ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

地元の十日戎


 近くには3つの神社がありその内の2社は既に参拝を済ませた。残る1社だけが十日戎をするというのでその日に訪問しようと残して置いた。
 若い頃は日本三大えびす神社の一つである西宮神社などに足を運んだこともある。西日本に伝わる商売繁盛を祈願するお祭りで、大阪の今宮戎神社、京都えびす神社が三大神社になっていることからも関西が十日戎の中心になっている。毎年テレビで放映される西宮神社の福男選びは有名である。昨日決まった福男も紹介されていた。その西宮神社が全国に3500社あるえびす神社の総本社になっている。
 末社に名を連ねているのか?までは確認できていないが、能勢では岐尼(きね)神社だけが毎年えびす祭を催行されておられる。顔見知りの氏子総代などもおられるので新年の挨拶を兼ねて訪れることにしている。コロナ以前は甘酒の振る舞いなどもあったが、今はたき火にあたるぐらいの接待である。昨日は予想に反して雪のちらつく曇天だったので、たき火が殊の外ありがたかった。寒さが続くとお爺さんのつぶやきになってしまうね。


「世界中 笑顔下さい えべっさん」

裏山探索🔍


 裏山と言うより里山といった方が正しいのかも知れない。我々が住んでいる新興住宅地がその山の麓に位置する。標高314.5mの山で戦国時代には山城が築かれていた。城主が塩山景信、片山備後守と伝えられているところから城山城とか片山城と呼ばれている。とりあえず山の名前は片山(塩山)としておきたい。と言うのも地域名が片山だからである。
 片山には戦国時代の山城以外にも、古墳が2個所も有り、御門屋敷跡も町史に記録され現存している。地元伝説では銀の鉱脈まであったと言うことを、地域の方に教えて貰ったことがある。古墳時代から現在まで人の営みが脈々と続いてきた、歴史ある場所に住んでいると思った次第である。
 昨年暮れに地元の長老的存在の人から、皆には知られていない銀採掘の間歩(坑道)跡があるので案内したいと、妻に声が掛かり現場に向かったとのことだった。直ぐにトレースしたかったが、あいにくコロナで入院を余儀なくされ、昨日の探索になった。曾ては山裾に里道もあったようだが、山の管理者が変わったりして面影をわずかに留めるだけになってしまった。妻もあらかじめの場所は記憶にあるが、テープで印を付けていなかったので、急斜面を4足歩行でよじ登り目的地にたどり着いた。坑道内には水がたまり、入ることは出来ないが、確かに間歩跡だと確信できた。
 人の立ち入らない斜面には鹿の骨などが散乱しているので、もしかしたら鹿角も落ちているかも知れない。


「爺婆も 山よじ登る 二十歳の日」

束の間の春

            久佐々神社と貴重な「長床」


 大雪をもたらした年末年始の寒冷前線もやっと後退してくれ、昨日は春を思わせる日差しが降り注いでくれた。今週いっぱいは春らしい気温で推移してくれそうである。
 室内気温こそまだ上がっていないが、太陽光を背に浴びながら散歩すれば気持ちいいだろうと、いつもとは違うコースの土手道歩きに出掛けた。鯉が茂みから出てきて、水温むと言う雰囲気で日光浴を楽しんでいる。鯉は日光浴をするのだろうかなんて詮索は加えない。梅の蕾も膨らんでいるかと期待したが、まだ蕾硬しだった。
 少し足を伸ばして、今年まだ訪れていない神社まで行ってみた。この神社は延喜式にも記された由緒ある神社で1300年前の歴史が刻まれている。先日訪れた山邊神社では誰にも会わなかったが、ここ久佐々神社では2組の参拝客が来られていた。新年の飾り付けも立派で3ヶ日には地元の初詣で賑わったことだろう。地元で行きたい神社をあと一つ残しているが、10日にえびす祭をするというので、そのときに訪問しようと残してある。
 これから大寒も控えているし、節分寒波も押し寄せてくるだろう。せっかく寒さに慣れてきたのに3月並の春陽気が続けば、またまた寒波に震え上がることだろう。


「さあ出ろと 一週間の 冬うらら」

DNAとゲノム

           やっとたどり着いたトンボの祖先


 38億年前に誕生した生命のDNAが現代の我々まで受け継がれているなんて知らなかった。生命誌研究館に行って初めて仕入れた知識である。同じくゲノム(遺伝子)についても、遺伝子組み換えが取り沙汰されるようになって、おぼろげながらに生命に対する冒涜ではないのかと危惧を抱く程度だった。基本的にはDNAもゲノムも同義語ぐらいと思っていたが、ゲノムはDNAを構成する一部で遺伝情報の担当部署の役割だと理解できた。構成比は2%にも満たないらしい。よく判らないが同じものではなかったと言うことを学べた。
 今回の訪問はサークルメンバーに「観察対象は全て我々の先輩たちだ!」と云うことを知ってもらい、自然に対して畏敬の念を持ち、人間が自然の支配者ではないという謙虚さで観察会に臨もうと言う思いからだった。何処までメンバーに通じたかは判らないが、年始めの訪問先としては意義があったと自負している。
 年明けとともに活動も増えてきそうだが、まだ本調子ではなく寒さが体をいじけさせて、両手を拡げて「外出を控えなさい!」と言われているようだ。仕方なくパソコンの前での作業に甘んじている。冬芽の図鑑も用意してあるのにその一歩が踏み出せない。その分読書は進んでいる。山本一力作品のジョン・マンが面白く3冊目に入っている。ここでもアメリカ捕鯨と日本捕鯨の違いを見せつけられ、日本人の命に対する慈しみを感じる。素晴らしいゲノムを持っている。


「七種を 頂きますと 手を合せ」

38億年前の世界に

         研究員のミニレクチャーとイヌビワの実験現場

               肺魚で進化を探る

              ロクの細胞数は27兆個


 サークル「トンボのメガネ」2023年度例会幕開けは「38億年前の生命」をJT生命誌研究館に訪ねるという、ロマンに満ちたテーマを企画した。自然観察サークルとして、皆さんと地球の生命の誕生を勉強して、生きものすべてが38億年前の生命と繋がっていると言う認識を共有したいという思いからである。
 生命誌研究館でレクチャーを受けられる許容人数は25人までである。皆さんに案内を送ると予想外の反響で、申込締め切り日を待たずに25人が集まり、あとはキャンセル待ちと言うことになってしまった。嬉しい悲鳴である。年末に打ち合わせに訪れ、サークルの思いなどを伝えておいたところ、生命誌研究館の研究員直々に「イチジク属植物を中心とした生物の相互作用の解明」というテーマでレクチャーを受けることが出来た。
 中でも「イヌビワとイヌビワコバチ」の共生関係は、以前サークルでも観察したことが有り、さらに解析を加えられた話には興味津々である。彼らが絶対的相利共生で結ばれている有様を動画や画像で説明して貰えた。いわゆる「1種対1種」の関係である。
 ミニレクチャーを受けた後は館内展示を観ながら、スタッフの説明を受けるというパターで1時間半ほど、それぞれの興味で観覧した。下見時に探し予約を入れた大衆食堂には22人もの参加で、新年会というほど騒げなかったがテーブルごとに歓談して貰えた。


「小寒だ 目を覚ませよと ゲノム云い」