎朝子どもの見守りに立つ場所が宅地の広場で、いやでもタンポポの営みが手に取るように判る。カンサイタンポポからセイヨウタンポポに移り変わって、それも何日かすると花が蕾のように閉じ、花茎が倒れてしばらくお休みになる。その後、起き上がった花茎の先にはまん丸な幾何学模様の「絮」が出来上っている。ルーペで確認するまでもなく、なんとも言えない規則正しさで綿毛が四方八方に配置されている。完熟した種は風を待つばかりの状態で待機している。
 幼児が綿毛を飛ばしている絵を想像するのだが、なかなかそんな状況に巡り会えない昨今である。本当はそんな写真を紹介できれば良いのだが・・・。タンポポはユーラシア大陸全域に自生する植物だ。何処の国でも幼児が息を吹きかけて飛ばしているのだろうか?ついウクライナの子どもたちを想像してしまう。
 ツバメもたくさん渡って来だしたが、ポーズを取ってくれないので写真に収められない。ご近所のガレージには巣をかける準備しているらしく、絶えず出たり入ったりしている。ツバメの代役とばかりにシジュウカラが電線でツピー ツピー ジュク ジュクと声を掛けてくれた。春だなぁ~😄


「風を待つ 蒲公英の絮 堂々と」