ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

行場巡り

               役行者の爪刻行者像

               モチツツジも開花


 娘夫婦は山歩きの覚悟で来てくれたので、メジャーなコースは案内したくない。難所続きの摂津大峯(行者山)行場巡りに連れて行った。3月初旬に下見をしてあるので、事前にある程度の巡回コースを組むことで、無駄なく行場を案内することが出来た。下見時には見付けられなかった弁天岩も4人の目で探し出すことが出来た。
 行者山は剣尾山に登るコースの一部になっているので、子ども連れのハイカーが姦しい。ところが一歩行場コースに入ると、難所続きなので警戒してファミリーハイカーは踏み込んで来ない。あまり知られていないからかも知れない。ロープを使ってよじ登らなければならないので、気が抜けない。体育系の2人だが経験不足なので、足を踏み外しはしないかと一瞬親馬鹿になる。富士山にも登っているのだから、別に気にすることはないのだ。
 偉そうなことを言っているが、昨日の酒が体内に残っていたので、息を切らしながら青息吐息で案内したことを告白しておきたい。


「てっぺんに 立って見下ろす 谷若葉」

やっとGW!

                先ずテイスト

                義経の馬蹄石

                 名月姫の墓

                桜鯛の昆布締め

                金目鯛の煮付け

              GW家族宴会スタート

                準備万端の彼等


 娘夫婦は昼前に来宅してくれた。注文してもなかなか届かなかった幻のビールサーバーを持参しての訪問だ。初日の計画ミニハイキングを提案したが、彼等は一番搾りプレミアムを先ず試飲してもらいたくて、昼飲みからスタートすることになった。延々と夜まで飲み続けるのかと思ったが、一旦中断して散歩に出掛けることにした。
 もう車は使えないので歩いて行ける近場に限られる。クマガイソウから源平の話に進んだので、ならばと義経と清盛ゆかりの場所に案内することにした。義経が三草山で陣立てし、一ノ谷の合戦に向かう道中、馬を休ませたとされる場所に馬蹄石があり、くっきりと足跡が残っているとの伝説がある。誰も信じないが歴史のロマンとして語り継がれている。
 一方、清盛は「あの見目麗しき妻女を儂に差し出せ」と乞われた当事者の名月姫は、夫と別離するなんてと思い悩み、自害してしまう。その場所が名月峠で、そこに姫の墓が祀られている。こちらはほぼ史実だろうと検証されている。
 山にこそ行かなかったが15,000歩10キロ近くの歴史散策は夕飯前の腹ごなしになり、我が家のおもてなし意外に、途中デパートで仕入れてきてくれた高級魚の金目鯛など、全て完食する大食漢振りであった。生ビール3リッター、地酒1升、発泡酒ごろごろと言う酒飲み一家のGW幕開けだった。今日はしっかり山に連れて行くぞ!彼等もその覚悟が出来ているのか、山靴持参の見上げた心構えである。


