ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

満作(マンサク)

                春が来ただよ~

             春を待ちかねた生き物たち


 草本のフクジュソウを春の妖精として採り上げたのに、木本類では梅を紹介しただけである。梅は花期が長いこともあり「梅林」として見せる文化が定着してきた。椿やバラなどと同じように植栽種として人々に愛されている。
 ワイルド派としてはどうしても野山に自生する植物に惹かれる。春の先駆けとして登場してくれるのがマンサクである。日本特産種というのが嬉しい。「先んず咲く」から転化したのが名前の由来になっている。秋の豊年満作への期待も込められて「満作」とされた。
 マンサクは自生地域によってマルバマンサク、アカバナマンサク、トキワマンサクなどがあり、紅色の花を密につけるベニバナトキワマンサクと言うのまである。外来種としてのシナマンサクヤ、アメリカマンサクなどが公園などに植栽されている。
 薬効もあり、民間でも乾燥させた葉を煎じて服用されていたとのこと。皮膚を引き締める作用もあるので、収斂化粧水を手作りされるようだが、肌に合うかどうかのパッチテストは欠かせない。
 樹皮に粘りがあり強靱なので、綱代わりに薪を縛ったりしていたとのこと。日本むかし話の世界である。世界遺産の白川郷「合掌造り」の柱はマンサクの樹皮で縛られていると言うから、日本の伝統建築文化と切っても切れない大切な樹木だったと教えられる。


「花びらの リボンのねじれ 満作に」

牡蠣三昧

                蒸し牡蠣で

             牡蠣と烏賊のアヒージョ


 先日の買い出しでアヒージョに牡蠣を入れようとチューブ入りを2つ買った。単にその方が安かったからという小市民発想からである。ところが娘から殻付き牡蠣を送ったとのラインが届く。赤穂御崎の坂越からの直送便である。嬉しい悲鳴。
 牡蠣は鮮度が勝負なので、何はさておきレンジでチンして蒸し牡蠣として戴くことにする。飲みきれなかった甲州ワインの白が残っている。何でも産地では「1年牡蠣」として育てられ、殻の大きさに関係なく大きな身に育っている。爺婆二人では食べきれない内容量だったが、白ワインが後押ししてくれたのでなんとか完食できた。二人の体重差は6:4だが、全ての食べ物は平等に分けるというのがロク流で、ある意味彼女にとっては拷問に等しいことになっているのかもしれない。ただしアルコールに関しては最大限の配慮で、殆ど苦渋を引き受けている。
 何も味付けしない蒸し牡蠣を平らげてから、味の濃いアヒージョも残さず戴く。半分のワインは既に前半でなくなってしまっているので、オリーブオイルとニンニクが効いた濃厚な牡蠣はビールが合う。牡蠣フライもレシピに入れていたが、そこまでは手が回らないので翌日に持ち越すことにした。2日続けての牡蠣三昧に、当分は牡蠣の顔を見たくないと言ったところだが、プリプリ牡蠣を現地で食べてみたいと言い出す始末である。


「牡蠣の出汁 もったいないと 味噌汁に」

やっと福寿草(フクジュソウ)


 今年何度目かの自生地訪問でやっとフクジュソウの開花しているのを確認できた。と言っても全体の2~3割程度だろうか。雲一つ無い晴れ渡った日を選ばなければ、これぞフクジュソウという姿に出会えない。花期は長いのだが陽を受けてから開きだし、夕刻には蕾のように閉じてしまう。それほど太陽の好きな植物である。夏のヒマワリに負けない好日性を持っているのだろう。
 と言うのも旧暦の正月ぐらいに咲き出す花なので、めでたい正月の幸「福」と、願いでもある長「寿」を充てて福寿草という名前になった由来を持ち、まさに早春の花である。昆虫たちの姿もまばらな厳寒期に、少ない虫を呼び寄せる戦略として、パラボラアンテナ様に花弁を広げ、太陽光の熱を中心に集めている。虫たちに「ここは暖かいから寄っていらっしゃい~」という女将さん的サービスを提供している。
 フクジュソウはキンポウゲ科で全草毒成分だが、根茎には強心と利尿の薬効があるようだ。でも劇薬なので民間の使用は禁止されている。日本全土に分布するが比較的寒冷地を好む植物である。西日本では限られた自生地しかなく、その数を減らす一方である。促成栽培された園芸種の方に馴染みがあるようだ。


