ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

岩絡(イワガラミ)

             装飾花一枚のイワガラミ

             装飾花を持たないコアジサイ


 二上山雌岳周辺ではイワガラミがよく目に付く。つる性のアジサイ仲間で岩にも絡み付くところから名付けられた。実際には岩よりも高木に絡み付いてよじ登っていく。つる性幹から気根を出して、岩や他の高木をよじ登る。よく似た仲間にツルアジサイというのがあるが、見分け方はイワガラミの装飾花が1枚なのに対し、ツルアジサイの装飾花は4枚の萼片(実は5枚だが4枚に見える)になっている。
 アジサイの葉を料理の飾りに使い、誤食して中毒症状が出たというのが記憶に残っている。それ以来アジサイは毒とすり込まれている。ところがアジサイ科の中でもイワガラミ属の葉は食用になるらしい。と言っても食べてみようという気にはならない。つる性植物のツタウルシなどと間違う恐ろしい可能性があるからである。
 ヤマアジサイに混じり素朴なコアジサイも花を咲かせている。装飾花を持たないアジサイはコアジサイ一種のみである。余り目立たないが谷筋で見付けると嬉しくなるアジサイである。両生花だけで構成されているので、青みの強い花色で虫たちを招いているのかも知れない。関東以西に分布する日本固有種である。
 ツバメ2世の巣立ちも間もなくというほどに雛が成長して来た。それでも親鳥からの餌を待つ姿がチョウ可愛い。


「梅雨晴れ間 花火散らして 咲く花も」

二上山のササユリ


 2日続けてのササユリ訪問になった。今回はトンボのメガネの例会先と企画していた二上山のササユリで、6月2日に設定していた。ところが台風がらみの大雨警報が発令される悪天候で中止を余儀なくされた。二上山のササユリを提案されたのは、サークル事務局として頑張って頂いている赤とんぼさんである。初めての訪問先という思い入れもあり、是非ともサークル仲間に紹介したいと言うことで、一週間遅れの昨日OPとして催行することにした。2~3日前までは雨予報でヤキモキしていたが、運良く梅雨前線が東に移動してくれ、薄日まで注す観察日和になった。
 ところがJRの阪和線と京都線で車両の不具合があり、そのあおりを受け環状線は軒並みの遅れで、乗るはずだった快速は運休だという。集合駅の二上神社口には8人の方々が鶴首して待っておられた。大阪北部からの参加するロクと仲間は20分ほど遅れて到着。スタートが遅れてしまったので途中の植物観察を端折り、ひたすらササユリ群生地を目指す。明け方まで降り続いた山道の所々はぬかるんでいる。下山して来られる方たちが「たくさん咲いていますよ!」と期待を持たせてくれる。急登を登り切り尾根道に出ると、早速ササユリのお出迎えで苦労を忘れさせてくれる。
 昼過ぎには群生地にたどり着き、貸し切りの展望台から眼下のササユリを見ながらお弁当を拡げる。最高の贅沢を味わうことが出来た。赤とんぼさんは下見などのご足労は言うに及ばず、今回も手作りの水ようかんを持ってきて下さった。春に2度いちご大福を頂いた事まで思い出す。感謝感謝の二上山ササユリ観察会だった。
 途中で免許証まで拾ってしまった。何とか届ける方法はないものかと道の駅に持っていきお願いした。対応が早く落とし主に届いたようで、お礼の電話を頂き安堵できた。


「草原を 狭しと咲きし 笹百合の」

西谷の森公園

     ピンク色のヤマボウシとシライトソウ、シソバタツナミソウ

               美味しかったグミ


 公園と言っても結構アップダウンのある山を丸ごと利用した里山公園である。森を挟んで東西に谷があり、8kmの散策道が整備されている。宝塚北部に位置し、丸山湿原にも隣接する環境豊かなエリアである。
 妻の主宰する「2木山の会」としてササユリを観たいとのことで企画された。この公園はトンボのメガネでも訪ねているので、コースを熟知している僕に案内役を頼まれた。何時もは最後尾を歩き、余り口出ししないように心がけているが、今年は朝ドラの影響か植物に関心を示される人が増えて来たようだ。2木メンバーも例に漏れず、ササユリには心を動かされたようである。ササユリ探しを24の瞳で探して貰うことにする。この地域では少し早過ぎたのか蕾状態で、開花しているのは2割ぐらいだったように見受けられた。
 今日もトンボのメガネで二上山のササユリを訪ねるので、画像紹介はそちらに委ねたい。公園にはたくさんのヤマボウシが森を明るくしている。ここでは白に混ざりピンク色のヤマボウシが目立つ。自生種かどうかが心配だったので、帰宅してから図鑑で調べると、花びらに見える総苞片には変異が多く、紅色を帯びるものもあり、ベニヤマボウシと呼ばれていることを知った。シライトソウも所々に自生していたので皆さんを退屈させなかった。オカトラノオはやっと花穂を出しかけた状態だった。今年のタイガースは「猫」ではなく、威風堂々とした「虎」だねと話が盛り上がる。シソバタツナミソウもひっそりと咲いていた。
 木苺類や美味しいグミにもありつけ、好奇心旺盛な皆さんは躊躇なく口に運ばれる。グミの種類は判らなかったが、植栽された改良種かも知れない。


