ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

過去へのご招待12

[1101] パイオニア [PC]  2013/10/30 07:37:04    [削除]


   近くの山林の一部が伐採されて、その後から各種の植物が育ってきています。目立つのは写真のカラスザンショとタラノキです。今まで意識しませんでしたが、これらの木はパイオニア植物なのですね。自然倒木とか伐採とかで開けた場所(ギャップ)を好むようです。草本では今まで見掛けなかったタケニグサが生えていました。
 これらの植物は沢山の種を広い範囲に散布させ、長い間発芽のチャンスを待っていたのです。中でもカラスザンショは飛び抜けて成長が速く、太陽を独り占めにしてすくすくと育っているようです。来春はタラノメを独り占めにしようと手ぐすね引いて待っています。


「秋晴れに 腕白坊主 天を突き」


[1102] アキノキリンソウ [PC]  2013/10/31 08:00:00    [削除]


   何処でも見かける花ですが、今まで取り上げていない事に気付き、アキノキリンソウに失礼な事をしていたなと思いアップしました。秋の花色は紅紫系が多いのですが、黄金色の花は少ないのでよく目にとまります。山道でよく似た花にキンミズヒキがあります。アキノキンリンソウはキク科ですがキンミズヒキはバラ科です。葉っぱで見分けます。奇数羽状複葉になっていたらバラ科かなと思いキンミズヒキと覚えています。アキノキリンソウの別名はアワダチソウとありますが、嫌われ者のセイタカアワダチソウとは別種です。
 若芽は食用になり、秋の開花時の全草が薬草にもなるらしいです。山野草を食べるのが好きなロクも、まだ食べた事が無いというものが結構あることに気付かされる毎日です。


「山里に 咲きし黄花の 麒麟草」


[1103] 柚子 [PC]  2013/11/01 07:42:13    [削除]


   緑色だった柚子の実が黄色く色付いてきました。皮には芳香があり、料理に一片添えるだけで美味しさを演出してくれます。日本料理に欠かせない柑橘類です。同じミカン科では大分県のカボス(芳酢)、徳島県ではスダチ(酢橘)がユズの仲間です。ユズ三兄弟というところでしょうか。レモンも仲間ですが、何処か青い目と赤毛がちらつき、兄弟には入れてもらえません。異母兄弟の扱いを受けているようです。
 ユズは使い道が多く、料理はもとより風邪にも効果があり、解熱作用と発汗を促す効果も知られています。入浴剤や種から作る化粧水などお肌を整える効果もあるようです。妻も使っていますが効果のほどは……。ロクは秋刀魚にスダチを絞りかけたものが大好物です。松茸の土瓶蒸しに柚子一片、そんな料理も以前にはあったように記憶しています。


「たわわなる 柚子青空に 照り映えて」


[1104] クロガネモチ [PC]  2013/11/02 07:44:24    [削除]


   服部緑地に植わっているクロガネモチです。立派なクリスマスカラーになって鳥を誘っているようです。緑の中の赤い実は鳥にはよく目立つようで、二色効果と言われています。何気なくクロガネモチと決めつけていますが、モチノキかもしれません。どちらも樹皮から「鳥もち」を作るために使われていた木という事で、モチノキと名付けられています。クロガネモチは枝や葉柄が紫っぽいところから黒鉄を冠しています。
 昔は小鳥を獲るために「鳥モチ」を使ったようですが、最近は野鳥を獲ることも飼う事も出来ません。鳥駕籠でメジロやウグイスを飼っていた当時の下町風景は懐かしい一コマで、好々爺の顔が浮かんできます。子どもたちの間では鳩を飼うのが流行っていました。


「赤き実の 熟れ出し急かす 冬支度」


[1105] 榎の実 [PC]  2013/11/03 07:21:03    [削除]


