ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

「さいめ」って?

       「さいめ」と呼ばれる境界林

             切支丹と邪宗門禁止の高札

            5枚の苞をつけたドクダミ発見!


 妻が受継いだ地元のサークル「山友会」が一番緩やかコース歩きで、何とか消滅せずに月一の山歩きが続けられている。その会も季節が夏に向かうに従って、体調不良かな?とネガティブ思考になり、参加しない方も出てくるのだが、高齢化も進んでいるので無理は禁物だ。そんな中、昨日は6人が2台の車に分乗して、高山右近の生誕地にある明ヶ田尾山に向かった。1ヶ月ほど前に下見をした明ヶ田尾~鉢伏山だが、とてもじゃないが全コース歩けない!と判断して半分だけ歩くことにした。
 距離が少なくなったので時間的にも余裕ができ、歴史散策も交えながらのゆっくり歩きで頂上を目指した。下見の時には気がつかなかったのだが、地元出身の方や能勢の小学校の先生をされておられた方が、頂上近くの尾根道で「さいめだ!」と話しておられる。「さいめ」って何か?と目を凝らして林内を見渡すと、ヒノキが整然と一列に植林されている。教えて貰うまで気がつかなかった。
 里山歩きをしていると境界を表す「界」と彫られた石柱や赤色の目印などに出会し、コース取りの参考として利用させて頂くが、植林で境界としているのを見たのは初めてである。帰宅してからネット検索すると「際目・境目」と出てきた。室町中期の史記抄(講義録)には「さる時は我田と人の田とのさいめは大事のことぞ」と記され、土地の境界を表す言葉として、今尚使われいるのを目の当たりにして、また一つ言葉を覚えられた。


「十薬が 際目邪魔して 五枚とは」

休曜日

                ニンニク乾燥中

                 クリ雄花

                 クリ雌花

             オニグルミも成長してきた


 木曜日と土曜日は山予定になっていたので谷間の金曜日は休養日と決め込んだ。本来なら金曜日はサークル例会かそのための下見に充てる日だ。緊急事態宣言中の例会は中止と決めているので、下見をする必要もない。来年度の新たな訪問先探しも宣言が解除されるまでは自粛しておきたい。と言った事情で金曜日はフリーになり、休養日=休曜日となってしまった。回遊魚「ロクマグロ」としてはストレスのたまる休曜日だ。
 1ヶ月ほど前から黒大蒜作りに取りかかり、ニンニク漁りを始めている。道の駅に出荷されるのだがスーパー価格よりも安価なので、直ぐに売り切れてしまう。概ね1玉110円ぐらいの相場で値付けされたものが並んでいる。今年は知り合いの農家の方に頼んであるので、年間分を確保出来そうである。身内に贈る分を入れて200個は準備したい。昨日も50個を引き取って来た。一度に炊飯器に入れられるのは20個どまりである。軒下に吊して乾燥させたいが、タマネギやドクダミを吊しているので、ニンニクの潜り込める隙間がない。そこで思いついたのが乾燥用のネットである。昔、釣った魚を一夜干しに使っていたのを思い出した。ホームセンターまで走り新品を購入して、早速110個ほどのニンニクを入れて干した。
 銀寄栗産地の能勢ではクリ花の臭いが漂うよう季節到来だ。20年も棲んでいるとその臭いにもなれて、同郷のよしみで「匂い」と表記したくなってくるものだ。ドクダミもニンニクも好まれる臭いではないが、我が家では重宝しているので「匂い」に格上げしてやりたい。外に出られないストレスから、くだらん御託を並べるロクの休曜日だった。


「栗の花 これぞ自慢と 咲き誇り」

小額空木(コガクウツギ)

