ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

栴檀(センダン)

              青空に映えるセンダンの実

              センダンの花(参考画像)

            センダンの若い果実(参考画像)


 今はすっかり葉を落としたセンダンの実がよく目立つ。九州、沖縄などの暖地植物とされているが、関西辺りの川筋にもたくさん自生している。淀川では絶えず伐採されるほどの繁茂樹種で、鳥たちが種を運んで自生域を拡大している。河川管理者からは厄介者扱いされている。工作材料として幹や枝を採取しに行ったのを思い出す。そんな成長力の強い厄介者植物だが、果実と樹皮に薬効があると言うことで薬用として栽培されている。果実は整腸、腹痛の薬として、樹皮は虫下しの薬になるとのこと。民間薬としてはひび、あかぎれ、しもやけに、黄熟した生の実の果肉部をすり潰して患部に塗布すれば効果があるらしい。万葉集で詠われるほど古くから親しまれてきた植物でもある。古名は楝(あうち)と呼ばれていた。
 5月頃、高木で目立たないが紫色の小さな花をたくさんつける。名前の由来は数珠玉のように木に実が残っている様を、千珠(せんだま)と見なし、それが転訛してセンダンになった。
 よく勘違いされるのは「栴檀は双葉より芳し」との諺との関係である。これは白檀(ビャクダン)という東インド、マレーシア原産の香木のことで、別名で「栴檀」と呼ばれていたのが勘違いのもとになっている。幼少期に「双葉より芳し」と言われたことはなかった。もちろん「ガキ大将」という勲章も頂けなかったのだが。


「蒼空に 数珠玉散らす 冬の華」

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