   以前、漢字表記で木片に春夏秋冬を書いて何と読むかをアップした記憶がある。多分楸(キササゲ)の時だ。木片に夏の榎は初夏に花を咲かせるところから夏の木になっている。ところでエノキの名前の由来は色々ある。甘い実を小鳥が好んで食べる「餌の木」からエノキにとか、道具の柄になるので「柄の木」からエノキにとか、燃えやすい木「燃えの木」からとか諸説ある。江戸時代街道筋の一里塚に植わっていたという話は有名だ。
 最近は公園などに植えられている。この時季実が橙色になり食べられる。殆ど種だから種ごと食べる。小鳥の上前を撥ねる訳だが、観察会で2~3粒食べる位が関の山。葉っぱがよく似たムクノキの実の方が断然美味しい。自生のエノキは国蝶オオムラサキの食草で、根元を探すと特徴ある蛹が見つかる。


「鳥追いの カメラ族たち 秋の実に」


[1106] ヤツデ蕾 [PC]  2013/11/04 07:06:42    [削除]


   比較的暖地の海近くを好む植物で日本固有種だそうです。病魔を祓うという迷信から庭木として植えられてきました。昔は「天狗の葉団扇」と呼び、それが病魔除けにした謂れのようです。確かに風邪に効くようで乾燥葉を煎じて服用するか、煎じ液でうがいをしても効き目があるようです。煎じ液を入浴剤にすればリューマチにもいいと書いてあります。
 貝原益軒は「大和本草」の中で「八手の葉に鰹を盛って食べると死に至る」と毒草扱いにしていますが、ロク的にはウコギ科ですから大丈夫と確信しています。あの硬そうな葉っぱを食べてみようという気はしませんが、蕾なら食べられるかなと密かに思っています。


「花八手 珠隠し持ち 開かんと」


[1107] 青田? [PC]  2013/11/05 06:47:16    [削除]


   刈り取られた後の田んぼには青々とした二番手の稲が芽を出し、まるで春の青田のようです。一丁前に未熟な稲穂も出て来ているのですよ。最近は早生の稲に人気があり、競って早生種を育てられています。消費者の方が早く新米を食べたいというニーズが強いからです。新米があればおかずは質素でも美味しく頂けます。一汁一菜でダイエット出来るチャンスかも!
 写真は裏の田んぼ側から撮ったものですが、小高い山頂には片山城址があります。その麓の木が伐採されてギャップが出来ています。そこにパイオニア植物が育つ様をつぶさに観察出来ます。最近は家での宿題を抱えていますので外出しての観察会が滞っています。


「飛び交いし 蝗の姿 今は無く」


[1108] 紙芝居作り [PC]  2013/11/06 07:17:20    [削除]


   シニア自然大学関係の活動の中でロクたちの科は、自然観察と自然工作が柱になっています。活動の趣旨は子どもたちに自然を伝え、自然の守り手になって欲しいという環境教育の一環と位置付けています。植物を中心とした自然を、判り易く伝えるための手法としてロールプレイングを採り入れ学習しています。皆さんは様々な切り口で子どもを引きつける工夫をされています。
 ロクは毎年紙芝居形式にして植物の不思議などをテーマに発表しています。今年は植物の子孫を残す戦略として、種を遠くへ散布する仕組みを取り上げました。題して「遠くへ行きたい=種たちの旅物語=」今まで作った紙芝居は「ブナのふしぎ」「竹のふしぎ=竹ちから=」「ごはんは何科?」「草と木=ニワトコ=」「モミジの葉なし」などです。


「天高く 弾ける笑顔 児らたちに」


[1109] 山帰来  (サルトリイバラ) [PC]  2013/11/07 08:24:43    [削除]


   サルトリイバラの命名は「猿獲り茨」と漢字表記され、猿が絡まると逃げ出せないというところからです。別名で生薬名のサンキライとも呼びます。歌に山帰来と詠われているので、ロク的にはこちらの呼び名が好きなのです。「♪山帰来の実が熟れて~父さん早く帰っておいで~裏山にほら雪が降る~♪」山村から農閑期に出稼ぎに出ている父親を思う家族の気持ちがしみじみと伝わってくる歌曲です。
 関西以西ではカシワ葉の代わりにサルトリイバラの葉で餅を包むところもあります。春の若芽は山菜として食べます。この時期の真赤な実はリース作りに欠かせないので、皆さん採取して行かれます。今年は成り年のようで実をよく付けています。実の青いうちからマークしていたのですが、いざ採取となると何処だったかなと思ってしまうこの頃です。蔓集めと山帰来集めの時期になりました。


