ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

有難い焚き火🔥

           この泡が薬だって!

            ナワシログミの実が膨らんできた


 いつも子ども見守り隊は7時20分過ぎから50分までの30分間である。子どもが近づいてきたら国道の信号まで送っていき、無事に渡れたのを確認して引き返す。今でも徒歩通学の児童は「風の子」である。半ズボンの男児もいるし、途中でTシャツ1枚になる1年生もいる。氷柱や厚く張った氷を得意げに持ってきたりする。ロクも寒いなんて弱音を吐けないパワーを子どもたちから貰っている。
 歯科医の予約を9時に入れていたので朝食もそこそこに出掛けた。歩いて約30分の距離である。基本的には車に乗らない生活習慣を貫いている。道中にはいつも冬場にドラム缶で焚き火をしているところがある。散歩途中の人が暫し暖を採れる。少し暖まって行きたいところだが、時間的に余裕がないので帰りに寄り道しようと先を急いだ。
 歯医者の予約はトップだったので半時間後には焚き火個所に戻ってこられた。顔見知り2人とあと1人が談笑されていた。元気よく挨拶して仲間に加えて貰う。見ず知らずの方が自販機で暖かい缶コーヒーを買って下さった。世の中には太っ腹な方がおられるものだ。何でも森林組合で仕事をされておられた方で、焚き火に投げ込まれている端材を観て、これはケヤキだなと云われて、流石だなあと尊敬してしまった。
 そのケヤキの端から泡が出ている。焚き火の主から「あくちが切れた時にこの泡を塗って治したものだ!」と昔の知恵を伝授された。今でこそ死語になってしまった「あくち」とは関西地方の方言で「口角炎」のことである。床屋で仕入れたよもやま話と同じ感覚で「焚き火義」から昭和初期の伝承を教えて貰った。


「それぞれの 想い流れる 朝焚火」

田舎饅頭

              大好きな田舎饅頭文様

          シカの足跡だろうか?

                 北面の栗林


 晴れ間を待ち望んで散歩に出掛けた。雪を溶かすほど気温が上がっていないので、雪原には小動物の足跡があるはずだと期待して歩く。山中ではないのでウサギの足跡までは見付けられない。辛うじてシカだろうと思われる足跡が縦横に残されている。
 昼近くになると田や畑の雪も解け出し、大好きな田舎饅頭文様を作っていた。田舎饅頭の語源を調べたことはないが、たぶん雪解けした畑の文様に準えて命名したのだろうと勝手に想像している。
 妻はマッサージをして貰うために能勢電の山下駅まで絶えず出掛けている。ノーマルタイヤでの雪道走行に自信がないので、公共交通機関としてのバスを利用したいのだが、土日祝は1日6本しか運行しないから、必要な時間帯に利用できない。タクシー利用だと往復で6,000円もの支出になる。ロクの生き甲斐エリアも都会が拠点になっている。都会から文化教養などをインプットして、能勢でアウトプットしたいと常々考えている。能勢を蝶の舞う楽園にしたいという夢も、能勢の売り構想だ。バス利用は通勤・通学以外にも必要な交通手段である。能勢の住民は未だに都会との交流を絶つ鎖国状態におかれている。映画演劇などの文化すら享受できないので、田舎者のそしりを受けかねない。
 日本一の里山と言われる能勢が田舎と都会の双方向の交流策を採らなければ、ますます人口流出が進み限界集落にひた走る事になる。素晴らしい能勢なのに!


