ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

創作4人展

            作家から解説や苦労話など拝聴

                かざり松細工

                布地を使った行灯


 川西市郷土館で創作四人展が開かれているとの案内を受けた。地元の文化祭に何時も創作人形を出品されているお馴染みさんからである。彼女の作る創作人形は2分の1頭身大の立派なもので、テーマは歴史上の人物だったり、竹取物語や笠こ地蔵などの昔話などで、小道具まで手作りされた作品群である。背景などの小道具はご主人が全て作ってくれると仰っておられた。そんな大作群をどう保存されているのか、余計な心配をしてしまう。
 灯り展として二人の作家が趣の異なる素材で作られた作品群も圧巻であった。赤松を使った「かがり松細工」は、以前地元のギャラリー・カフェ「やまぼうし」さんで展示されたのをブログ紹介したことがある。布地などを素材にした「行灯」ははじめて観る作品で、どちらも幻想的な雰囲気を醸し出している。灯りは古き良き時代の日本を彷彿させてくれる。
 あと一人は「日本の名刹展」と題して東寺の五重塔や、平等院の鳳凰堂など精巧な木製の建築模型を展示されていた。これなどはただただ器用な方もおられるものだと感心して見せて頂いた。
 川西市郷土館の存在は知っていたが入館するのは初めてだった。常設ギャラリーや古民家、洋館、精錬所跡など見所いっぱいで、65歳以上の入館料が150円というのが嬉しい。


「爺婆の 心に灯り 秋時雨れ」

曙草(アケボノソウ)

           夜明けの星に見立てたアケボノソウ

            作ってみたい巣箱を見付けた


 一昨日は妻の要望に応えたので、昨日はキノコ採取に行くことを譲らなかった。もちろん山歩きもかねていることは言うまでもない。目的のヒラタケ採取が頭から離れないので、コース取りは谷筋のキノコ採取からはじめ、後半で尾根歩きをすることにした。山の会例会となればどうしても時間が掛かるが、2人だけなら殆ど単独行動なみに歩けるので、一目散に目的地に辿り着ける。ところがあれだけ倒木についていたキノコの跡形もない。夕飯の献立まで考えて出掛けたというのに😞
 捨てる神あれば拾う神ありの例え通り、谷筋では憧れのアケボノソウが咲いていてくれた。5枚の花びらに明け方の星を散らしたような斑点が可愛い。それがアケボノソウの名前の由来になっている。多年草ではないので、毎年同じところで咲いてくれる保証はないが、鹿とかに食べられなかったら、2年草として順次周辺で咲き続けてくれるだろう。リンドウ科というが花姿からは科まで辿り着けない。センブリ属と聞いてやっと納得できる。
 過去には高槻の大久保美女谷まで足を延ばし、アケボノソウを訪ねたものだが、鹿に食べ尽くされ、殆ど根絶してしまった。オタカラコウやミカエリソウの群生も観ることが出来なくなってしまった。鹿は繁殖期を迎えたのか、雌を呼ぶ雄鹿の声が秋の夜長にもの悲しい。能勢では害獣とされているが、同じ星の仲間として憎めない鹿たちである。


