ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

忍冬(スイカズラ)

              6時台と8時台の雪景色

             スイカズラのツルと葉っぱ

           今朝の剃刀月

                2日前の三日月

               ヒヨドリへのご馳走


 一進一退を繰り返し季節が春へ春へと向かっている。散歩道の林でスイカズラのツルを見付けた。初夏に咲く花を口にくわえて蜜を吸うとかすかに甘く、良い香もするところからスイカズラ(吸葛)と名付けられ、冬に葉を落とさずに耐えているところから「忍冬」とも表記されている。まさに今の状態が「忍冬」らしいので紹介してみたくなった。
 大寒波が去り、一気に春を思わせる陽気が訪れたりしているが、今朝はまた雪になってしまった。空気はキラキラしているので雪景色も輝いて見える。春雪の雰囲気ではなく、研ぎ澄まされた春待ち雪とでも言うのだろうか。空には剃刀のような月が確認できる。新月に向かう最後の月かも知れない。記念日にしたくなる1日のスタートである。
 コロナも少し落着いてきた感じがする。府内の罹患者推移を毎日確認している。高齢者施設でのクラスターが気になるところだが、府下全域では沈静傾向にあり、大阪府も緊急事態宣言解除に向かう気配を見せている。これが気の緩みを招かないか気になるところだが、我々シニアは今まで学習してきた防護策を堅持しながら、ウイズコロナ化での日常生活を取り戻す方策を模索しながら、うつされない!うつさない!の生活スタイルを構築したい。
 設置した餌籠にはリンゴの皮など入れてやるが、来るのはヒヨドリばかりである。ミカンを入れてやりたいが、少し高くなってきたのでバナナで我慢して貰うことにした。バナナは食べ応えがあるのか、ツルの間から首を突っ込んで無心に啄んでいる。餌台にもバナナを刺しておいた。メジロはビワの花で蜜を吸っているようなので、ヒヨドリの食べ放題でも良いかと思っている。


「葉を丸め 耐えて待つごと 忍冬」

判らない?

             この子の名前を教えて下さい

                 ヤマガラ


 図書室で本を探していたら、昨年の都知事選時に話題になった「女帝 小池百合子」が目にとまったので、遅ればせながら借りることにした。ノンフィクション物はあまり好きではないのだが、当時マスコミで取り上げられた話題本だった事もあり、息抜き程度に読んでみたくなった。
 普通の伝記物とは異なり、かなりの暴露本というイメージが強すぎて、何処までノンフィクションなのか判らなくなってしまった。投げ出すのも嫌なので読み進めているが、そこまで暴露するかと言う悪意を感じる構成である。別に小池氏を養護するわけではないが、個人の身体的欠陥まで明らかにする必要があるのだろうか?それも同じ同姓である作家が。どうにも判らない心境になっている。
 万博公園内で野鳥探しをしているときに、かなりの高木に猛禽類とおぼしき立派な鳥が悠然と止まっている。双眼鏡でもなかなか同定し難い距離である。クチバシもあまり猛禽類らしくはない。鳩を大型にしたような野鳥である。帰宅してから野鳥図鑑で確認したが判らなかった。野鳥写真をアップされておられるブロガー(源太郎さん・里山さん・どさん子さん・Komasaさんほか)に教えて頂ければ嬉しいのだが。
 人懐っこいヤマガラにも出合えた。最近でこそ見かけなくなったが「おみくじを引く鳥」として子ども時代からのお馴染み野鳥である。


「早春の 梢で凜と 何思う」

万博梅林ちらほら

               叡山白と八重寒梅

              旗弁探しで見付けた一輪


 寒波も去り、温かな春の陽射しを感じられるようになってきたので、そろそろ梅の蕾も膨らみ、早咲種が咲いているかも知れないと万博梅林を訪れた。主目的はオシドリ観察だったのでそれまでの時間つぶしである。花には早かったものの梅林にはバーダーがたくさん来られている。メジロや名も知らぬ小禽類を狙っておられるようだ。しばらく追っかけてみたがデジカメ写真に収められる悠長な小鳥はいなかった。
 早咲きの梅としては叡山白(えいざんぱく)という品種が見頃を迎え、あとは冬至・玉牡丹・白加賀・初雁・月影という白梅がちらほらと咲き出した程度である。紅梅では八重寒梅がピンク色で華を添えていた。梅林全体では1割ぐらいの開花状態だから、あと半月もすれば観梅シーズンになるのだろう。それにしても梅の種類は多く覚えきれない。何れも優雅な名前を付けて貰っている。
 「紅千鳥」という梅は江戸時代に名付けられた品種だが、雄しべが花弁化する様を観て、千鳥が飛んでいるようだと言うことから名付けられた。雄しべの先に花びらを付けているのを「旗弁(はたべん・きべん)」と呼ぶ。普通はマメ科植物の蝶型花の正面に立っている花弁を注す言葉だが、梅や椿が一重から八重に変わる過程で、雄しべが花弁化している花びらも「旗弁」と呼ぶ。参加した6人は梅の花を観察しながら「旗弁」探しをしたことは言うまでもない。