「野の花の 春の妖精 一番手」

河豚に変身🐟

             33センチのウマヅラハギ

               てっさ風薄造り

               料亭に行った気分で


 念のために断っておくが僕の体型のことではない。年末年始の食べ過ぎとコロナ太りはなんとか解消できて、63キロ前後を維持出来ている。アクティブな運動で原状まで戻したのではなく、ひたすら飲酒を控えてきたのが功を奏しているようだ。やっと春の足音も聞かれるようになったので、積極的体調管理にも踏み出せる。
 今までは散歩を兼ねて地元スーパーまで買い物に出掛けていたが、あまりの品数の無さに音を上げてしまった。どちらかと言えば魚派だから鮮魚が揃っていないと食指が動かない。一時は流通に乗らない珍しい魚類も並んだものだが、最近はそれもない。不本意ながら車利用で隣町とも言うべき府県境のスーパーまで出向くようになった。
 スーパーに着くと一目散に鮮魚売り場の目玉を覗くが、あいにく大衆魚の鯖と鯵だった。何回も鯖を購入しているので「鯖は要らないよ!」と釘を刺されている。アヒージョ(スペイン料理)のソースを頂いたので、早速作ってみたくなりカキとイカを調達しておく。近海物コーナーでは立派なウマヅラハギのつぶらな瞳と目が合ってしまった。30センチを超える活けハギは高級魚の範疇にランクされる。清水の舞台から飛び降りるほど大層なお値段ではないので買い物カゴに放り込む。その時点で板長ロクになっていた。
 しっかり〆られてあるので薄造りで味わうことにした。透き通るぐらいに薄切りして、河豚刺し(てっさ)風に盛り付ける。薄皮と肝は湯引きにする。一口食べてみて「これはまさしく河豚だ!」とふぐに自画自賛してしまった。禁酒の誓いは難なく破れ、黒霧のお湯割りを頂いたのは言うまでも無い。


「カワハギを 絵皿に並べ 河豚とする」

鴛鴦(オシドリ)

                オシドリ♂と♀


 2月のサークル例会はやむなく2度とも中止を余儀なくされた。どちらもテーマは野鳥観察で、是非とも皆さんに観て欲しかったのが千里丘陵のオシドリだった。3月末頃までは居座ってくれそうなので、機会があれば訪れて欲しいと思い下見がてらに覗いてきた。
 昨年も地元の仲間に案内してもらったが、ここのオシドリは午後3時過ぎにならないと顔を出してくれない。我がサークルの構成メンバーは殆どが主婦なので、活動終了時間は15時と決めている。となるとオシドリに会えずに解散となってしまう。メンバーの方は場所をご存じなので、午後から出掛けて3時過ぎに池に着くようにすれば、30~50羽ほどのオシドリ軍団に出会うことが出来る。
 万博観梅のついでに妻をオシドリ池まで案内してきた。本来ならドングリ持参で訪れるのだが、常連のバーダーさんたちがドングリを撒き、池の中央に呼び寄せてくれている。話を伺うとドングリの撒き過ぎで腕が痛くなり、磯釣りに使う撒き餌(コマセ)用の杓を改良したものでドングリを撒いておられる。
 「おしどり夫婦」と言われるのは新潟県の民話から引用された言葉らしい。「カモの夫婦はどちらかが先立つと、後に残されたカモは生きていけないほど絆が強い」と言うことだが、オシドリは毎年相手を変えるらしいので他のカモ類より浮気者である。


「団栗の 水音ぽちゃん 鴛鴦を呼び」