「陸奥の イーグル猛し 山帰来」 


[1110] カラスウリ [PC]  2013/11/08 07:31:06    [削除]


   カラスウリも柿色をしてよく目立ちます。これもリースなどの飾り物として使えるので、多い時には100個ほど採取した事もあります。熟れる前の実は緑色の縞模様で瓜坊のようで可愛いです。夏に我が家で咲いた雌花をこの欄でアップしました。キカラスウリと共に塊根からデンプンを摂ったものが天然の天花粉です。まだ確認した事が無いのですが、塊根はサツマイモ位になるという事なので観てみたいものです。
 赤く熟した実を口に入れてみると少し甘いですが、好んで食べたいというほどのものではありません。柿の熟柿と同じように、種はぬるぬるしているので、小鳥に呑み込み易くなっていて、これは種を遠くまで運んでもらう戦略です。この植物の凄技は自分のツルの先端を地面まで垂らし、そこにクローンの小芋を作ることです。


「烏瓜 鳥たち誘う 赤提灯」


[1111] 80日間禁酒 [PC]  2013/11/09 08:01:21    [削除]


   昨日は定例の活動日でしたが、楽しみだった反省会も最近は失礼しています。夕方から月1回の定例飲み会の予定が入っていました。3ヶ月ほど前に痛風発作が出たので、一念発起して次の検診日までは一切のアルコール類を断とうと決意しました。定例飲み会だけには顔を出すようにしていますが、注文はノンアルコールだけ。ちょうど昨日が禁酒80日でした。大ブームになったフランスの小説を基にした映画『80日間世界一周』が鮮烈に思い出されました。
 飲み会近くの河畔に薔薇の花が咲いていました。飲みたい欲望を80日間抑え、茨の道を辿って来たロクへのプレゼントでしょうか。薔薇は美の象徴です。ギリシャ神話「愛と美の女神(アフロディーテ)が海から誕生した時に、大地がそれと同じぐらい美しいものとして薔薇の花を作った。」とされています。


「大輪で 微笑みかけし 冬さうび」


[1112] 亥の子が来た! [PC]  2013/11/10 07:57:14    [削除]


   ピンポ~ン!玄関のチャイムが鳴る。いよいよお出ましだ!集落の子どもたちが搗き棒で地面を叩き、手作りの獅子頭2頭と共に、伝承歌を歌いながら各戸を回ってくる。彼たちの開口一番は「あっロクさんや!」小学校や地域のふれあい行事等で顔馴染みの子どもたちも混ざっている。何処へ行くにも我々二人は歩きが基本なので、おしゃまな女の子から「今でも二人で歩いていますか?」と大人顔負けのあいさつ。特異な存在に映っているのかな。
 能勢の亥の子行事は三韓出兵の頃だから1600年前に遡る。聖徳太子以前の話だから真意のほどは判らない。室町時代から1870年まで、能勢から猪子餅が宮中に献上されていたという。子どもたちの楽しみは、各家を回ってその年の豊作を祝い、ますますの繁栄を願う。お礼に頂くお菓子やお金は皆で分けるようだ。最近は親の干渉があり、お菓子を与えるところが少なくなっている。


「亥の子来て 増えそな余寒 鍋料理」 


[1113] 下町の太陽 [PC]  2013/11/11 07:32:50    [削除]


   淀川からの支流神崎川の夕暮れ時で、宮本輝「泥の川」三部作の世界を彷彿させてくれます。過っては完全にどぶ川になっていました。工場廃水が垂れ流しになっており、悪臭が立ち込めていたので、呼吸を止めて通り過ぎていました。全国的に革新自治体が誕生して、公害規制も進み随分と綺麗な流れになりました。河畔を散歩する人や釣りをする人も見掛けられるようになり、地域のボランティアたちが花壇を管理したりして、健康志向の人たちのオアシスになっています。
 家からは半時間ほどの距離にあった神崎川は、小学校近くを流れていました。魚釣りや昆虫捕りに通ったものです。もともと運河の様な3面コンクリート張りだったので、流れに入って遊ぶことの出来ない川でした。下町に沈む太陽、なんとなく懐かしさがこみ上げてきます。