「抜けきらぬ 酒精飛ばしに 初夏の山」

遊び心

               月桂樹の箸置き

            サギソウの発芽とホースホルダー

         色彩感覚に欠けた失敗作の烏賊カルパッチョ

              田んぼでも遊心いっぱい

            バードコールも完成させたよ


 ステイホームを余儀なくされているが散歩ばかりしておられない。ゴールデンウィークは五月晴れとはならずに、肌寒い不安定な日々が続いている。まさしくシルバーウィークの感がある。そんなシルバーたちが退屈しているだろう!と娘夫婦が今日から泊まりがけで来てくれることになった。
 例え身内でもちゃんと「おもてなし」してやりたい。昨日は朝から大掃除である。ちりは落ちていないか、蜘蛛の巣が張っていないか?などチェックする。さいわい今日・明日は晴れると言うことなので、山に案内してやりたい。2日間の行き先検討までしておく。元気な老人を親に持つと、山に付き合わされる彼等もその覚悟で来なければならない。
 さて、前回は煮込みチーズフォデュで腕を振るったが、今回は和食中心の魚料理を提供してやろうと思っている。天然鯛を見付けたので、日持ちのする昆布締めを作っておいた。新鮮な甲イカはカルパッチョが良いかと試作してみたが、タマネギとイカの区別が付かず、色彩感に欠ける失敗作であった。小豆島でゲットした最高級のオリーブオイルを使ったので、もちろん味は抜群だったのだが。
 月桂樹の枝を剪定した時にストックしておいたのが乾燥していたので、遊び心を出して箸置きを作ることにした。これも見えないおもてなしの一環である。
 サギソウだけはちゃんと育てているつもりだ。2つの発砲スチロールに分けた芋(球根)から早々発芽してきた。今年もたくさん咲いてくれることだろう。ミズゴケに水分だけは欠かせないので、蛇口をひねると水が撒けるようにホースホルダーも作っておいた。遊びとなるとアイデアが泉の如く湧き出してくるので、退屈しないステイホームになっている。


「五月晴れ 季節引き継ぐ セレモニー」

赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)白花

            白花種とアカバナユウゲショウ

         よく似た仲間のヒルザキツキミソウ(参考画像)


 アカバナユウゲショウが目立つようになってきた。本種であるアカバナは殆ど見かけることが出来なくなってしまったが、北アメリカ原産のユウゲショウは花期が長いこともあり、よく目にする草花である。よく似た花で、少し大型の昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ)共々アメリカから持ち込まれて日本に根付いてしまった。珍しいのだがアカバナユウゲショウの白花種も時々見かける。シロバナユウゲショウと名付けられているわけではなく、白でも「赤花の白」という扱いになっている。同じような扱いになっているのはベニバナヤマシャクヤクの白花種である。こちらも「紅花の白」だって。
 アカバナユウゲショウとの出逢いは、山案内をしていた時に脳梗塞で倒れ、搬送された天理の病院近くに咲いているを見つけた。未だに忘れられない草花になっている。少し容体が安定して来た頃、病院周辺の散歩途中で見付けて、病室に持って帰ったのが彼女との出逢いである。その後、散歩の距離と時間が増えて、看護師さんに「あなたの散歩は病人が歩く距離ではありません。まるでハイキングじゃないですか!」ときつく叱られた事を思い出す。


「白咲で これぞまさしく 月見草」

消えたキンラン😞

            昨年見付けた2箇所でのキンラン

              雨に濡れそぼるチゴユリ


 ブログ仲間のSUMさんがキンランをアップされ、続いて赤とんぼさんやつれづれさんも紹介された。先を越されたなあ~と思っていたが、こちらは何株ものキンラン自生地を見付けてあるから、遅ればせながらに紹介できれば良いか、とたかをくくっていた。
 雨も上がり気温も上がるというので秘蔵のキンラン自生地を目指した。三草山の麓で今では利用されていない古道の一角にあり、誰にも知られていない穴場である。郷土史を研究されておられる方に、キンランを見付けたから今度案内してあげると約束した場所でもある。
 2日間の雨で山道はぬかるみ、歩きにくいが、早くキンランに逢いたい一心で脇目もふらず先を急いだ。確かこの辺りにあったはずだと見渡すが影も形もない。誰の仕業だ!と思ったが、「盗掘」などと考えたくないので鹿が食べ尽くしたのだろうと思うことにした。別の場所にも足を伸ばすが、案の定見付けることが出来なかった。もしかして早過ぎたと言うことも考えられる。2週間後にもう1度尋ねたい。ただ能勢は鹿がたくさんいるので、貴重な植物たちは食べ尽くされる運命にあるのかも知れない。
 昨年撮ったものを証拠写真として再録しておきたい。代わりに2日間の雨に濡れそぼれた、チゴユリの健気な佇まいが一服になれれば良いのだが。


「野生蘭 通い続ける 春中は」