ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

苔には弱くって😞

         スギゴケ内には胞子嚢(苔の花)キノコなどが

                 ヒノキゴケ

                アイタケかな?

              小雨降る中を梅採りに

          飽きもせずに山本一力を読み続けている


 次回のトンボのメガネ観察会の主テーマは「苔」にしている。ところがコケ類まで学習できていない。いっとき地衣類の観察も始めたいと思っていたが、ミクロ写真が撮れるデジカメを購入していないので、すっかり忘れ去られた地衣類たちである。コケに対しても地味な対象物だから余り興味を持って観察してこなかった。同じようにシダ類も対象外だった。
 でもテーマに挙げたのだから皆さんにさわりだけでも説明できるようになりたい。我がサークルは全員で学び合うというスタイルを採っているので、全員が先生であり、生徒である。今回も仲間の力を借りたいと願っている。コケ好きのメンバーや昔取った杵柄を活かしてくれる仲間もいる。
 苔は蘚苔類(せんたいるい)と呼ばれ、蘚類、苔類、ツノゴケ類に分かれる。他の植物との違いは、根がないので養分を運ぶ「維管束」を持たない。胞子で増えていく。
 庭園の下見をして「苔の庭」を観て回った。同定できた苔はスギゴケ、ヒノキゴケぐらいだった。スナゴケもあったようだが、コケ図鑑を持っていないので同定できない。本番当日に名前を教えて貰うことにしたい。ただ苔の庭には胞子状のものや苔の花などがあり、ミクロ観察も楽しめそうである。可愛いキノコ類なども散見できる。


「雨あがり 庭に咲きたる 苔の花」

半夏生(ハンゲショウ)

                花が咲いたよ!

           鹿に食まれたアカメガシワ若葉部分

               牡鹿の群れと親子鹿


 絵心があれば描いてみたい植物の一つに挙げたいのがハンゲショウである。ドクダミ科なので同じような臭気をを持つが、利尿や腫れ物に薬効のある薬草でもある。
 湿性植物として池などの水辺に自生し、花穂が開花するのに合せて周りの葉っぱが白く変色して、虫たちに花が咲いたよと知らせている。商家の広告看板のような役目を果たしている。花穂が受粉を終えると、白くお化粧した葉っぱは元通りの緑色に戻る。マタタビと同じ戦略を持つことで知られている。古名ではカタジロと呼ばれ、七十二候「半夏しょうず」の頃に咲き出すので半夏草と名付けられた。ただし「半夏」という植物はハンゲショウとは別物のカラスビシャクのことである。江戸時代の伊勢地方では既に方言としてハンゲショウと呼ばれていたようである。葉っぱの半分が白くなるので「半化粧」の意味も持つ。
 散歩途中に実った梅がたくさん落ちていた。少し熟れ始めているが使えるのだろうかと気になっている。梅ジャムはたくさん作ったし、後はレモンさんのレシピを参考にして梅利用を考えてみようかな。
 土手道のアカメガシワの先端が欠けている。たぶんシカが若葉だけを食べたのだろう。人間でも薬用山菜として利用するぐらいだから、シカにも薬効があるはずだ。彼らは意識しなくっても本能が求めている。奈良の牡鹿は袋角から立派な角に成長する過程だった。鹿の子模様の子鹿たちの姿もあった。


「絵心の あれば筆取る 半夏生」

馬頭琴(モンゴルの民俗楽器)


 今回の地球環境『自然学』講座は異色でユニークだった。いけばな小原流家元直門教授の 森川 郁子 先生が講師で、夫さんの赴任先としてのモンゴルでの990日間を、見聞録と言う形で多岐に亘って紹介された。
 かなり以前に自転車でモンゴルの草原を駆け回るツアーが企画され、行ってみたい衝動に駆られた時期がロクの自転車時代にあった。トンボのメンバーからモンゴルの旅資料を頂いたこともある憧憬の地である。ゲル体験と草原で大の字になって寝転びたい!と言うのが夢だった。そんな夢の世界に案内して貰えるまたとない講座だ。
 講座テーマは「モンゴル遊牧民の暮らしと生き方」。サブテーマは「持つ」日本人、「持たない」モンゴル人。農耕文化と狩猟文化との大きな違いがあるが、溜めない・持たないと言う生活から生み出される世界観には、学ばされる示唆がたくさん含まれている。
 モンゴルからの京大留学生が馬頭琴を演奏してくれるとの触れ込みがあったので、何時もはオンラインで受講している仲間も教室に詰めかけ、生の民俗楽器の演奏を熱気あふれる中で皆さんと一緒に楽しむことが出来た。2本の弦から共鳴箱を通して流れる音色は哀愁を帯び、何とも言えぬ豊かな世界に聴衆を包み込んでくれる。スーホの白い馬♫をモンゴルの草原で聴いてみたくなっている。


