立浪草(タツナミソウ)の季節
タツナミソウ
オカタツナミソウ(参考画像)
ハグロトンボ?
田植え前の草刈り
訪問先の観察会で出逢える植物よりも、近くを散歩しているときの方が沢山の植物たちを目にすることが出来る。別に能勢の方が植生が豊かだという訳ではなく、ゆっくり観察しながら歩いているので、より眼に付くというだけの話である。1人観察会は足の向くまま気ままに立ち寄ったり出来ると言うメリットがある。
ちょっとした動きの気配に目をこらすと、クロカワトンボがいたり、シジミチョウが忙しなく吸蜜しているのに出くわす。
お馴染みの場所を歩いているとタツナミソウの群落を見付けられる。シソ科の多年草だから、毎年咲いてくれるし、数も増やしているように見受けられる。株を持ち帰って植木鉢で育てようかと思ったりするが、やはり野に置け蓮華草のフレーズが頭をよぎり、持ち帰ることなく、日当りのよい斜面に咲く花を愛でるに留めている。
それにしても浮世絵で表現される波の姿にそっくりだ。山に入るとオカタツナミソウやシソバタツナミソウなどにも出逢えるが、本種の方が花穂が立派で存在感がある。花言葉が「私の命を捧げます」だって。誰かが歌っていた気がするのだが。
シソ科の花は概ね唇弁花で構成されている。たとえばホトケノザなどもよく似ているが、花穂を作らないので余り目立たない。タツナミソウの花姿はシソ科の女王様かも知れない。
「紫蘇の花 招き猫にも 似たるかな」