「夕暮れの 初冬の陰に 川向う」


[1114] 解禁日 [PC]  2013/11/12 07:06:09    [削除]


   11月の第3木曜日!日本でも定着してきたボジョレーヌヴォーの解禁日です。フランス国内よりも日本の方が7時間ほど早く購入する事が出来ます。最近ではコンビニなどでも扱っているので21日0時を待って購入される方がいるようです。解禁日を定めた理由はワインの質を守るためです。解禁日を決めないと、熟成していないものまで市場に出回り、気位高いフランスワインの品質を損なう事になりかねないからです。ワイン法で規制されています。
 我が家のワインはそれよりも1週間早い第2木曜日が解禁日です。その日が受診日で86日になる禁酒効果が数値で現れる日なのです。効果の程は良きにつけ悪しきにつけ一応解禁日と決めています。ロクに早く飲んで欲しそうにしている赤ワインちゃん!


「赤が良い 11月の 解禁日」


[1115] ノササゲ [PC]  2013/11/13 07:18:37    [削除]


   初秋に薄黄緑色の花を咲かせていたノササゲが晩秋の今、綺麗な紫のさやを付けぶら下がっています。あまり見かけませんが、実が熟して来る頃になるとよく目立ちます。中央アフリカ原産で平安時代初期に渡来してきたらしいですが、薬用・食用など生活に役立っていなかったのか、歌などに詠われていません。
 観察用に豆のさやを一つだけ採取して持って帰りました。一夜明けるとさやが裂けてくるくると巻き上がり、タンキリマメやトキリマメの様な感じになりました。図鑑にはタンキリマメ属の隣に掲載されていますが、こちらはノササゲ属として独立させています。


「畦道の 豆干す列に 雨の降り」


[1116] 公園色付く [PC]  2013/11/14 07:42:46    [削除]


   めっきり冷え込んで来たなかを服部緑地公園に行って来ました。木々の紅葉・黄葉が観られるようになりました。桜・欅・楓などが色付き晩秋の雰囲気です。ラクウショウもそれぞれの装いでグラデーション豊かに楽しませてくれます。漢字表記で落羽松と書かれますがマツ科ではなくスギ科です。ヌマスギという別名の方が判り易いですね。
 ラクウショウは水辺を好んで育ちますが、この公園では池から離れた処に植えられています。よく似た仲間のメタセコイヤと間違えて植樹したのかもしれません。水辺の気根(呼吸根)が特異な景観を醸し出すラクウショウ、何処に気根を出そうかと迷っているようです。


「公園の 木々に秋思 乗せて在り」


[1117] 迷子のササゴイ [PC]  2013/11/15 05:41:19    [削除]


   空中庭園の敷地に作られた人工的な「大阪里山」に、まだ幼鳥らしいササゴイが迷い込んでいる。ニュースで知った野鳥愛好家たちがカメラを持って集まってきている。傍に近付いてカメラを構えても逃げようとしない。野鳥には詳しくないが手持ちの図鑑で調べると、コウノトリ目サギ科でよく見かけるゴイサギの近似種とある。
 以前、テレビで観た記憶があるあの「投げ餌漁」「撒き餌漁」という採餌行動は、熊本県水前寺公園で観察されている。優れた能力を持つササゴイだ。主に魚を餌にしているようだが、水棲昆虫・カエルなども餌にする。この子は茂みの中でミミズを食べていた。猫や犬、カラスなどに襲われない事を願うばかりだ。


「冬の来て 塒を忘れた 迷い鳥」


[1118] 紙漉き体験 [PC]  2013/11/16 07:57:53    [削除]


