ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

メインは高野街道

             シロバナショウジョウバカマ

                セントウソウ

                キリュウバイ

               春のジュウガツザクラ

               雨になってしまった


 ところにより雨との予報が出るなか、トンボのメガネ例会として「花の文化園」を訪ねた。ここは過去2回流れてしまった訪問先で、今回が三度目の正直と言うことになる。服部緑化植物園と京都府立植物園に続けての植物園巡りになったので、ミニハイキングを兼ね、旧高野街道を経由して目的地に行くことにした。
 何時もはハーレム状態の例会だが、歴史散策が出来ると言うことで3人の男性群も参加して「華?」を添えてくれた。楠木正成ゆかりの地で、それにまつわる社寺などが要所にあり、高札場では日本人の識字率はどうたったのか?とか国指定遺跡の烏帽子型城跡では南北朝時代の話などを披露して頂いたり、しばしのレクチャーで歴史を共有することが出来た。心配していた雨も、山城までのコースは保ってくれたのでやれやれである。
 昼過ぎに花の文化園に到着できた。ほとんど貸し切り状態の人気のなさである。ゆったり気分で昼食を採り、園内散策を始める。道の駅が隣接しているので、そこへの寄り道時間も加味して、観察を始める。550円もの入園料を払って2時間足らずの滞在時間にブーイングが出そうだが、買い物という人参がぶら下がっているから納得して貰える。木々の花も咲き出してきたので、たくさんの楽しみに浸って頂こうとコースを組んでいたが、あいにく傘を差さなければならない雨になってしまった。花の文化園は何故か相性が合わないようだ。


「高野道 行こか戻ろか 春の雨」

三椏(ミツマタ)群生地

                最初の群生地

                 次の群生地へ


 妻の主宰する「3木山の会」からミツマタ群生地に行くことになった。隣町の豊能町で群生地が見つかり、数年前から脚光を浴びだし、訪問する人が増えてきた。トンボのメガネで初訪問した頃は、地元でも認知度は低く、マニアックな植物愛好家が訪ねるぐらいの秘境地だった。今回も豊能町在住のメンバーが案内役を引き受けてくれて2個所を訪ねた。せっかく10人もで訪ねたのに、離れた位置から花見気分で弁当を使うだけで満足され、近寄って香を楽しんだり、花の作りを観察したりする人は少なかった。
 ここはエドヒガンの群生地でも有名なところで、幾度となく訪ねたが、両者を同時に楽しめたのは1~2度ぐらいしか無かった。エドヒガンはやっとつぼみも膨らみだした段階で、少し赤味を持ち出した個体が確認された程度である。
 さてミツマタだが、中国原産でコウゾやガンピなどとともに和紙の原料として使われている。特に紙幣材料としてミツマタは虫にも食われず、上質で丈夫なところから、いまでも1万円札に使われているとか。解熱・消炎や眼病薬としても使われてきた。群生地が存在するのは、かっては三椏を栽培する集落があったものと推察出来る。ジンチョウゲ科だから香も楽しめるので、庭などに植栽されている。でも野生化した群生地でのミツマタは圧巻である。ジンチョウゲを抑えた感じの香で、梅とは違った芳香を楽しませてくれる。


「金色と 白で虫酔う 三椏花」

下りばかりのハイキング

          天空庭園レストランからのロケーション

                宝山寺境内


 ブログテーマがアクティブライフなので、どうしても自然謳歌が大半を占める事になる。仲間に “今日も元気でビールが旨い” とシニアの頑張り姿を届けたいと、毎日アップを心がけている。3日も休むと体調を壊したのではないかと、心配のLINEが入る。そのために小旅行で留守にする際にも予告している。コロナで10日間も入院した時は、亡くなったと思ったなどと、口の悪い連中の噂に上るほどである。あいつは少々のことでは死なないと言うのが、現役時代からの「褒め言葉」だった。
 何時もはおにぎり弁当とかジャムを塗った食パン、インスタントラーメンぐらいで済ませる昼食だが、たまにはお洒落なランチも頂くよ!と画像紹介したので、肝心のアクティブ部分を紹介しなかった。
 生駒山頂まで歩いても直ぐのところにあるレストランだったが、ビールとワインを補給した後なので、もっぱら下りだけのハイキングコースと決めていた。スイスのトレッキングがそのパターンである。ケーブル、ロープウェイなどでピークに登り、帰りは水平移動と下りを織り交ぜて、何時間ものトレッキングを楽しむ。生駒にもケーブルが設置されているので、途中で利用できるという選択肢もある。宝山寺に寄り道して階段ばかりの参道を、全員が酔い覚まし気分で生駒駅まで歩くことが出来た。体調を壊された方の初参加で心配していたが、彼女を含めて同じ行動を取れたのが何よりの成果だった。たぶん自信を持たれたことだろう。