「紅白の 蕾も花も おらが春」

鴛(オシドリ)

            雄(上)と雌(下)の自己主張

         茂みからで水尾を引き出てくるオシドリたち

              別の池ではヨシガモも


 昨日はトンボの例会でオシドリを訪ねる予定だった。ところが緊急事態宣言発令真っ只中だったので、その期間中は例会も自粛するということにした。訪問予定の地域にお住まいの仲間からは、今年は例年よりもたくさんのオシドリが集結していると動画が送られてくる。
 緊急事態宣言で我々に要請されているのはステイホームであり、日中も含めて不要不急の外出・移動自粛が追加項目として付け足された。ところが例外規定として「出勤や通院、散歩など生活や健康の維持に必要な外出は除く」とされている。家でじっとしていなさいと言うことではないと読み取れる内容である。
 ちゃんとコロナに対して自己管理出来るメンバーで相談の結果、少人数の有志だけで訪ねることになった。オシドリが茂みから出だすのは16時頃だという。それまでの時間を万博自然公園で過ごし、その足で千里の公園まで歩いて行こうと言うことになった。皆さん健脚揃いだから1時間も掛からず目的の池に着いてしまった。3時45分に訪問するから出ておいで!とオシドリたちに連絡を入れてあるらしい。少し早く着いたが、持参したドングリを撒きだすと、茂みに隠れていたオシドリたちが水音を聞きつけ、水尾を引きながら一目散にやってくる。♂♀入れて数十羽も来てくれただろうか。雌には悪いが艶やかな雄にカメラが向く。
 オシドリは基本的に全国に分布する漂鳥とされている。海外からやってくる個体も確認されている。新潟県の民話からオシドリ夫婦という言葉が生まれたが、実際は毎年相手を変えるということなので、他のカモ類よりも浮気者らしい。「オシドリ夫婦」を売り物にしている芸能人が、実は浮気をしていたというのはよく聞く話である。


「団栗が 誘う水音 鴛(おし)の来て」

里山の条件

           明治から受継がれてきた炭焼き窯

       バーベキュー用20kg(1,000円)とガシラというクズ炭

     古道(丹州街道)脇にはクヌギの株が並ぶ


 大阪北部と隣接する兵庫県の一部を含む旧「能勢」地域は日本一の里山と言われている。最近ではテレビでも「能勢」が取り上げられ何度も放映されている。
 この北摂地域は鉱山でも重要な役目を果たし、大阪城の台所を賄っていたと言われるぐらい銀や銅が産出したようで、間歩(まぶ)という坑道跡が残っている。かっては抗夫たちの集落があり、代官所まであり賑わっていたようだ。能勢に向かう国道沿いには「千軒」という地名まで残り当時を偲ばせる。多田銀山には3,000人の集落があったとの記録が残っている。劣悪な労働条件で短命だっただろうと想像出来るので、「飲む打つ買う」の痕跡探しするのだが見つからない。ロク的に興味がある廓(くるわ)探しが、いつしか妻に従い山城跡の曲輪(くるわ)探しになってしまった。
 さて里山の条件としては幾つも挙げられると思うが、欠かせないのは裏山が今なお利用されているかという点であろう。学者先生が注目され「日本一の里山」と言われる条件に挙げられているのが、再生可能な薪炭作りが今なお継続されている事である。需要こそ激減しているが「池田の菊炭」は茶の湯に欠かせない。薪炭用の台場クヌギが里山風景を作っている。7~8年周期で成長した「ひこばえ」を炭や椎茸の「ほだぎ」として胸高あたりから伐採する。そんな営みをボランティア活動として伝承している活動地が旧能勢地域で散見できる。たまたま火入れ直後の炭焼窯を見学させて頂き、炭が出来上がるまでの話などを伺うことが出来た。


「炭を焼く 爺さん84と 自慢する」