  (昨日アップした野鳥はミゾゴイの間違いでした。新聞を読まれた方から指摘して頂きました。国際的に絶滅が危惧されている貴重種です。)
 バスツアーで紙漉き体験に行って来ました。100%コウゾを使った和紙作りは初めてです。はがき2枚サイズでの紙漉き体験です。均一に漉いて行くのは結構コツがいるものです。途中で色を流し込んで色付けしたり、紅葉の葉っぱをあしらったりして個性豊かなものに仕上げていきます。乾燥させて後で送って貰うことになっているので、どんなものに仕上がっているか楽しみです。
 以前、牛乳パックを溶かしたもので和紙の様なものを作って悦に入っていました。親しい人に年賀状として送ったこともあります。当時作った枠などは何処へ仕舞い込んだやら?昔から何でもやってみたい、見てみたいロクの一面です。


「二重三重 笑顔と声も 漉き込んで」


[1119] オオムラサキ幼虫 [PC]  2013/11/17 08:06:46    [削除]


   国蝶オオムラサキノの幼虫です。カメラを固定してアップで顔を撮れば、幼虫嫌いの人でもその可愛さにフアンになること請け合いです。「丹波の森公苑」の飼育舎の中で飼育されているオオムラサキです。案内の方に教わると4齢の幼虫らしいです。上手く行けば来年の初夏頃に羽化出来る予定です。
 能勢でも早春にエノキの根元を探すと幼虫が見つかります。枯葉色をしているので慣れないとなかなか見つけるのは難しいです。枯葉の布団にくるまって冬を過ごします。見つけても蛹かなと思うぐらいじっとしています。エノキが芽を吹き出すと、幹を登りせっせと葉を食べて、蛹に変態して羽化出来る時期を待ちます。


「雨上がり 初冬のケージ 薄日さし」


[1120] 冬桜 [PC]  2013/11/18 06:43:59    [削除]


   一般的に日本で咲く自生桜は9種類だと言われています。しかし栽培品種は340種類とも、名前の付けられていないものを含めるとその倍だともいわれるほど沢山の品種があります。日本人の桜好きを表しています。基本的に冬桜は栽培種です。豆桜・四季桜・不断桜・寒桜・緋桜・子福桜・十月桜などがあります。
 八重咲きの代表格は十月桜と紹介されていますので、写真の桜は十月桜かそれに近い子福桜かもしれません。春の桜はヤマザクラ・オオシマザクラ・エドヒガン・ソメイヨシノなど同定出来ますが、冬桜になると全く判りません。冬桜は何故か寒々した装いで登場します。


「冬桜 空の蒼さに 溶けだして」


[1121] 南天 [PC]  2013/11/19 07:36:57    [削除]


   南天は“難を転じて福となす”という事で縁起物として親しまれてきました。この時季になると葉が実に負けない位に赤く紅葉しています。ところがシロミナンテンは紅葉しないらしいです。南天の葉を盛り付けなどに使うのは毒消しの作用があるからです。鎮咳効果や視力回復など薬効も色々あるようですが、アルカイド系を含んでいますので、知覚神経や運動神経に麻痺を起す作用もあります。まさに毒を以て毒を制すの典型のような植物です。
 我が家の南天は直ぐに大きくなり、ヒコバエを出してくるので絶えず剪定される運命にあります。茶材として有用なので、剪定後の葉を乾燥させて使おうかなと“もったいない”気分になっています。


「啄みを 早くと急かす 実南天」


[1122] 万博紅葉 [PC]  2013/11/20 07:27:18    [削除]


   材料採取を兼ねた観察会で万博に行って来ました。公園内で材料採取などもってのほかですが、正しくは団栗と落葉拾いです。周りの木々は、まさに錦秋の言葉がぴったりで、艶やかさ・美しさを競い合っているようです。欅は綺麗な褐色に、銀杏は黄金色に、桜は赤く色付き、楓類はグラデーション豊かに装っています。
 日本庭園内にはマテバシイが沢山植わっているので、地面にはドングリがあるわあるは!能勢の鹿や猪たちに紹介してやりたくなります。ロク旅行社で『団栗食べ放題ツアー』を企画しようかな~!


