ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

シダ植物観察会🌿

           準備万端で望んだシダ植物観察会

             キツネノカミソリもお出迎え

            コアカミゴケとシロホウライタケ


 サークル「トンボのメガネ」観察会では定点観察も取り入れたいと、今年度の企画に組み入れた。植生豊かな武田尾の武庫川渓谷を訪問地とした。年間24回の観察会をこなしているが、行きたい訪問先がたくさんあるので、武田尾は年4回の四季観察会に絞った。当初の目的からは外れるが、四季折々の植生変化は十分楽しめる。
 手始めの冬は「冬芽観察会」からスタートした。春は「木々の芽吹きと野の花」だった。そして今回の夏は「シダ植物」に特化した観察会として望んだ。サークルメンバーにシダに詳しい方がおられるので、あらかじめ資料を頂き、それを元に説明用資料を作成して武田尾駅に集まった。あいにくシダ先生は時間が取れないので、素人ばかりの観察会になったが、スタッフの赤とんぼさんがカニクサの標本まで用意してくれたり、仲間の知識を寄せ集めて思わぬ収穫の多いシダ観察会になった。初めて観るシダ類の名前の由来を覚えたり、胞子葉と栄養葉の違いを見比べたり、なかなか素人集団と思えない熱の入りようだった。日頃はあまり持参しない携帯用の顕微鏡で胞子の様子も観て頂いた。
 雨上がりで洗われたキツネノカミソリが皆さんの心を捉えたようである。珍しいキノコや初めて目にする真っ白な幼虫など、シダ植物以外でも楽しむことが出来た。トンネル内を怖いと言ってすり寄ってくれる人はいなかったが、木にぶら下がり鎌首を持ち上げているヤマカガシを見付けた女性が、怖い!と僕にすがりついてくれたのはリーダーの役得かな?


「滴りを 受けて青々 羊歯の崖」

臭木(クサギ)

             24輪目とピンチしたサギソウ

              ヒルに血を吸われた傷痕


 どちらかと言えばこれも気の毒な名前を付けられた部類だろう。葉が臭いと言うことで安易に命名されたクサギである。手持ち図鑑ではクマツヅラ科になっているが、最近はシソ科に再分類された落葉樹(夏緑樹)だ。
 観察会で見付けたら葉っぱの臭いを嗅いで貰い、感想を聞くことにしている。山菜になるという前提条件なのか、バターピーナッツの香りだから苦にならないと仰る。以前紹介したヘクソカズラや、ミズメの古名ヨグソミネバリほどの悪名ではないのだが、それでも敬遠した句なる名前だ。あえて悪臭と捉えても、花は甘い香りがするし、花後も5弁の萼片に鎮座する藍色の実として捨てがたい。小鳥の好物で直ぐに啄んでしまう。だから、ほうぼうに種が散布されてパイオニア植物になるのだろう。山菜以外にリューマチなどの薬用としても使われている。殺菌作用が強いので、できものなどに酢漬けした葉を塗布すれば、腫れが取れるらしい。ヒルに噛まれた傷痕が腫れているので常備しておけば良かった。
 昨日、アカトンボの名前をブロガーさんから教えて頂いた。ネキトンボとしていたが、マユタテアカネの雄と言う事が判り、トンボ交友録に付け加えることが出来た。彼は昆虫図鑑に載せるぐらいの精密画を描かれる。Love-mantis-338さん、機会があれば訪問して欲しい専門家である。
 ツマグロヒョウモンもよく見かけるようになってきた。あとは暑さが去ってくれるのを待つだけだ。サギソウも24輪目が咲いたので、綺麗なものだけを残してピンチした。


「実になれば 人も来るだろ 臭木花」

赤とんぼ

                ネキトンボかな?

