ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

蝶の里帰り

              ジャコウアゲハの雌

              オオハンゲの葉っぱ

                 ビワコン作り


 昨年はジャコウアゲハの幼虫をたくさん捕ってきて、羽化するまでの観察を続けた。食草のウマノスズクサも土手道から採ってきて何株か移植させたが、何とか根付いてくれたのは一株だけだった。その株に卵を産み付けに来てくれるか気長に待っている。とうとうジャコウアゲハの雌が訪問してくれた。我が家から羽化した個体ではないと思うが、里帰りしてくれた蝶だと思いたい。後はウマノスズクサに卵を産み付けてくれるのを期待している。幼虫探しにも出掛けたい。
 マイウェイと勝手に名付けている散歩道でオオハンゲの葉っぱを見付けた。仏炎苞までは確認出来なかったが、間もなくカラスビシャクに似たサトイモ科独特の花茎を伸ばしてくれるはずだ。箕面まで出掛けたときに、自生しているのをわざわざ観に行くほど珍しい植物だが、まだ絶滅危惧種には指定されていないはずだ。そんな植物がロクのマイウエーに育っているなんて。愛好家もいるようだが余り目立たないので盗掘される心配もなさそうだ。
 ワクチン2回目の接種も、1回目と変わらないぐらいの腕の痛さで収まっている。今日も大事を取って静かにしておきたい。ビワコン(枇杷のコンポート)作りに精を出すか。


「揚羽蝶 古巣に還り 羽休め」

ビワの釣果?

       何の脈絡もないがミスジチョウが笑顔を運んできてくれた


 一昨年から始めたビワ「ご自由にお持ち帰り下さい」方策が板に付いてきたのか、今年はたくさんの方にお裾分け出来て喜んでいる。
 だいたいは遠慮がちに持って帰られるが、端から物々交換とばかりに手土産持参で来られる方もおられて、こちらがかえって恐縮してしまう。はじめに梅を持参されたのにはびっくりした。次は正真正銘のグレが釣れた。続けてジャガイモが届けられ、極みはスイカまで釣り上がるという釣果にほくそ笑んでいる。枇杷を無駄にしたくないという善意で始めた思いつきが思わぬ余録に預かり、海老で鯛を釣る悪徳商人になった気持ちさえしている。
 学校帰りの子どもたちが下から「ロクさ~ん」と呼んでくれる。3日間も続けてビワを持ち帰る子や、「ビワ大好きやねん」と遠慮がちに教えてくれる子など、9人もの児童が入れ替わり、立ち替わり寄り道してくれた。朝の見送り時には「おはようございます」の声が出ない子も、下校時の元気なこと!高枝バサミを使いたがったりして腕白振りを見せてくれる。何よりも嬉しいのは児童の笑顔を釣り上げることが出来たことだ。


「枇杷の皮 初めてつるりの 児らもいて」

里山の脇役たち

            ノアザミ・クワの実・トンボ


 能勢に限らず何処の里山でも目にするのはノアザミであろう。タンポポが終わり、最近勢力拡大中のブタナ(タンポポ擬き)の黄色と、紫色のアザミが咲き乱れる風景は里山ならではの情緒を醸し出してくれる。
 この季節に咲いているアザミの殆どはノアザミだが、日本特産種だけでも100種を超えると言われている。最近は里山でもヨーロッパ原産のアメリカオニアザミという厄介な外来種が目に付くようなった。何とか駆逐したいのだが棘が鋭いので、引き抜くことも出来ない。アザミの棘は動物たちに食べられないようにとの戦略である。日本特産アザミは山菜として全草利用できると言われても、なかなか手を出せずに山菜メニューから外している。ところがアザミには様々な薬効があり、滋養強壮などと聴くと試してみたいが、棘が邪魔して触手が動かない。根っ子のキンピラなどは美味しいと思うのだが。
 脇役で欠かせないのがクワの実だろう。これなど子ども時代の郷愁まで感じさせてくれる。今年はキイチゴ類が豊作で各種口に運んだが、クワの実には追いつかないと勝手に思っている。野原にはノアザミが咲き、畑の脇に植えられたクワの実が熟れ出し、蝶やトンボが飛んでいるとそれだけで絵になる。そんな絵を週刊誌の表紙で見たような気がする。今朝も昭和のノスタルジーに浸っているロクである。ワクチン2回目接種日だから静かな一日を過ごすつもりだ。


「野薊が 早苗に紫 投げて咲き」(春夏季重かな?)