「舞い落ちし 桜紅葉を 袋詰め」


[1123] ヤブコウジ [PC]  2013/11/21 07:01:36    [削除]


   山道を歩いていると何処ででも見かける小さなヤブコウジです。せいぜい高くなっても20㎝止まりの可愛い超低木です。そのせいか昔から鉢植えとしての栽培が盛んでした。元禄時代には葉に斑が入っているものなど高値で取引されていたようです。根茎や根を乾燥したものを生薬で「紫金牛」というらしいですが、解毒・咳・痰・腫れものなどに薬効があるようで、如何にも効きそうな生薬名です。赤く熟れた実は生食できるという事ですから、クリスマス料理の飾りに散りばめてもいいかなと思います。
 正月の縁起物として赤い実が好まれています。ヤブコウジは十両とされ、因みに一両はアリドウシ、百両はカラタチバナ、千両はセンリョウ、万両はマンリョウです。“こいつぁ春から縁起がいいわい~!“という事です。


「林床を 道案内の 藪柑子」


[1124] 出前教室 [PC]  2013/11/22 06:35:15    [削除]


   10月に作成した紙芝居「遠くへ行きたい=種たちの旅物語=」の初デビューです。地元小学校の4年生理科授業のお手伝いに行って来ました。目的はフィールドに出ての自然観察ですが、その導入部のレクチャーとして紙芝居を使いました。理科の教科書では四季毎の自然の移り変わりを学習出来るようになっていて、カリキュラムに組み込まれています。自然観察では、花には遅く冬芽には早いので種の学習に絞りました。
 子どもたちはスケッチ用のプリントを挟んだボードをぶら下げて、熱心に種を探します。紙芝居で紹介した種などに出会うと、喜んで見せに来てくれます。アオツヅラフジの種が何に見えるか言い合ったり、ケンポナシの軸を味見してもらったり、五感を使った観察会になりました。


「野に遊ぶ 子どもの笑顔 小春なり」


 [1125] ほっ! [PC]  2013/11/23 21:26:56    [削除]


   今週は忙しい週でした。今日もコーラス発表と地域のふれあい茶話会があり、両会場へ行ったり来たり、まるで芸能人のようです。茶話会では工作提供を頼まれていましたので、来年の干支「午」を50人分用意しました。何時ものように安請け合いしたのですが、材料集めから工作キット作りまでの下準備が大変でした。昨夜は睡眠時間が殆ど取れない位の忙しさ。今朝も暗い内から起き出して材料の袋詰め作業。タイムリミットぎりぎりの綱渡りでした。
 午前中コーラスのリハーサルに顔を出し、午後からはふれあい茶話会。時間を見ながら、次は舞台リハーサルと本番。滑り込みで何とか間に合いました。今ホッとしています。


「舞台そで ポインセチアに 眺められ」


[1126] 山査子 [PC]  2013/11/24 07:43:47    [削除]


   ピラカンサに似た実が熟れています。サンザシですが花を観ていないのでセイヨウサンザシかの区別がつきません。江戸幕府の小石川薬草園(現東京大学付属植物園)には渡来当時の山査子が残っているようです。一昨年行ってみた事があるのですが、あいにくの休園日で入園出来なかった思い出があります。江戸の頃から薬草として広く利用されてきました。特にセイヨウサンザシは「心臓の草」と言われ花・葉・果実が動脈硬化、腎臓疾患などによる高血圧を下げる薬草として利用されています。
 変わったところでは、果実は食物の消化を助ける働きがあるという事で、魚を煮る時に果実を入れて煮ると骨まで軟らかくなるようです。骨粗鬆症の方はカルシュームを採らなければならないので好いかも。ちょっと待てよ、自分の骨まで軟らかくならないのかな?ロクの単純な疑問です。


「山査子の 熟れて忙しく 冬来たり」


[1127] 里の秋 [PC]  2013/11/25 07:24:05    [削除]


