ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

38億年前の世界に

         研究員のミニレクチャーとイヌビワの実験現場

               肺魚で進化を探る

              ロクの細胞数は27兆個


 サークル「トンボのメガネ」2023年度例会幕開けは「38億年前の生命」をJT生命誌研究館に訪ねるという、ロマンに満ちたテーマを企画した。自然観察サークルとして、皆さんと地球の生命の誕生を勉強して、生きものすべてが38億年前の生命と繋がっていると言う認識を共有したいという思いからである。
 生命誌研究館でレクチャーを受けられる許容人数は25人までである。皆さんに案内を送ると予想外の反響で、申込締め切り日を待たずに25人が集まり、あとはキャンセル待ちと言うことになってしまった。嬉しい悲鳴である。年末に打ち合わせに訪れ、サークルの思いなどを伝えておいたところ、生命誌研究館の研究員直々に「イチジク属植物を中心とした生物の相互作用の解明」というテーマでレクチャーを受けることが出来た。
 中でも「イヌビワとイヌビワコバチ」の共生関係は、以前サークルでも観察したことが有り、さらに解析を加えられた話には興味津々である。彼らが絶対的相利共生で結ばれている有様を動画や画像で説明して貰えた。いわゆる「1種対1種」の関係である。
 ミニレクチャーを受けた後は館内展示を観ながら、スタッフの説明を受けるというパターで1時間半ほど、それぞれの興味で観覧した。下見時に探し予約を入れた大衆食堂には22人もの参加で、新年会というほど騒げなかったがテーブルごとに歓談して貰えた。


「小寒だ 目を覚ませよと ゲノム云い」

田舎の年明け

         山邊神社の素朴な門松

                    力石

              片山区の新しい集会所


 箕面市に住んでいた頃は大晦日から元旦にかけて、寺社仏閣を巡り歩くほど行動的だった。概ね近くにある神社を片っ端からはしごしたり、山越えして勝尾寺まで行き、初日を拝むなど、正月を年初の節として欠かしたくなかった。別に信心深いからではなく、これぞ日本の新年という雰囲気に浸りたいからである。あわよくば振る舞い酒に巡り会えるという、良からぬ魂胆も見え隠れしていた。
 旅から帰って一番に訪れたのは、1時間半ほどで歩いて行ける辺鄙な神社だった。まだ3日なので少しは正月らしい雰囲気が残っているだろうとの思いもあったが、何人かが訪れただろう痕跡は、古いお札が返納されていた箱に観るだけだった。境内の門松は近くの山で採ってきた松、竹、南天を土盛りして飾ってある。何ともローカルな飾り付けである。誰も来ない静かな境内で暫し2023年の行く末を夢想した。
 区内では古くなった集会所の建て替えが、昨年11月に完成して、こけら落しで干支工作を提供する予定だったが、コロナで入院してしまい果たせなかった。旧の集会所には火の見櫓が自営消防団の消防車庫と共に隣接している。火の見櫓を移設するのか気になるところである。古き時代の歴史を語り継ぐ遺産として残してくれるのかな。誰かが櫓に登り、時の鐘でも突いてくれれば風情があるのだが。


「人の来ぬ 神社で暫し 開け3日」

扉(トベラ)

                 「君は誰?」


 沿岸部に出掛けた時には必ずと言って良いほど出会えるトベラの木だ。疫病神が入って来ないように門扉に刺したところから、トビラノキと呼ばれ、それが転訛してトベラになった。貝原益軒によると「除夜にこの木を扉に刺し、来年の疫鬼を防ぐ」と記されているので、古くから悪鬼を防ぐ結界としての役割があったようだ。節分のヒイラギ鰯の風習はまだ残っているが、トベラを門扉に刺しているのを観たことはない。葉は皮膚病の薬草として使われるが、我々は実が弾けたものを採取して、自然工作の材料として活用する。赤い種が何時までも残っているのでリースの飾りにも使える。
 瀬戸内沿岸部では冬場でもアザミの仲間を見かけるが、南西諸島から移植させたシマアザミの仲間かも知れない。日本には150種ほどのアザミ仲間が確認されているが、アザミ図鑑を持っていないので確認できない。数種を除いて殆どが日本原産と云う。
 散歩途中で見付けた野鳥だがデジカメで撮った画像ではしっかり同定できない。モズに似ているのだが「君は誰なの?」と疑問が残る。この程度の画像で判る方がおられたら教えて欲しい。


「松の内 扉叩くの 何方かな」

千畳敷など

                千畳敷と三段壁

       アワビのバター焼き・クエ三昧・〆はとれとれ海産物


 白浜第一夜はカウントダウンの花火を楽しみにしていたが、5人は飲み過ぎて9時前には床に就き、紅白を観るゆとりもない。花火の音で起こされたが窓からは見えないのでそのまま爆睡してしまった。その辺が若者グループとの違いだろう。
 元日はアドベンチャー・ワールドで終日費やしたので、観光地としての千畳敷や三段壁は2日に回した。天気こそ持ってくれたが風が強く、吹き飛ばされそうだった。帽子も被っておられなかったので、少ない毛を強風がさらっていく。でも酒浸りの体には気持ち良く、しゃっきとさせてくれた。自然からの新年の贈物である。流石に千畳敷の波打ち際まで近づく爺婆の姿は皆無だった。子どもたちは山で鍛えた両親を気遣う気持などさらさらなかったようで、好き勝手にさせてくれた。落ちたり転んだりするはずはないと思っているようだ。
 15時過ぎまでたっぷり時間があったので、とれとれ市場で海鮮食材を買い込み、最後の宴会となる。よく食べ、たっぷり飲んだ家族旅行だった。とれとれ市場で刺身用の鯨を購入してきたので、旅の続きとばかりに昨日も名残を楽しんだので、年末を含めて正月三ヶ日は白浜バージョンで締めくくったことになる。世間では今日からは初出勤されるだろうから、365連休のシニアも気持ちを引き締めてスタートラインに立たなければ。


「鯨切り 息災であれと 初包丁」

パンダで幕開け


 年末年始の家族旅行先は白浜だった。娘が旅の手配一切を引き受けてくれたので、我々老夫婦は着いていくだけである。長崎に赴任している息子も来てくれたので、それだけで旅の目的を満たしてくれた気がする。
 宿は新湯崎という白浜より少し奥まった温泉地で、小さな民宿だった。ところが仕出しもしていると言うだけあって、料理は厳選された魚介類でもてなしてくれる。大晦日の夕餉はサザエとアワビなどが提供された。元日はクエ三昧で各種に料理されたクエを「もうクエん!」と言うほど出してくれた。我々5人のために1尾を捌いてくれたのだろうかと思うぐらいの振る舞いである。年越しと云うことで朝・昼・晩と酒浸りの3日間だった。
 せっかくの白浜と言うことで、ご多分に漏れずアドベンチャー・ワールドを訪れてきた。イルカショーやアニマルアクションなどの観覧、サファリワールドでの列車タイプの専用車やウオーキングサファリーを楽しんできたが、やはりパンダに尽きる。どのパンダものべつ幕なしに笹(竹)を食べている。イルカやアザラシなどは芸を仕込まれて、人間に媚びを売らされているのに比べて、パンダは笹を食べているか、寝ているだけでも人が集まってくる。“客寄せパンダ” と言われる所以だ。娘がパンダになりたいと云っていた頃を思い出す。パンダで幕開けしたが、我々はパンダのようにぐーたらな2023年にしたくはない。キナ臭い方向に進む輩の一斉退陣を求めてスタートを切らなければ。


「年始め パンダ真似して ササ浸り」