ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

栴檀(センダン)予約投稿

                センダンの花

             オオシマザクラのサクランボ


 観察会では必ずと言って良いほど誰かが「栴檀は双葉より芳し」ということわざを披露される。それに対してセンダンは昔から日本にある植物で、全然別物なのですよと訂正してあげる。インドネシア原産の香木である白檀(ビャクダン)を注して「双葉より芳し」と言った。それにしても紛らわしい古称で呼ばれたものだ。だからセンダンの花言葉には「意見の相違」というのが含まれている。日本古来のセンダンの古名は万葉の時代には「あふち」と呼ばれていた。
 センダンは薬用植物として広く植栽されたようだが、小鳥たちが実を啄むので、河川敷などに広く分布している。成長も早く直ぐに高木になるので、有用植物だが今では邪魔もの扱いされている。たくさんの花を付けるが高木だと観察出来ない。芳香もあり可愛い花を咲かせる。
 センダンは悲しくおぞましい歴史を持っている。平家物語では壇ノ浦で捕えられた平家の生首がかけられた木として登場する。江戸時代まで獄門になった罪人の首をかける木として使われてきたので忌み嫌われた。天満橋の刑場跡にもセンダンの大木が残っている。アオスジアゲハの好きな花なのだが。
 お口直しにオオシマザクラのサクランボをたくさん啄んできた。


「栴檀の 落花を観ようか 見上げよか」

山紫陽花(ヤマアジサイ)

             まだ開花前のヤマアジサイ

            思わぬカスケイド(滝)の出現

              あり合わせの野草の天ぷら


 終日降り続いた雨だったが、能勢では全国ニュースになるほどの被害はなかったようである。でも川は増水しているだろうと、渓流沿いまで足を伸ばしてきた。濁流と言うほどではなかったが、水音はすさまじく自然エネルギーの強さに恐怖を感じた。山で貯えきれなくなった水が川を作り、林道をまたぎ渓流に落ちる様はまさに滝である。ウオーターフォールではなく、急ごしらえのカスケイドといった雰囲気だった。過去にも土石流があったのか遊歩道の柵がなぎ倒されたままである。林道まで登り様子を見たかったが、大事を取って近寄らないようにした。
 渓流沿いの斜面では自生種のヤマアジサイが咲き出してきた。園芸栽培種ほどの華やかさはないが、素朴な雰囲気が何とも言えない。クサアジサイと共に好きなアジサイである。手持ち図鑑ではユキノシタ科になっているが、しばらく前にアジサイ科として独立した。まわりに萼(額)と称する飾り花が付くのだが、まだ目立たなかった。3~4片の花は中性花で一般的にガクと呼ばれている。ガクアジサイの原種と捉えている。
 一週間分の食材を調達したつもりだったが、昨日の夕飯食材がなくなってしまった。今日から小旅行に出るので、冷蔵庫は空にしておきたい。そこで思いついたのが野草の天ぷらである。夕飯前に近くまで採取に出掛けた。二人分だから数は要らない。皆さんにはまだ提供したことのない種類など織り交ぜた。ハゼラン、アイの若葉とユキノシタの花、あとはユキノシタの葉、アカメガシワ、ビワ新芽などである。揚げたては何を食べても美味しい。タマネギやスナップ豌豆などは野草よりももっと美味しかった。贅沢した一週間の帳尻あわせになった素朴な夕餉だった。


「雨上がり 斜面に清し 額の花」

幽閉は限界だ!