   穏やかな陽射しが僕の後押しをして外へ連れ出しました。多忙なスケジュールと膝の違和感から散歩やハイキングも控えざるを得ない一週間でした。その忙しさからも解放されて、ゆったりした時間を過ごすことが出来た週初めです。山々は見事に色付き“山装う”がぴったりの季節です。写真は何回も登ったことのある地元の城山ですが、今回は用心して麓歩きに留めました。
 能勢に住んでいると季節の移り変わりが、居ながらにして判ります。窓に目をやると手の届く位置に水晶山があり、名の無い山が180度の視界に入ってきます。殆どが里山としての二次林だったので、落葉樹の紅葉が楽しめます。つい口遊むのは里の秋です♪


「麓まで 落葉の運ぶ 山便り」


[1128] 押し葉の行燈 [PC]  2013/11/26 06:56:13    [削除]


   先日紙漉き体験に行って来たことを紹介しましたが、出来上がった作品が送られてきました。その漉いた葉書サイズの和紙を有効に活用しようと行燈に組み込んでみました。天気が崩れるというので今日は工作日和と決め込み行燈作りです。一面だけ和紙を使い、周りは和紙タイプの障子紙を使いました。出来上がった行燈に蝋燭を灯すと、しみじみとした雰囲気があり「なかなかええやん!」とほくそ笑んでいるロクを想像して下さい。
 ロクたちのグループは自然工作にこだわっていますので、材料は山や野原で採取したものばかりを使います。行燈の枠組みはセイタカアワダチソウを使いました。飾りは押し葉としてストックしておいた葉や花を使います。押し葉で作るアートも色んな形で表現出来ることを再発見しました。


「晩秋に 灯りの揺れて 人恋し」


[1129] ピラカンサス [PC]  2013/11/27 07:06:21    [削除]


   冬が近づくとピラカンサスの実が目立つようになる。何時頃渡来してきたのだろう。写真は中国原産のタチバナモドキ、赤い方がヨーロッパ原産のトキワサンザシ、総称してピラカンサスと呼ばれている。カタカナ名で呼ばれているぐらいだから、ごく最近に日本に入って来たのだと想像できる。南天と同じように毒を持っているようだが、結構実生で野生化しているので、小鳥たちには好まれているようだ。
 実に毒を持っているのは、小鳥たちには一度に沢山啄まれるより“少しずつ召し上がってもらい”広く種を運んでもらった方が勢力を伸ばせる。「ちょっとだけよ!」という強かな戦略を持っている。


「惹きつけて 棘隠し持ち ピラカンサ」


[1130] 桂落葉 [PC]  2013/11/28 06:05:58    [削除]


   OP観察会としての定点観察で川久保渓谷に行って来ました。落葉樹の黄葉・紅葉のオンパレードで、今回は木々毎の色の違いを楽しむ事が出来ました。ウコギ系は透き通るほどの淡い黄葉です。ブナ系は千差万別で中でもコナラが綺麗に色付いています。クスノキ系のヤマコウバシは光沢ある褐色になり、春まで落とさないぞと頑張っているようです。バラ系・カエデ系は黄葉・紅葉の主役です。まさに錦秋。
 写真はいち早く葉を落としたカツラ林です。甘い香だけが漂って来ます。名前の由来も、香が出る→香出(かづ)→かつらになったようです。桂は日本原産で水辺に自生しています。「あわれまた いかにながめむ 月のうちに 桂の里に 秋は来にけり」源実朝


「早過ぎる 落葉の香り 忙しなく」


[1131] 野路菊 [PC]  2013/11/29 07:20:06    [削除]


   家菊の原種とも言われている日本在来種のノジギクを観に行きました。播磨地方の沿岸部に自生しています。姫路市の八家まで足を伸ばし、小赤壁のある木庭山をスタートに、大塩日笠山のじぎくの里公園を経由して、馬坂峠までの自生地を訪ねました。少し時期を逸したようですが、まだ沢山咲いていてくれました。以前は塩田跡など何処にでも群生していたようですが、環境の変化で少なくなり、ボランテァさんたちの保護活動で守られています。
 黄花のノジギクもあり牧野富太郎が発見してキバナノジギクと命名されました。1930年のことだそうです。ノジギクは兵庫県の県花に制定されています。のじぎく国体はまだ記憶に新しいところです。


「播磨灘 潮風受けし 野路菊の」


[1132] 霜注意報 [PC]  2013/11/30 07:01:02    [削除]