「人生の 下り坂にも 春の風」

天空レストランでランチ🍴


 昨年夏はコロナでトンボのメガネ宿泊例会を取りやめた。その予約内容を妻の山の会が利用したいと申し出てくれた。そこで実現したのが一部トンボのメンバーと、妻の山の会メンバーとのコラボである。その後、またご一緒したいねと晩秋に松茸すき焼きツアーを企画し、フラダンスまで経験させられる楽しい旅になった。
 二度の宿泊体験から「旅を楽しめるメンバー」が絞られて、今度は宿舎で枕投げをしてみたいね!と言うことになり生まれたのが『修学旅行の会』である。第一弾として坂越の牡蛎ツアーに行ったのは報告済みである。リーズナブルな旅を目指しているので、駅ナカホテルでは枕投げが出来る大部屋は無かった。でも我々夫婦の二人部屋にコンビニで仕入れた食材を持ち込んで、夜遅くまで女性群はだべっておられたようだ。何時ものハーレム状態に慣れているロクはいち早く寝入ってしまうのが常である。
 今回は修学旅行の会の第2弾として企画した、ちょっとお洒落な生駒にある天空の庭園レストランでのランチ会である。生駒駅前から9人は3台のタクシーに分乗してレストランに直行する。腹ごなしをする間もなくランチ会のスタートになったが、女性向きのお洒落な献立だから全員が完食で、もっと食べたそうにしておられた。
 アフタヌーンティーは場所を変えてセッティングされてある。ビールとワインを頂いた後に、階段を上って移動するのはしんどいが、一気に眺望が開け、最高のロケーションでお茶を頂ける。初参加の方は大満足である。色んな失敗談など提供してくれて笑いの絶えないティータイムになった。


「ロケーション 添えて紅茶を 春の午後」

ムスカリ

            籠脱けのグレープ・ヒヤシンス

           5月のイベントに向けて材料準備


 野の花派としては、あまり園芸種を取り上げてこなかった。ところが園芸種も籠脱けして野生化する植物が増えている。図鑑にもかなりの植物が帰化植物と紹介されている。在来種は歴史を辿れば判るが、帰化植物の線引きが判然としない。時代を遡れば、古くは大陸から農耕文化と共に渡来し、近年は貿易と共に渡来してきたことに思いつく。と言うことは時代で判断していないのだろう。拡がった繁茂の状態を判断して「帰化植物」としているのかも知れない。ムスカリなどはまだ野生化の端緒に付いたばかりである。
 ムスカリは以前はユリ科だったが、キジカクシ科ムスカリ属に再分類された。多年性草本だから、毎年同じところに咲いてくれるし、次第に範囲を広げつつある。青紫色以外にも白、黄緑、黄色などバラエティー豊かである。ニュージーランドの野生ルピナスのように、ムスカリも日本の野原で色とりどりで咲いてくれたら素晴らしいだろうな。
 さて「ムスカリ」だが、別名でグレープ・ヒヤシンスと呼ばれている。よく似た名前でオオカメノキを「ムシカリ」と呼ぶので、どちらだったかこんがらがってしまう。だから間違いを避けるためにグレープ・ヒヤシンスと呼びたい。その方が花姿を言い表しているので判り易いと思うのだが。幼児が駄々をこねるのは「ムズカル」だったかな。


「遅霜を 浴びて花々 傘を閉じ」