         成長してきたジャコウアゲハの「お菊さん」


 月2回のサークルを定例で催行しているが、5月第3金曜日と6月第1金曜日と続けて中止してしまった。基本的には雨でも催行すると言うスタンスを維持している。と言うのも自然は雨が降れば違った顔を見せてくれるからである。5月は2回目のコロナ罹患という背景もあり、大事を取って中止の判断をした。運良く雨になってくれたので諦めがついたのだが、今回は大雨警報が出る悪天候になってしまった。
 昨日は初めて訪問する例会地だったので、是非とも訪れて咲き誇るササユリを仲間の皆さんに堪能して貰いたかった。年間24回の例会をこなしたいと言う思いもあり、ササユリ最盛期なので、1週間ずらせて催行しようかなと思案している。週間予報では雨が降っても小雨程度で収まりそうである。
 晴耕雨読と洒落込んだつもりだが、昼間から本を読む生活習慣はない。読書は外出時の電車内と、寝床内と決めている。終日読書と言うのは楽しさよりも苦痛に近い。ロクを殺すに刃物は要らない、雨の三日も降ればよい!クロマグロと同じで何時も回遊していなければならない。「ロクマグロ」と言われる所以である。
 そんなロクの楽しみは晩酌である。赤肉メロンの生ハム巻きをメインに、鶏胸肉のソテーやサラダなどしつらえてくれた。今年はコロナの後遺症かも知れないが、飲酒日数が増えている。因みに一昨年の休肝日累計は昨日までで72日、昨年は52日、今年の休肝日は29日に止まっている。飲むべきか飲まざるべきかそれが問題だ。


「梅雨はしり 末期思わす 碧き星」

栗の花


 午後から雨になるというので、雨の降らぬ内にと図書室まで散歩がてらに歩いてきた。教育委員会にも行く用事があったので、午前中に仕事は片付けておこうと頑張った。別に雨を待つわけでは無いのだが、昼を回っても降り出す気配は無い。結局降り出したのは夜になってからである。肩透かしを食らったような一日だった。ホタルが飛び始めているとの情報も届いていたのだが、雨が心配でそれすらも確認できなかった。
 卯の花の匂う季節だが、梅雨時の能勢は栗の雄花の臭いにむせ返るようになる。能勢に定住するようになって、その臭いにもだんだん慣れてきて苦にならなくなってきた。やっと雄花が開花を始めたばかりだから、まだあの「能勢臭」は町中に漂っていない。今年のクリの出来は良いのだろうかと、産地の住民として気掛かりである。裏を返せば我が家にクリが届くのかなと言う心配である。昨年は不作だったビワも今年はたくさんの実を付けている。皆さんに「自由にお持ち帰り下さい!」との短冊を吊り下げることが出来るだろう。
 先日食材調達に出掛けたが、予定通りの献立で回っている。鮮魚は2日間で消費できた。黒糖焼酎に合わせたゴーヤもハチク入りのチャンプルで舌鼓を打った。賞味期限が2日となっている牛ステーキ肉も、そろそろ食べ頃だと腕を振るった。廉価な国産牛の赤身肉だからとろけるようなステーキにはならないが、噛むほどに味が出てくるミディアムに焼き上げた。気付いた事だが、咀嚼回数の多い肉ほど満腹感を満たしてくれる。
 今日はトンボのメガネ例会日だったが、悪天候のために一昨日の段階で中止の連絡を済ませておいた。晴耕雨読の準備も出来たことだし、雨音を聞きながらの休曜日とするか。


「幽閉も たまには良いか 梅雨の端」

ドクダミ八重化?

             八重化しつつあるドクダミ

                通常のドクダミ


 ドクダミの白い十字が日陰で目立つようになり初夏らしくなってきた。花を咲かす季節になると大量のドクダミが知人から届けられる。乾燥させて茶剤として使っているからである。「万能茶」という健康茶に混ぜて用いている。以前は化粧水作りなども試したが、最近はもっぱら茶剤一筋の利用である。ゲンノショウコ、センブリと並んで三大民間薬として認知されているので、安心して服用できる。
 ドクダミの十字は花びらではなく、その上の花穂を包み込む「苞」と呼ばれるもので、花弁も萼片を持たず、花柱と雄しべの葯だけで構成される特異な花姿である。苞は葉の変化したものとされている。そんなドクダミだが八重の総苞を持つものがあり、観賞用として市場に出まわっている。八重化するのは葉の変異と考えられている。僕的には雄しべが花弁化していったのだろうと推察している。と言うのは八重咲きのドクダミは穂状の花穂が極端に短くなっているからだ。
 散歩途中でドクダミ観察に絞ってつぶさに観て回った。なんと十字以外に八重化するのではないだろうかという株をいくつも発見できた。引き続き観察を続けていきたくなる変異株である。四つ葉のクローバー探しよりも、簡単に目に付くドクダミの変異に出会えて嬉しくなってしまった。


「十薬よ 痛む暮らしに 効いてくれ」