「明け方を 模して咲く花 牡鹿鳴き」

多田銀山へ

             山師が探すヘビノネゴザ

                イタドリ雌花

                イタドリ雄花


 キノコ狩りに出掛けたいとの希望を持っていたが、妻は多田銀山に行ってみたいという。何度も訪問しているので歴女の下見でもあるまいにと思う。多分ウオーキング先として思いついたのだろう。もちろん散歩の延長として考えているのなら異存は無い。
 石見銀山や生野銀山ほど名を知られていないので、観光客が押し寄せると言うほどではない。静かな佇まいの集落が僅かに残り、かって賑わった面影もない。ところが日本各地には大小含めて1千ヵ所ほどある鉱山の中で、国指定遺跡にされた数少ない鉱山の一つである。平安時代から採掘がはじまり、昭和48年の閉山まで銀、銅を産出していたところで、戦国時代に大阪城の台所を賄ったとまで言われている。史実に基づいた史跡保存と言うことなのか、以前あった山中鹿之助一族の墓という案内もなくなっている。間歩の案内板も作り直され、観光客を呼ぶための整備が進んでいる。
 鉱山探しの山師が目を付けたとされる、ヘビノネゴザ群生地がその後どうなっているのかを確認すると、秋の深まりに併せて葉を枯らしはじめている。山師の鉱山探しは春たけなわの頃だろうと、想像を膨らませる。
 植物観察が主目的のロクは、山道でツルリンドウやミズヒキ、ギンミズヒキなどに吸い寄せられる。余り見向きをされないイタドリも雄花に遅れて雌花が目立つようになってきた。途中で松茸の香りがしたので探してみたが、素人ではなかなか探しきれない。土瓶蒸しが頭をかすめたが、あえなくうたかたと消えてしまった。


「松茸の 匂いはすれど 姿なし」

栗の季節到来🌰

              爺さんの夜なべ仕事

           包丁9本を研ぐのも板さんの仕事

            娘から届いた惣菜詰め合わせ

            今年の新米は出来が悪いらしい


 道の駅に栗が出荷されるようになったので、国道173号線は例年通り「栗渋滞」が始まっている。栗を求めてこられる方は多少の渋滞も我慢できるが、舞鶴方面に向かう車にとっては迷惑なことだろう。特に土日と連休は渋滞に巻き込まれるので、車での買い物などは避けたいものである。しかし栗農家にとってはありがたいことであるのだが。
 知人から第1陣の栗が届けられた。時期と大きさから判断して早生栗タイプだと思う。能勢ブランドとしての「銀寄栗」は少し遅れるはずだ。いち早く美味しそうな渋皮煮を作られたレモンさんに刺激されて、我が家でもと思ったが、間もなく届けられるであろう「銀寄栗」を待つことにする。新米60kgも届けられたが、まだ精米が終わっていないので「栗ご飯」に間に合わない。仕方なく第1陣の栗は「茶巾絞り」に加工することにする。渋皮煮も手間が掛かるし、茶巾絞りも大変だ。囲炉裏でもあれば焼き栗など風情があるが、昭和とともに廃れてしまった日本むかし話の世界だろう。オーブンや電子レンジで焼いた栗では郷愁という味付けが抜けてしまう。
 娘からの誕生祝いはLINEによる目録通知だけで、贈られてきたのはホテルオークラからの中華料理詰め合わせだった。毎回凝ったものを見繕ってくれる。魚か肉でも届くのかなと思い、板さん気分で包丁を研いで待っていたが、良い方の徒になってしまった。


「栗届き 生かすも殺すも 腕次第」

マザーリーフ🌱

         

        小笠原で花を咲かせていたセイロンベンケイソウ


 セイロンベンケイソウの葉っぱを育てだして何年になるだろうか?今までは「葉から芽」という名前でたくさんの葉っぱを、サークル仲間などに差し上げてきた。同じものが「マザーリーフ」なんてしゃれた名前で呼ばれているので、これからは人様に差し上げるときには「マザーリーフ」を使おう。その方が良いものを貰ったと思って頂けるかも。
 1枚の葉っぱを水に浸けておくだけで、たくさんの芽が出てくる。それを鉢植えに移し替えてやると、手を加えなくっても勝手に大きく成長してくれる。一応多肉系植物なので水やりの心配をしなくて済む。横着者のロクにはもってこいの植物だ。ところが亜熱帯系植物なので冬に弱い。霜が降りる頃になると霜枯れしてしまう。能勢では室内に入れてやってもダメだった。ビニールで霜を防いでやったつもりだが、氷点下では育たない。赤とんぼさんは巧く育てておられるので、葉っぱを無心することもあった。
 今日は地域の道作りがあり、草刈りや溝掃除などしなければならない。今年は班長にあたっているので朝から忙しい。例年なら懇親会をしてきたが、昨年からはコロナで自粛を余儀なくされている。今年も出来ないので、道作りに参加された皆さんに、ご苦労様の意味を込めて「マザーリーフ」を差し上げることにした。


「秋彼岸 虹を架けよか 道普請」