ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ヒヨドリの水浴び

            ヒヨちゃんは冷たくないのかな

             三大美芽の一つ「ネジキ」

               ホオノキの冬芽


 気の利いた公園などには小鳥の水浴び場が設置されていたりする。そこへ行けば何種類かの小鳥たちに出会えるはずだ。万博記念公園の日本庭園には人工的な流れが作ってあり、カラスが水浴びしているのに出くわす。“烏の行水” という感じがぴったりな風景で、綺麗な濡れ羽を見せてくれる。スズメなどの砂浴びも可愛いので観ていて飽きない。しばし俳人一茶にしてくれる。
 寒い時期にもかかわらずヒヨドリが水場に飛んで来て水浴びを繰り返す。一般的には体に付いた虫などを落とすためだと言われている。この季節だとまだ寄生虫もいないだろうから、体の汚れを落としているのかも知れない。春に向かって恋の季節が始まるので、身ぎれいにしてスタンバイしているのかな?
 能勢ではイノシシやシカのヌタ場もあるので、陸上動物たちは様々な方法で身繕いする。妻からはいつも烏の行水だね!と言われている。清潔感あふれる老人になりなさいと、動物たちから教えられている。
 三大美芽と言われるネジキの冬芽を撮ることが出来た。武田尾の冬芽観察ではコクサギを観察してきたので、残るはザイフリボクだけである。覚え方として雑魚寝(ザ・コ・ネ)と頭に入れておければ大丈夫。ホオノキの冬芽も膨らんできたが、葉の展開までにはまだ時間がかかりそうである。


「水浴びる 寒さ知らずの ひよどりが」

探鳥会🔍

            メジロはアセビの蜜も好きらしい

                また冬に逆戻り


 赤とんぼさんに誘われて奈良の探鳥会にお邪魔してきた。我がサークルでも水鳥までは観察対象に加えているが、飛び回る野鳥まで手を伸ばしていない。と言うことでお客さん気分の参加と言うことになった。トンボのメガネと同じように誰でも参加できるというのがありがたい。メンバーの皆さんも親切に教えて下さる。
 野鳥観察用の双眼鏡を持ち合わせていないので、ケニア、タンザニア、南アフリカなどを訪れた際にサファリ用として持っていった小型の双眼鏡を代用する。遠くの動物を探すのには適しているが、近くの野鳥観察には明るさに欠けるのか、シルエットは捉えられるが、色までは確認できない。今回の主目的はヒレンジャクとキレンジャクらしい。あいにく雪の舞う環境だったから、なおさら野鳥の色まで確認できない。防寒着の襟を立て、ちびりそうなおしっこを我慢して着いて行った。最後の「鳥合せ」を期待していたが、それもなく近鉄奈良に向かった。本来なら打ち上げで寄り道したいところだが、冷え切った身体がビールを欲しがらなかった。因みに観察出来た野鳥はカルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ヒレンジャク、キレンジャク、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、イカル、カワラバトだったらしい(赤とんぼさん記録より)。
 帰宅するとバレンタインデー用のスペインワイン赤・白が用意されていた。牡蛎のオイル漬けを赤・白で味わうことが出来る。頂いたチョコはウイスキーのお供にしたい。牡蛎燻製オイル漬けがどちらにも合うほど旨くなっている。バレンタインデーの謂れも知らずにワインとウイスキーで良い気持ちになってしまった。


「探鳥会 メジロ啄む 花あしび」

でも嬉しい!