「草原を あなたと駆けたい 夏の夢」

夏椿(ナツツバキ)

        カリンに似たつるつるの木肌


 一日花のナツツバキが、梅雨時の鬱陶しさを消し去ってくれるような清々しさで咲いている。日本では自生しないインド原産の「沙羅双樹」に似ているとのことで「沙羅の木」とも呼ばれている。きっかけは森鴎外が沙羅双樹と間違って「沙羅の木の花」と詠んだことによるらしい。花弁にも特徴がある真っ白な花を優雅につけ、直ぐに散り落ちる儚さと、皮が剥がれてつるつるした木肌の美しさから、お釈迦様が入滅した時の「沙羅双樹」霊樹伝説に併せて、日本の寺院などに好んで植栽されるようになった。今でもナツツバキと沙羅双樹は同じものだ、と思っている方も多いように見受けられる。
 夏山で自生しているナツツバキに出合うと、汗を拭う休憩場所として立ち止まるので、意外と印象に残っている。ツバキ科で一日花というのも珍しい。トンボのメガネの下見に訪れた奈良の庭園「吉城園」では、苔や低木の上にポトリと花弁を落としている。たぶん庭園管理者は毎日落ちたナツツバキを拾い集めておられるのだろう。
 ツバキは常緑だがナツツバキは落葉である。日本の野生ツバキはヤブツバキ、ユキツバキ、サザンカの三種だと紹介されているので、ナツツバキはツバキ科だがナツツバキ属として別種扱いされている。
 夏の白花に惹かれるので、どうしても白い花にカメラを向けてしまう。キキョウの白花も気高く咲いていた。


「苔の上 落ちてなお佳し 夏椿」

羽化直前!

            間もなく羽化するだろうサナギ

               所狭しと茂った藍

          地植えの藍と玉之浦

               クチナシ美人比べ


 ジャコウアゲハがたくさんの卵を産み付け、数え切れないぐらいの幼虫がウマノスズクサを食べながら成長する様を観察し続けてきた。彼らは自分が生き残るために、ある時期からは仲間を排除するようだ。大きくなった幼虫は他の幼虫に葉を食べさせないように、葉を落としてしまい、自分用の縄張を持つように見受けられる。終齢幼虫はすべての葉を落とし、茎の先端だけを食べてサナギの時期を迎えている。
 サナギになる時期が来れば、自分を固定する場所探しを初めて、他の植物の葉裏や壁など人工物を探し出して固定する。フジバカマの葉裏には4つのサナギを確認した。ヒオウギでは3つ、クチナシには2つ、プランターや壁などの人工物にはサナギとサナギ前の幼虫7つを確認した。たぶん見落としもかなりあるはずだ。
 今朝辺りから羽化を始めても良いはずだが、今日は出掛けるので彼らに付き合っていられない。これからは毎朝羽化してくれるので気長に観察を続けたい。羽化直後の綺麗なジャコウアゲハを朝立ち見守り隊の仲間にも見せてあげたい。
 雨で足止めを食らったので、猫の額花壇やプランターの植物たちを観察した。かなりの雨が降ったので、渇きを覚えた植物たちは息を吹き返してきたようだ。藍も大きくなり、とても食べきれる量ではない。使い道を探さなければ。乾燥させて藍茶にしたいが、あいにくの梅雨空である。たくさんの花を咲かせたクチナシも色あせてきたが、次から次へと開花するので、香りだけは途切れる事はない。どの花が一番だろうと「美人比べを」してみた。やはり開花直後の平開前が瑞々しい。今年はたくさん結実してくれるかも知れない。


「梅雨晴れ間 今日か明日かと 待つサナギ」