          コガクウツギだって

                 ニガイチゴ

                 ヤマアジサイ


 昨日の山歩きで最後の登りに息が上がっていた地点に、コガクウツギが咲いていた。前の方から「これは何の花?」と救いの声がかけられた。とっさに花の名前が思い出せなくって、イワガラミかも知れないと言ったが、確信がなかったのでしばらくの猶予を頂いた。帰宅後、図鑑確認してコガクウツギに辿り着けたので、名前をLINEで流しておいた。
 山に咲くアジサイ仲間ではコアジサイとはまったく雰囲気が異なり、3枚~4枚の装飾花だけが薄暗い林内で目立つ存在である。と言うのも普通花の花弁が直ぐに脱落してしまい、花後の花柄と装飾花だけが残っているからである。なんとも言えない清楚な萼片が脳裏に焼き付き、登りの疲れを忘れさせてくれる。
 アジサイつでにヤマアジサイも紹介しておきたい。こちらは一昨日、近くの渓谷まで足を伸ばして撮りに行ったものである。コガクウツギもヤマアジサも日本固有種である。コアジサイに装飾花を添えた感じがヤマアジサイの花姿である。
 千丈寺山コース登り口にはたくさんのニガイチゴが食べ頃を迎えていた。少し苦味があるものの甘さが勝るので、山からのプレゼントとして遠慮なく頂く。14人の参加者で口に入れるのを躊躇する方などいない。下山時には余裕が出来たのか桑の実まで見付け、木イチゴよりは美味しいと、子ども時代に食べた記憶があるなどと懐かしんで食べておられた。


「ひらひらの 四片残して 山に咲き」

居酒屋「ロク」

           買い出し☛超特価品という表示に弱い

            鯵の活け作りとサザエの刺身

                 鰈の煮付け


 日頃でも余り冷蔵庫に食材を備蓄する習慣がないのだが、冷凍も含めてとうとう底を付いてしまった。地元スーパーである程度は調達できるが、最近は鮮魚類などの品数が少なくなり、不漁続きなのかなと錯覚してしまうほどの有様だ。
 外食が制限されているので、たまには家で旨いものを食いたいと思うのが人情だ。車で15分ほど走れば鮮魚を売りにしているスーパーに行ける。何時ものことだが、先ず鮮魚売り場に直行する。目玉商品を探すのが癖になっている。前回は上り鰹をゲットしたエリアである。今回は天然鯛が色鮮やかなブルーを散りばめて、氷の中から買ってと呼んでいる。もちろんゲットしておく。ちゃんと〆られた活けの鯵、大振りのサザエ、鰈などもゲットした。予備用としてにホッケなども調達した。献立まで考えずに購入したが、帰宅してから、活け鯵とサザエの刺身をメインに、鰈の煮付けとサザエの壺焼きを楽しむこととした。まるで居酒屋メニューである。そんなことも想定して白鹿の純米酒を買って帰った。
 鯛は3枚におろし、翌日用として昆布締めにし、荒煮も作っておいた。2日続けての居酒屋バージョンになりそうだ。そろそろ休肝でもと思っていたのに、当分は決意も揺らぐ日々になりそうだ。日本酒を買ったのが間違いの元かも知れない。


「春肴 旬を冷酒で 先送り」

梅雨に合う花

                ハナショウブ

            スミダノハナビとブルースカイ


 梅雨に合う花と言えばアジサイとハナショウブだろう。あとはアマガエルかカタツムリでも居てくれればそれだけで一幅の絵になる。多分絵手紙でも梅雨時のモチーフとして好んで
描かれていると思う。この季節アジサイ園やハナショウブ園を訪ねる人も多い。
 “何れが文目か杜若” と言う慣用句があるほど、アヤメの仲間:アヤメ・カキツバタ・ハナショウブはよく似ている。それぞれの生息場所が異なるので違いが分かりそうだが、公園などに植栽されているので、特徴を知っておいた方が良いだろう。サークルの観察会でも確かめ合うことにしている。
 花びらの付け根が黄と紫の網目模様になっているのが、名前の由来にもなったアヤメである。基本的には日当たりの良い草原に自生する。伊吹山のゲレンデに咲いていたのを思い出す。古来から文人や画家を魅了してきたのがカキツバタである。最近は自生地も限られ天然記念物になるほどである。花びらの基部が白一色の筋になっているのが特徴である。一番華やかなハナショウブは野生種のノハナショウブを改良したもので、江戸時代から今日までたくさんの改良園芸種が作られてきた。ノハナショウブの基部は黄色なので、園芸種のハナショウブも概ね黄色くなっている。
 一方アジサイはシーボルトを介して改良されてきたというのは周知の事実である。と言うことでアジサイ園などに植栽されているのは園芸種ばかりである。ロク的には野生種に近いガクアジサイに惹かれる。スミダノハナビが出始めた頃には、何と綺麗なアジサイを作ったものだと感心したものだが、最近は見慣れたのか感動も薄らいでしまった。ダンスパーティーという華やかなガクアジサイ種も印象に残っている。自生種のヤマアジサイを訪ねたくなってきた。


「素が良しと 白へと向かう 花菖蒲」