寒々とした昨日夕方の空と今朝の雪
出来上がった干支工作を区長宅に届けるために外出しただけで、年末年始ミニ旅行の準備をしたり、工作室の片付けなどで終日閉じこもっていた。外は気圧配置が冬型に変わるべく突風が吹き荒れ、とても散歩する気にはならない。と言うことで我が家で一番元気なビワの木を紹介して、今年のブログを閉めたい。
バラ科と思えないビワだが、昨年は沢山の実を付けてくれたので、道行く人に「自由にお持ち帰り下さい」と枝を引っ張るためのステッキまで用意してあげたのを思い出す。ところが今年はどこで臍を曲げたのか、ほとんど結実してくれなかった。成り年でなかったのだろう事は想像できるが、それにしてもひどい有様だった。でも春には若葉を採取して山菜として利用させて貰った。「安部を呼ばない桜を観る会」を開催した時に野草料理を提供したが、天ぷら材料として用意したビワの若葉の美味しさが皆さんの関心を集めた。
ビワの葉にはさまざまな薬効があり、古くからビワ茶やビワ酒にしたりして利用されてきた。江戸時代には天秤棒で担いで売り歩く姿も、夏の風物詩になっていたようである。3000年昔から伝承されてきた仏教医学でも「ビワの葉療法」と言うのが紹介されている。乾燥肌に潤いを持たすために浴用材としても何度か使ったことがある。ビワの木を一本植えておくだけで、診療所付き住宅に住んでいるような気分になれる。今たくさんの花を付けているので、来年はビワが採取出来るだろうと心待ちしている。
「これがバラ 意表ずくめの 枇杷の花」