「雪解けが 醸す餡子の うふふふふ」

枯れ木に花が❆


 連日の雪に行動制限をかけられているので、明るくなってきたら窓越しで積雪状況を確認する。昨日も夜中に雪を降らせたようで道路も真っ白になっている。200mほど離れた国道に目を向けると、車が徐行しながら走っている。この分ではまたバスは運休するだろうと注視していた。土曜日は1日6本しか運行していないので、バスが来るかどうかの目視確認も出来ない。ネットで確認すれば運休中で、路面の安全確認が出来次第運行すると言う情報だけである。午後からの自然学講座に行けないかも知れない。
 半ば諦めてマユミの枯れ木に目を移すと、降り積もった雪が陽光を受けて花を咲かせている。こんな風景が好きで、青空をバックに何枚もデジカメに収める。常緑の月桂樹や柑橘類も雪の花を纏っている。束の間、足止めされた不満を忘れて風流人になっている。
 10時過ぎに運行状況を確認すれば、バスが動き出したとのことで一安心。早めの昼食を済ませて地球環境『自然学』講座に向かう。東大大気海洋研究所教授 佐藤 克文 先生から「バイオロギングを用いた 海洋大型動物の行動生態と環境把握」という未知の世界に誘って貰える。アカウミガメ・アオウミガメ・ペンギン・オオミズナギドリなどにハイテク装置としてのバイオロギングを付けて、生態を調べると言う研究内容で、巨大翼竜が実際に空を飛ぶことが出来たのか?までの考察を科学的データーで推察され、今までの推察にかなりの間違いがあることを検証された。
 ウミガメが海水温などのデーターを提供してくれるので、人との多様な共生関係を保てるとは目から鱗が落ちる話だった。シニアの枯渇した頭(枯れ木)に花を咲かせて貰った。赤とんぼさんからロマネスコ(花の蕾)も頂けた。


「冬枯れに 花を咲かせる 魔術師も」

アセビ半分😊

            雪を纏って咲く馬酔木(アセビ)

                  また雪や!

                 今朝の積雪

          室内もマイナス3~4℃

        幽閉のお供(ジョン・マン最終巻)と直木賞作品


 能勢の鹿は害獣として地元では敬遠されている。農作物を鹿害から守るために電柵が張り巡らされている。能勢に移り住んだ頃は田園風景に心も和んだものだが、今は電柵に囲まれた田や畑が日常の風景に様変わりしてしまった。農家にとっては死活問題だから、移住してきたものがとやかく言えるものではない。
 鹿が隣り合わせに棲んでいる能勢の山では、鹿の不嗜好植物だけが元気よく繁茂している。陽光の注す開けたところではシカの忌避植物としてイワヒメワラビやマツカゼソウが知られているが、木本ではアセビが我が物顔で繁茂している。ソヨゴも鹿に好かれていないような気がする。
 アセビの開花時期は通常3~4月頃だが、頂上で気の早い株が既に花を咲かせている。何者にも邪魔をされずに陽光を独り占め出来るので、早々と花を咲かせ出したのかも知れない。観察会で少し花を咲かせているのに出会ったときには、この状態を「アセビ半分」というのですよ!と紹介する。「遊び半分」にかけた駄洒落だが、真剣に納得する方もいて面白い。
 アセビについては何度もブログアップしているので説明を加えないが、殺虫剤として使われてきたので、煎じ液を希釈したものを農作物の境界に散布して、鹿を寄せ付けない対策に出来ないものだろうか?


「あわてん坊 少し早いぜ 花あしび」

新雪にトレース👣

                 目指す城山

                 氷の結晶

                 四等三角点

                  下山道


 一昨日の積雪は解けずに残り、陽光を受けて山々を銀世界に輝かせている。前日から晴れ予報が出ていたので、何としても新雪の山にトレースを付けに行きたいと狙っていた。比較的メジャーな三草山には、地元の山グループ代表が足跡を付けてきたとの連絡が入る。
 ならばと取って置きの城山を目指すことにした。家からのアプローチが長いので、スーパー駐車場までは車を使うことにした。帰りに買い物するので大目にみてもらえる。山裾まで行けば時間短縮できるが、それだとピストンコースになってしまう。周回コースを採りたいので下山先を考えての駐車場選びだった。
 山に入るまでの土手道も誰も歩いていない真っ新の新雪が残っている。ダイヤモンドを散りばめたような乱反射が目に飛び込んでくる。この道だけで十分満足出来るが、山の頂上にトレースを付けるのが目的である。もともと戦国時代の城跡なので双耳峰の頂上は広場になっている。足跡でロクと書き、地上絵風のものを残したいと思ったが、カップヌードルも直ぐに冷めてしまう頂上の気温である。長居は出来ないと早々に引き上げることにした。人こそ登って来ないマニアックな山だが、鹿や小動物の足跡はいたる処で散見できた。むかし山を登っていたときには、足跡を観てウサギだ!などと言っていたのを懐かしむ。
 2023年の1月に低山だが雪山を歩けたのを記念として山履歴に残したい。


「爺婆と 足跡さまざま 雪の山」