水準点と三角点

             東大岩岳に設置の二等水準点

         大岩岳には二等三角点

               貸し切り状態の眺望

       こんな画面しか表示されない「久左ヱ門」さんのブログ


 今年の梅雨はメリハリがはっきりしている。晴れると梅雨明けかなと思ってしまう程の好天に恵まれる。晴れたら山に行こうと前日から準備していた。ところが散歩途中の方が、鈴なりのビワを採ろうとステッキで枝を引き寄せておられ、なかなか採れないらしく苦労しておられる声が家中まで届く。ご自由にお持ち帰り下さいと提供した側としては手助けしてあげたい。お節介から枝を引っ張るお手伝いをしてあげる。山に出掛ける時間が刻々と過ぎていく。出足をくじかれた分を取り返そうと、アクセルに力が入る。何時も「そんなに飛ばさなくっても」と横やりが入る。
 宝塚に位置する大岩岳の下見に出掛けた。かっては下山口として使っていた丸山湿原から登ってみようという試みである。東大岩岳尾根コースという案内を見付けた。踏み跡もしっかりしたコースなので、迷うこともなく東大岩岳に辿り着く。頂上付近に保護された2等水準点を見付けた。普通水準点は道路脇などで目にするが、山の頂で見るのは珍しい。三角点については皆さんに説明するのだが、水準点を山では見かけないのでなおざりにしてきた。どちらかと言えば水準点の方が高さの基準として用いられる。一方三角点は経度、緯度を標すもので、標高は副次的要素である。他に電子基準点というのもあり、それらを合せて地図作成や国土管理に活用されている。東大岩岳では水準点を見付け、大岩岳では2等三角点が頂上でお山の大将とばかりに威張っていた。
(ブロク仲間の「九左ヱ門」さんのブログが拝見出来なくなっている。変な表示になりNiceも送れない。何でやろ?)


「頂で うたた寝したき 夏至の昼」

靫草(ウツボグサ)

        ウツボグサと花後のカゴソウ

               父の日プレゼント

         グレ(メジナ)はビワのコンポートで釣り上げた!


 三草山の麓まで足を伸ばすと、開墾の歴史を秘めた田園地帯が拡がる。山裾には棚田百選に選ばれた景観も望まれ、都会からの旅人を案内してあげたいビューポイントでもある。田んぼの畦にはノアザミやウツボグサが群生して、スイス牧草地のお花畑を彷彿させてくれるのでお気に入りスポットである。山歩き(5時間)と買い物散歩(2時間)の中間ぐらいに位置する3時間コースの散歩道としてよく利用している。
 ウツボグサは花穂の形が矢を入れる道具の「靫(うつぼ)」に似ているからと名付けられたものだが、まだ実物の「靫」にはお目に掛かっていない。花後の姿から夏枯草(カゴソウ)との別名を持つが、これが生薬名で利尿などの薬効があり、古くから利用されてきたようで、暑気払いには茶剤としても飲用されていたとのこと。タンニンを多く含むので胃弱の方は多飲を避けなければならない。
 シソ科特有の四角の茎を持ち、花後には茎の付け根から四方にランナーを走らせ、大きな群落を作るので、花壇などに向いているのかも知れない。以前、シソ科のミントを植えて拡がり過ぎた苦い経験を持つので、猫の額花壇では遠慮しておきたい。
 散歩から帰宅するとお届け荷物の不在連絡が入っていた。毎年父の日には娘夫婦のプレゼントが届く。今回も日頃は手を出さないだろう日本酒詰め合わせだった。それに合う料理を
考えなければならない。海老で鯛を釣る訳では無いが、枇杷で肴を釣る如く、昨日も釣り立てのグレが届いた。煮付けにでもしようか。


「日本酒の お供にグレと 父の日に」