やっぱり平和!
爆心地が平和公園に
被爆前の原爆ドームと人影の石
被爆樹木ユーカリ
広島城はおまけ訪問
広島旅行の締めは「平和」を考える時間にしたいと言うのが爺婆の願いである。宿を早めにチェックアウトして広島平和記念資料館に向かう。かなり以前に原爆の実相に触れ衝撃を受けた資料館だったが、今回は余りにも立派な建物に生まれ変わり、展示内容もすっかり入れ替わっている。あの恐ろしさが何故か伝わってこない。どんな忖度があったのだろう。
開館直後に入館したが、後から続々と外国人の団体客が押し寄せてくる。真剣に展示内容を見て回られる姿に、核廃絶のメッセージは伝わっているのだろうと胸をなで下ろす。広島を訪れたいという外国人の多さに救われる。時あたかも岸田が「国賓待遇」と言う人参をぶら下げられての欧米中である。その代償として高価な武器購入を約束してくる筈だ。日本も「死の商人国家」へと自公政権が舵取りしたばかりである。
不満足な展示内容だったが、被爆体験家族の伝承講話というのがあり、それを拝聴することにした。朝鮮人と被爆者という二重の差別に向き合った韓国人の話で、親交のあった方からの生々しい報告だった。1時間の講話だったが、最後にコメントを求められた。「福田村事件」と「風よあらしよ」の時代の差別と、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザへの皆殺し作戦に触れ、戦争が一番の尊厳破壊だと締めくくる発言をした。妻も長々とマイクを離さなかった。映画『オッペンハイマー』にも参加者から発言があり、資料館で勉強してから話題作を観てみたいという熱心な方もおられ、平和を共有出来た旅の締め括りになった。
「春だなあ 平和求める 人の波」