ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

藪柑子(ヤブコウジ)

          自然種は1~3個だが園芸種には沢山の実が


 用事で大阪に出たついでに立ち寄るのが「大阪新里山」である。都会の一角に作られたオアシスで里山植物が所狭しと植栽され、四季折々の姿を見せてくれる。JRの新駅が隣接したと云うことで、ますます訪れる人も増えていくことだろう。
 地球環境「自然学」講座日だったので、早めに家を出て、そろそろ木々も芽吹き始めているだろうと寄り道してきた。山菜として利用するニワトコがやっと芽を出し始めたばかりで、まだブロッコリー状の蕾を付けるまで季節は進んでいない。数少ない梅は咲き出してきた。足下に目を移すとヤブコウジの赤い実が目立つ。此処には園芸種のヤブコウジが植栽されているので、自然種との比較が出来る。
 ヤブコウジと云えば正月の縁起物として何度も紹介してきた。「百両」に準えたカラタチバナや「万両」のマンリョウはヤブコウジ科ヤブコウジ属だから、小さな低木ヤブコウジは科名の大元で親分株である。万葉集や源氏物語ではヤブコウジを「山タチバナ」と呼んでいたらしい。江戸時代には赤い実と枝を女の子の髪飾りとして使っていたとのこと。元禄時代には観賞用のヤブコウジが出まわり、斑入りなどは高値で取引されていた。
 熟れた実は生食できると知ったので、観察会の時に試食してみたが、かすかに甘かったぐらいの記憶しか残っていない。
 講座は土木関係の話で、畑違いだったのか余り心を打たなかった。ただ先生の古人から学ぶと言う姿勢にはそうだそうだと相槌を打った。


「葉隠れの 赤き実二つ 藪柑子」

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