「山法師 紅の袈裟着て 媚売るの」

トレッキングへ

            鬼の唐門、雄橋など見所いっぱい

     ウリノキ・サイハイラン・ニワトコ・ハナイカダ・ミヤマヨメナなど

                 最後の登り


 休暇村のバスで上帝釈まで送って貰い、そこから下帝釈エリアの神龍湖まで下る予定でスタートした。上帝釈エリアにある国天然記念物の「雄橋(おんばし)」を訪問したいお客さん向けに、宿のサービスとして提供されるバス送迎である。それに便乗する形で利用させてもらうことにした。2時間後には迎えに来てくれる事になっているが、迎えは不要と伝えたので、自力で宿まで帰らなければならない一方通行の歩きである。
 紅葉の名勝としても名高いので、是非とも訪れたいとのことで企画した帝釈峡である。さすがに雄橋までの遊歩道は道幅も広く、緩やかな下り道をるんるん気分で歩けた。案内を任されたロクも過去に二度訪れているので、勝手知ったるウオーキングコースだった。皆さんには馴染みのないチドリノキなどもあり、これもカエデの仲間だと説明したり、ウリノキの花の作りを観察したりして、この程度のウオーキングが神龍湖まで続くとたかを食っていた。
 ところが途中で遊歩道がなくなり、ここから先は山道に入るとの案内板。丁寧に山靴が必要と注意喚起されている。バスを断っているので進むしかない。一応、瘦せても枯れても山歩きのグループである。時間はたっぷりあるので、無理をしない程度で登ってもらう。あとどれぐらい登るの?と問われる。全コースは歩いたことがないので、応えようがない。残りの中国自然歩道4kmの内、2,500mがトレッキングコースになっているので概ねの見当は付く。空が見えてきたからあと少し!と安心させながら、何とか自然歩道に合流できた。あとはひたすら神龍湖まで下るばかりだ。山案内の経験が今回も役立った。
 神龍湖では遊覧船に乗る観光要素も織り込んでいる。大きな遊覧船は10人の貸し切りだった。せっかくの湖上遊覧なのに山歩きで体力を使い果たしたのか、お昼寝タイムになったようだ。一難去ってまた一難が待っているのを知らずに、湖上で寛いでおられた。宿に引き返すにはもう一山登らなければならない。悲鳴が出たことは言うまでもない。


「青モミジ 愛でつつ歩くも 怖くなり」

国定公園「帝釈峡」へ


 妻の主宰する「3木山の会」「山友会」の宿泊例会は、メンバーの希望もあり帝釈峡に行きたいと言うことになった。国民休暇村は不便なところにあるのが難点である。その不便さ故に素晴らしい環境が保たれているのだが。広島帝釈峡の休暇村も例に漏れず不便さでは群を抜いている。
 そんな不便なところに公共交通機関を使って行こうということになったので、アクセス調べや旅程などすべてを任された。1日3本しかないローカルな芸備線の「東城」が最終目的地である。行きは新幹線で新大阪から岡山までいき、そこから伯備線に乗換え新見まで行く。昼間の電車は1本だけである。なんともローカル感あるれる雰囲気で、車両は1両だけ。我々10人の旅行者が座席を占有して申し訳ない気分になる。東城駅には予約しておいた宿からの送迎バスが迎えに来てくれていた。
 チェックイン後、整備された敷地内のウオーキングで、翌日の帝釈峡トレッキングのための足慣らしをする。1時間あまりのコースには山のピークも含まれ、さすが山の会と言うだけのことはある。温泉に浸かってゆっくりしたいという方もおられたが、翌日のハードな歩きの足慣らしにはなったようである。
 夕食後はメンバーからの提供で、フラダンス教室が開かれ、用意された衣装を纏い、旅の恥は掻き捨てとばかりにフラに興じた。あまり羞恥心のないロクも黒一点で加わったことは言うまでもない。


「緑陰を 震わせ届く ドラミング」