           バレンタインデーに頂いたチョコなど

                共生モビール


 現役を退いてかなりの時間が流れたが、当時は2月14日に配られてくるチョコレートの数に一喜一憂したものだ。その中には保険屋のおばちゃんから頂くのも数に含めていた。義理チョコという風習が流行っていた時代である。
 近年はバレンタインチョコも様変わりして、自分用とか家族用に購入されると言うことで、手の込んだ高価なチョコレートがデパートに並び、年一度の贅沢を楽しんでおられるようだ。何千円もする高級品をプレゼントされる訳ではないが、毎年友人などから頂くのを心待ちしている。身の丈に合ったチョコレートだが、頂くと嬉しいものである。酒好きだと思われているので、ウイスキーボンボン系だ。プレゼントが無かった時には妻も用意して置いてくれた。それも洋酒ボンボンだったのは自分が好きだからである。
 一昨日と一転して冬型に逆戻りし、冷たい雨まで連れてきた。1月に訪れた生命誌研究館でゲットした季刊誌の付録工作を手慰みに作ってみた。陸上植物を支える地下の繋がりという立体的モビールで、地上部の植物と地下の菌類との共生関係が判る代物である。出来上った作品をオニヤンマのモビールと合体させて吊すようにした。ロクの部屋は書斎と云うより展示物が多いので、まるで理科室のようだ。白衣を着た方が見合うかも知れない。


「外は雨 春への足音 部屋に満つ」

福寿草(フクジュソウ)


 ひとくらクラブ例会で活動地である一庫公園に出掛けた。雲一つない晴れ渡った空を見ながら向かう。気温も上がると云うことなので、今までの厚着から解放されてるんるん気分である。活動内容は恒例の椿油絞りだが、今回で最後にしたいと言うことなので、記録に残したいという思いがあった。
 活動仲間から家で育てている福寿草が咲いたよとの情報を頂いた。LINEで画像まで送られてきた。能勢には自生のフクジュソウが咲く場所があり毎年訪れている。トンボのメガネ例会でも案内したことがある。フクジュソウはカタクリと同じように陽光を受けないと、パラボラアンテナ状の花を全開してくれない。帰宅して、午後から妻を誘い自生地に赴いた。雲こそ出て来たがまだ日差しはある。気温も急上昇しているので汗をかくほどである。
 フクジュソウは多年草だから同じ処に生えてくれる。ところが年々数を減らしているのが気がかりだ。盗掘かも知れないが、それだと気が滅入るのでシカに食べられたのだろうと思うことにしている。全草が有毒だがシカは消化酵素を進化させ、毒草まで手を出す事は知られている。奈良のシカはイラクサまで食べるので、イラクサは食べられないように、より痛さを増しているという。
 フクジュソウは東北地方などの寒冷地ではたくさん自生するが、西日本では余り自生しないので、自生地では保護育成され、一般的には栽培された園芸種が出まわっている。
 そろそろ休肝モードに入りたいと思っていたが、暖かさと縁起物の福寿草に出会えた記念にプッシュと500ml缶を開け、何なりと記念日をでっち上げたいロクである。


「大株で 押しくら饅頭 福寿草」

藪柑子(ヤブコウジ)

          自然種は1~3個だが園芸種には沢山の実が


 用事で大阪に出たついでに立ち寄るのが「大阪新里山」である。都会の一角に作られたオアシスで里山植物が所狭しと植栽され、四季折々の姿を見せてくれる。JRの新駅が隣接したと云うことで、ますます訪れる人も増えていくことだろう。
 地球環境「自然学」講座日だったので、早めに家を出て、そろそろ木々も芽吹き始めているだろうと寄り道してきた。山菜として利用するニワトコがやっと芽を出し始めたばかりで、まだブロッコリー状の蕾を付けるまで季節は進んでいない。数少ない梅は咲き出してきた。足下に目を移すとヤブコウジの赤い実が目立つ。此処には園芸種のヤブコウジが植栽されているので、自然種との比較が出来る。
 ヤブコウジと云えば正月の縁起物として何度も紹介してきた。「百両」に準えたカラタチバナや「万両」のマンリョウはヤブコウジ科ヤブコウジ属だから、小さな低木ヤブコウジは科名の大元で親分株である。万葉集や源氏物語ではヤブコウジを「山タチバナ」と呼んでいたらしい。江戸時代には赤い実と枝を女の子の髪飾りとして使っていたとのこと。元禄時代には観賞用のヤブコウジが出まわり、斑入りなどは高値で取引されていた。
 熟れた実は生食できると知ったので、観察会の時に試食してみたが、かすかに甘かったぐらいの記憶しか残っていない。
 講座は土木関係の話で、畑違いだったのか余り心を打たなかった。ただ先生の古人から学ぶと言う姿勢にはそうだそうだと相槌を打った。


「葉隠れの 赤き実二つ 藪柑子」