バイカオウレンと各種オウレン仲間
セツブンソウ
日本では自生で見かけないワスレナグサ(おまけ)
京都府立植物園に下見したのは「春の妖精」をどれだけ見付けられるか?と言うのが本来の目的だった。出来ることなら園内マップに落し込んでいきたいところだが、あいにくの雨だから手が塞がり記録できない。植物生態園内のルートだけを頭にたたき込むように努めた。ところが入り組んだコースを行ったり来たりしていると位置関係が判らなくなってくる。当日は園内を熟知している仲間に頼らなければならないだろう。
雨に濡れながらもバイカオウレンなどの仲間が各種咲いていてくれた。オウレンと言う名前は黄蓮という黄色い根から名付けられた薬草を指す。花が梅に似ていたり、葉が菊や芹に似ているところから、色んなオウレンがあり、地域名を関したオウレンまである。因みに確認できたのはセリバオウレン、コセリバオウレン、キクバオウレン、ヒュウガオウレンとバイカオウレンだった。同じキンポウゲ科のセツブンソウも咲いていてくれた。
スプリング・エフェメラル(春の妖精)という春の使者はキンポウゲ科に多いなあ~と実感する。フクジュソウや二リンソウなどもしかりである。先日紹介したクリスマスローズもキンポウゲ科である。
バイカオウレンを例に取ると、白い花びらに見えているのは萼片で、中にある黄色い棒のような部分が花弁の変化した物である。クリスマスローズの花が落ちないというのも、萼片だからであり、落ちないお守りとして受験生の親たちに人気があるというわけである。
「儚げな 春告げ花の 佇まい」