      川になっている山道を「行っちゃえ!」


 アキアカネだろうトンボが山から里に下りてきた。頭を垂れだした稲穂の田んぼの周りで飛び交うのを観ると、秋がそこまで来ていると実感できる。
 台風一過と言うには程遠い曇天だったが、読む本がなくなったので図書室回りの散歩に出掛けた。猛暑がぶり返すと言う予報だったので、短パン半袖という出で立ちで出掛けた。晴雨兼用の傘も用意しての散歩スタイルである。書棚で目についた冤罪事件コーナーで「袴田事件」と「松川事件」を借り、運動不足解消のために遠回りして帰ることにした。
 アキアカネは休むこともせずに飛び回っているので撮れない。運良く草むらで赤とんぼを見付けた。アカトンボの代表格はアキアカネだが、彼らはそれほど赤くはならない。ところが見付けた個体は、いかにも赤とんぼと言わんばかりの綺麗な赤色である。春から目にする赤とんぼはショウジョウトンボで、何度も目にしているから同定できるのだが、秋が近づくと各種の赤とんぼが現れるので、なかなか同定できない。アカトンボ亜科だけで16種にのぼるのだから、どうしても蜻蛉図鑑を携行しなければならないだろう。一応名前を知っているネキトンボとしておきたい。トンボに詳しいLove mantさんのお目に止まれば教えて頂きたいと思っている。
 さて遠回りで山道には踏み込んだロクは、川になっている道を避けながら3時間近くを歩いてきたが、帰宅すると短パンが血だらけになっている。パンツを履き替えても血が止まらない。どうやらあの憎っきヒルにやられてしまったのかも知れない。ダニとヒルは天敵であることを忘れていた。


「赤蜻蛉 追う目は何時も 二度童子」

台風の功罪

           まさに「現の証拠(ゲンノショウコ)」


 歩みののろい台風が西日本に止まり、甚大な災いを残して行った。直接の被害に遭わなくっても、帰省などで足止めされたり、計画していた旅行をキャンセルするするなど、予期せぬお盆休みになってしまったようだ。迎え火で帰ってこられた先祖も「何じゃこりゃ?」と驚かれている事だろう。今回の台風も海水温の上昇でたくさんの雨を連れてきた。台風進路を外れた処でも激しい雨が降り、日本列島を覆い尽くす雨被害をもたらせた。過去に例を見ないとの報道が繰り返されるが、既に数年前から顕著に表れてきた地球の異常現象である。
 進路予想では大阪直撃も覚悟していたが、通過が昼間なので対応できる範疇だと構えていた。ところが進路は西にずれ兵庫県を縦断して日本海に抜けていった。雨戸を締めるほどの風の強さではなく、安心して室内で過ごすことが出来たのは何よりである。
 毎年のことだが15日終戦記念日までのテレビは戦争特集が組まれる。それらを観ながら、ユーチューブが受信できるようになったテレビで、真面目な報道姿勢を貫かれているデモクラシータイムスを観ることにした。まさに台風が押し寄せている時間帯に相応しい番組構成だった。① 戦争させない覚悟 ② 万博・カジノと維新政治 ③ 沸騰する地球、どう生きる?の3テーマで、結論的には戦争している場合じゃないでしょう!という根源的な地球規模の視点で進められた。
 今回の台風でどれだけの人が地球の未来に目を向けてくれたか?台風がもたらして功罪と捉えたい。


「雨台風 悲喜こもごもの 引きこもり」

芙蓉(フヨウ)

          フヨウと終わりに近づいたナツズイセン

         我が家のクチナシで育ったオオスカシバかな?


 アオイ科のフヨウが農家の庭先を飾るようになってきた。中国原産で元禄時代に渡来してきたと言われる園芸種だ。庭木や公園樹として季節の移り変わりを感じさせてくれる花である。そんな園芸種だったが伊豆半島や、四国・九州の南部、更に沖縄では野生化しているので、県花区分として各市の市花になっている。東京都武蔵野市の市花にも。
 アオイ科の花はハイビスカスに代表されるように、海岸沿いで陽光を浴びて咲くイメージがある。トロピカルな雰囲気の漂う一日花である。フヨウの八重咲き品種がスイフヨウで酒好きロクのお気に入りである。仲間に一日花のムクゲがあるが、時々花を失敬して味見をしてみることがある。フヨウもたぶん食べられるかも知れないので、花を落す前に試してみたいと思っている。
 しばらく散歩に出ていなかったので、台風前の曇り空をこれ幸いと歩いてみた。少しの坂道でも足が嫌がっている。「お前は柔じゃない!」と足に言い聞かせながら3時間あまりを歩いてきた。9月になれば山歩きも再会しなければならない。台風が過ぎ去れば秋の気配も色濃くなって来るはずだ。不要(フヨウ)不急の注意喚起もなくなるだろうと思いながら「フヨウ」を眺めて来た。花壇にはオオスカシバが休憩していた。


「紅芙蓉 明日は明日の 風が吹く」