虫除けトンボ
ハグロトンボとシオカラトンボ♀
トンボの工作見本
難題を持ち込まれた。「虫除けトンボ」を作ってと言う依頼だ。妻の山歩き仲間から教えられたのは、オニヤンマのブローチを着けていたら、捕食対象の虫たちが防衛本能から近付かないらしい。そこでオニヤンマのブローチ作りのお願いになった。僕よりもサークル仲間の赤トンボさんを紹介しようかな。彼女は赤トンボのブローチをたくさん作ってこられた実績をお持ちだから。
トンボの工作は今まで何種類も作ってきたが、オニヤンマまでは作っていない。基本的には子ども対象の自然工作なので、自然素材を貼り合わせるだけの簡単工作である。もちろん色を塗ったりしなかった。ところがオニヤンマらしく作ろうと思えば、彩色無しには表現できないだろう。虫目線で作らなければ虫除け効果は望めない。
先ずはトンボ観察をしなければと花壇周辺を見渡す。放置花壇に来てくれるのはハグロトンボやシオカラトンボぐらいで、オニヤンマなどは訪問してくれない。しばらく観察を続けたが参考にはならなかった。虫たちが怖がるのはオニヤンマの頭部だろうか?子どもの頃トンボ釣りをして、鋭いアゴで噛まれたことを思い出す。取りあえずは全体の雰囲気を似せて作ってみようかな。完成させて虫除け効果が望めたら特許が取れるかも知れない!などと夢想する真夏の午後だった。
「二度わらし 未だにトンボ 追っかけて」