ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

痩靫(ヤセウツボ)

                ヤセウツボ

              ヒカゲノカズラ胞子葉

              カマキリの赤ちゃん


 ハマウツボ科という植物は葉緑素を持たず、宿主の根に寄生して養分を吸収する居候的生き方をしている。代表的なものではススキやミョウガに寄生するナンバンギセルがよく知られている。
 同じような生態を持つハマウツボ科のヤセウツボという植物に出会った。何とも地味な花だが、こちらはマメ科ムラサキツメクサの根に寄生する1年草である。1937年(昭和12年)に千葉県で確認され、その後各地でも帰化状態で拡がっている。ガラスなどの緩衝材として使われた詰め草なのか、肥料や飼料として輸入したものに混ざっていたのか定かではないが、発見の時期から推察すると後者だろうと思われる。
 初めての出会いだったので、珍しい植物だと喜んでいたが、手持ちの山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」編に掲載されていた。ネット検索すると外来生物法で要注意外来生物に指定されていることを知り驚いた。
 地味ついでに、神話:天岩戸伝説にも登場するヒカゲノカズラが、胞子葉を伸ばしていたのに出くわせた。この胞子が生薬名で石松子(せきしょうし)と呼ばれと製薬材料として使われている。この葛は爆発的に発火するので花火の原料になることは以前に紹介した。
 目立たない姿でカマキリの赤ちゃんが花壇で成長を続けている。こちらも家族の一員である。みんな目立たず生きているのに、我が家だけが飛び跳ねていていいのだろうか?


「居候 一寸先に 豆の花」

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