ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

山香(ヤマコウバシ)

          葉を落とさないヤマコウバシの枯葉と冬芽

       日本では雌木しか確認できないヤマコウバシ(参考画像)

              返り咲きのウグイスカグラ


 なんやかやと言いながらも用事を見付けては外出するように心掛けている。印刷完了の年賀状を近くのポストに投函すれば済むものを、わざわざ遠くの郵便局まで出しに行った。ポストの回収が1日1度と言うのも心許ない気がするからである。
 行き帰りに季節の画像モチーフ探しもするのだが、返り咲きのウグイスカグラが目にとまっただけで、これといったものが見つからなかった。クヌギ系の植物がやっと葉を落とし、今なお残っているのはご存知ヤマコウバシである。このブログでも「春まで落ちない葉っぱ」ということで親孝行の木とか、受験生のお守りになるなどと紹介したことがある。同じ話もつまらないので観点を変えて紹介してみる。
 ヤマコウバシはクスノキ科クロモジ属というから、香りが高いと言うことは想像できる。漢字も「山香」と表記されるぐらい葉に香気がある。日本では関東以西に自生し、台湾・朝鮮半島・中国からベトナム辺りまで分布しているらしい。外国でも食用や薬用として用いられているようだが、古名の山胡椒が食材だったと言うのはどうやら間違いらしい。
 別名が地方によって異なり、たくさんあるのは生活に根ざしていた証だろう。薬用以外に細工物に利用されていた。別名としてはショウブノキ・サルスベリ・トリツケシバ・トリツケノキ・モチノキ・タマノキ・イヌタンバ・ショウガノキ・トロロギなどあるので、小鳥を捕る時に使われていたのだろうと想像できる。


「冬枯れの 山に孤高の 葉が揺れる」

年賀状作り

              ツル擬きのアオサギ

         マガモ・カルガモ・オオバン・ヒドリガモたち


 年末恒例の宿題になっている年賀状をやっと作り終えた。毎年出す枚数を減らし続けて、今年は100枚までに絞り込んだ。と言っても葉書の枚数を減らしただけで、仲間たちにはメールに添付して送るようには心掛けている。1昨年辺りから年賀状を欠礼するというのがマスコミで紹介され、その風潮に流された人も何人かいた。ロク的には年1度の安否確認という意味合いでこれからも続けるつもりだ。
 毎回2人のコメントを載せて作成するのだが、妻は主人の座を譲らず、ロクは一歩下がって大黒柱という立ち位置の甘んじている。今回のコメントは「たかがコロナ(管)されどコロナ(安部)!この一言に尽きます。NHKニュースから管・安部・コロナが流れない年になれば良いな~。」という表現に思いを込めた。挿入した干支工作の「丑」もソーシャルディスタンスを取り、今年の漢字「密」も配置し、工夫を凝らしたつもりだ。
 まだ残している宿題は救援会ニュース新年号の編集、大掃除、余裕があればプレゼント用の「丑」作り位かな。


「元気やで そんな思いで 年賀状」

車輪梅(シャリンバイ)

              洞の向こうに未来が


 外出したのは5日振りぐらいだろうか。最近は自粛ムードのせいか誰も誘ってくれない。本来なら忘年会も何ヶ所かで開催されるが、今年は我がサークルも含めて全て中止になった。仕方なく「忘年会へ」という呼びかけも遠慮して、少人数の食事会ということで集うことにした。場所探しにも気を配らなければならない。ほぼ屋外に近いテラスを見付けて昼食懇親会とした。たまたまの冬日和だったので、寒さも感じることなくビールを飲めた。
 食事前に散策した庭園には季節外れのシャリンバイが花を付けている。別に驚くことはないのだが、花と実を同時に観察出来る機会はあまりない。シャリンバイはバラ科の低木で、沿岸部に自生しているのをよく目にする。開花時期は5月頃で、ウメに似た5弁花を付ける。葉が枝先にまとまっている様子を車輪に準えたとのこと。10月にはブルーベリーに似た黒紫色の実を付ける。マルバシャリンバイと言う種類もあるが、公園に植栽されているのはどちらだろう。
 鹿児島の奄美大島では、シャリンバイの樹皮を染料として大島紬を作るらしい。大島紬と聞けば三沢あけみの「島のブルース」が頭をよぎる。歌謡曲と言うよりも民謡の部類にまで昇華した楽曲である。


「花も実も 季節違えた 冬日和」

障子の張り替え

            鹿のファミリーが朝食を求めて


 1日伸ばしになった障子の張り替え作業に取りかかった。購入したのは前回と同じプラスチック製のもので7倍の強度を持つと謳っている。何にたいしての強度か定かではない。そんな誇大広告に釣られて消費者は選んでしまう。同じデザインの障子紙でも接着方法で強度が変わるらしい。両面テープで貼り付けるタイプが7倍だった。因みに糊で貼るタイプは5倍だと表記されていた。プラスチックの含有量が違うのかも知れない。
 本来なら和紙の障子紙を使いたいところだが、専門店に行かなければ手に入らないのだろう。今売られている素材は、基本的にはイミテーションの「障子紙擬き」かも知れない。指を突っ込んで中を覗くことが出来るのが、本来の障子のイメージである。
 そんなことを考えながら作業をしていたのだが、「四畳半襖の下張」が頭をかすめた。永井荷風の作とされているが、それを月刊誌に掲載した野坂昭如がわいせつ文書販売の罪に問われたのはあまりにも有名である。僕の好きだった開高健などが、表現の自由の立場から証言台に立ったのでも覚えている。荷風の作品に触れたことがないので、どの程度のわいせつ性があるのか1度読んでみたい衝動に駆られた。
 張り替えた障子を開けてみると、一気に冷気が流れ込んできて、鹿のファミリーが霜の降りた草原で朝食をしている最中だった。田舎だなぁ~。


「障子開け 冷気とともに 鹿の群れ」

チヌ(黒鯛)

              47センチのチヌ(黒鯛)

                 三枚おろし

                料理の一端


 我が家も既に年の瀬モードに入っている。でも気持ちばかりが先走りして、片付けなければならない仕事が手付かずのままである。年賀状もまだ出来上がっていない。新年号のニュース編集も残したままである。取りあえずは一つずつ片付けていくしかない。先ずは障子の張り替えから始めようと材料調達に出掛けた。他にも買い物などあるので車で府県境の隣町まで出掛けた。府県を跨ぐなと言われているが、スーパーやホームセンターへの買い物は生活上やむを得ない。無駄のない車の走らせ方を考えて、スーパー~家電量販店~ホームセンターを回ることにした。
 スーパーに寄ったのが運の尽きであった。鮮魚コーナーに立派なチヌとイシダイが並んでいた。気持ちは高級魚イシダイに動いたが、チヌの大きさには勝てなかった。見たところ50センチ近くはありそうだ。1尾捌けば色んな料理で楽しめると迷わずゲットした。当初の目的だった障子紙も手に入れたが、障子の張り替えまで至らなかった。また仕事を翌日に持ち越す事になったのは、ひとえにチヌの所為である。
 今回の黒鯛レシピは後日用に昆布締め、当日用には刺身と炙り刺身、余った皮の湯引き、あら炊きを作った。ちゃんと締められた魚だったので、鮮度抜群ぷりぷりの食感だった。


「熱燗の お供に皮まで 利用され」