ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

見返り草

 あまりに綺麗な花なので人が見返るという事から名付けられたミカエリソウです。確かに傍で観察すると、可愛い花が寄り集まって花穂を作っていますが、見返るほどの花ではないと何時も思っています。別名で長い蕊が花から飛び出しているので糸掛草ともいわれています。(山渓野草の名前図鑑)何の幼虫が好きなのか、葉っぱが齧られて葉脈標本の様になっているのをよく目にします。
 見返り草と漢字表記されていますが、冬になっても地上部の茎が残るので木本に分類されています。シソ科で唯一の木本です。山のガレ場や斜面に群生しています。群生状態の花を見ると見返りたくなるほどです。


「色草の 咲いてどこどこ 振り返り」

秋丁子

        これでもか!と云うぐらいのアキチョウジ群生

                 細長い唇弁花


 昨年4月に立ち上げた観察サークル『トンボのメガネ』も今回で37回を数えた。月2回の観察会を全てこなして来た事になる。誰でも好きな時だけ集合場所に来れば良いという気楽なスタイルが、皆さんに合っているようだ。年間計画に沿って訪ねるので、開花時期などのズレで旬の花に出合えないこともある。昨日もテイショウソウを訪ねたが、まだ蕾段階で、少し咲き出しているのが散見される程度だった。反対に常緑桜のリンボクは花期を過ぎ結実段階に入っていた。
 しかし、観察会では思わぬ出合いや発見があり、写真のようにアキチョウジが群生状態で我々を迎えてくれた。シソ科特有の青紫色の唇弁花が秋を感じさせてくれる。茎や葉は除虫剤や香料として使われているらしい。別名で「桐壷」と云われているので歌にも詠まれているかもしれない。


「群落で 咲いて芳し 草の花」

裁判傍聴

主文:原告の訴えを棄却する 大阪のてっぺん・能勢の山里から2時間を費やして駈けつけた大阪地裁での判決公判が僅か1分足らずで閉廷してしまった。怒りと云うよりも唖然としてしまった。なぜ訴えを退けたのかの説明が欠如している。ところがマスコミで注目されるような事案については、裁判官は趣旨説明をするらしい。民事裁判の小法廷が満席になるぐらいの程度では、裁判官も木(気)で花(鼻)を括ったような対応しかしてくれない。弁護士も後で判決文を交付されるのをで何ら疑問に思っていない。傍聴人だけが蚊帳の外に置かれたまま、と云う笑えない可笑しなやり方だ。
 昨日の裁判はパナソニックの事業部から外資系合弁会社への転籍に同意しなかったことで、その報復として遠隔地に配置転換された。要介護の親を持つSさんはこれでは親の介護が出来ないと訴えを起こした裁判だ。権力や財界にメスを入れることの出来ない日本の司法には以前から疑問を持っていたが、今回の判決公判傍聴でその感をさらに強くした。


「秋空も 心を晴らす 力なく」

蔓人参

        別名「爺そぶ」と云う名を持つツルニンジン

            紫色がそばかすに似ているとか?


 “山で旨いはオケラにトトキ、里で旨いはウリナスカボチャ、嫁に食わすも惜しゅうござる”と長野地方では古くから謡われています。そのトトキこそがキキョウ科のツルニンジンのことです。春の若芽・若葉や太くなった根が食べられるようですが、近辺では採取できるほどたくさんある山菜ではありません。栽培でもしていたら一度は食べてみたいものだと常々思っています。朝鮮人参の様な根はスライスして粕漬けや天ぷらにするらしいので、代用品としてキクイモ根茎で我慢しておきましょう。
 六甲山上付近ではツルニンジンが結構生えています。「爺そぶ」と云う別名を持ち、同じ仲間の「婆そぶ」と併せて観てみたいものですが、なかなか同時に観ることはありません。花の中の紫色をそばかすに見立てたものです。因みに長野ではそばかすの事を「そぶ」と云うらしいです。


「重たげに 垂れる釣鐘 桔梗花」

卵茸

            お玉と同じサイズのタマゴタケ

               シンプルにバター炒め
 秋雨前線と台風の影響で雨が続いている。昨日は久しぶりの晴れ間になるということなので、サークル「じねんクラブ」のOP例会を予定通り催行との連絡が入った。六甲山でボランティア活動されているサークルメンバーに案内してもらった。秋の草花が各種観察出来たが、異常気象でキノコが何処でも大量発生している。知らないキノコの写真を撮りまくってきた。今年は9月の日照時間が軒並み少なかったようで、10月に入ってもその状態が続いている。茸マニアは喜ぶだろうが一般的には由々しい事態である。人間が招いた結果だと言ってしまえば済む話でもない。
 妻も山歩き例会で箕面の山を歩いてきた。そこでタマゴタケらしいキノコが出ているとの連絡が入った。特長を聞き、採取して帰る様に伝えておいた。帰ってから確認すると何とも立派なタマゴタケである。今年のキノコはとにかくでっかい!早速シンプルに炒めて食した。流石に皇帝キノコと言われるだけの味わいを堪能出来た。


「絵本から 飛び出し来る 卵茸」