   まだ11月だというのに真冬並みの寒波が襲って来ました。田んぼや土手道は霜で真っ白です。今朝も昨日と同じぐらいの外気温でマイナス3度になっています。室内気温は2度です。等圧線が日本列島を細かく刻む西高東低の気圧配置になると、外気温確認が日課に入ってきます。能勢の寒さを自慢したくなるロクのへんな自虐的癖です。
 皆さん口ぐちに秋が短くなったと言います。10月はまだ30度を超す夏日があったと思いきや、11月に入ると一気に冬に突入してしまいました。温暖化による世界的な異常気象と思いますが、英知を結集して温暖化を食い止めなければ大変な事態になります。


「霜の土手 淡日に湯気の 立ち上り」


[1133] 美男蔓 [PC]  2013/12/01 21:44:49    [削除]


   ビナンカズラと云った方が通りが良いのか、和名のサネカズラの方が良いのか?昔から寝ぐせなどを直す整髪料に使われていたようです。常緑のつる性植物で、過ってはモクレン科だったという事を図鑑で知りました。最近はマツバサ科という聞き慣れない科に属すようになったようです。
 滋養強壮や鎮咳に薬効があり、新鮮な葉はそのまま外傷に擦り込んでも良いようです。綺麗な実なのでリース飾りに使えないものかと持って帰ったこともありますが、直ぐに黒ずんでしまい使い物になりませんでした。


「赤き実を 友に呼び寄せ 冬木立」


[1134] 枯蓮 [PC]  2013/12/02 05:53:14    [削除]


   土曜日から泊りがけでミニドックに行って来ました。会社の保養施設を使って頂けるので助かっています。毎年利用しているのですが、年一回のチェックで安心を戴きます。夕食は懐石なのでどうしてもお酒が欲しくなります。検診のために宿泊されている方たちは「飲酒は控えるように!」とのお達しで、殆どの方は飲んでいないようです。妻と相談です。控えるようにというのは飲酒がダメという事ではなく、量を控えなさいという事だろうと二人の意見が一致します。
 脳梗塞の退院時に婦長さんに「お酒を飲んでも良いですか」と確認した時に「多少なら大丈夫」とお墨付きを頂いたので、多少の「少」を無視して「多」を採り入れたロクの身勝手な判断!今回の「控えなさい」と相通じるロク的思考回路です。


「枯れ蓮の 如くに逝し 友送り」


[1135] イタビカズラ [PC]  2013/12/03 07:34:14    [削除]


   我が自然観察・工作科の大先輩K氏の告別式に参列した帰りに、クワ科イチジク属のイタビカズラという植物に出会いました。イヌビワに似ているので齧ってみましたが、美味しくも何ともありませんでした。因みにイヌビワの事をイタビと呼んでいます。オオイタビというのは、紫色に熟すとイチジクのように美味しい!という事を仲間に教えて頂きました。イヌビワのように雌雄異株という事ですから、雌実は美味しかも。
 写真のイタビカズラは植栽として植えられていましたが、自生種もあるようですから一度巡り合いたいものです。分布域が福島以西といいますが、どちらかというと南方系植物かなと思っています。歩いていると色んな発見があり楽しいものです。もう彼から教わることもなくなりました。


「工作に 昔日偲ぶ 十二月」


[1136] 梅擬(ウメモドキ) [PC]  2013/12/04 07:30:17    [削除]


   ウメモドキというから何処が梅に似ているのだろうと思っていましたが、葉っぱが梅の葉に似ているという事で名付けられたようです。梅の葉などしげしげと観た事もないので、そうなんだと納得するしか仕方がありません。ウメモドキは日本固有種でモチノキ科ですが落葉します。落葉寸前の葉っぱが周りから黒ずんでいくのが、他の落葉樹と異なりロクの目を引きました。寒さに弱いのでしょうか?
 仲間と思ってしまうツルウメモドキはニシキギ科で別種です。どちらも冬に実を枝に残すので、昔から生け花などの花材として好まれてきました。特にツルウメモドキは黄色い実が裂開した後から、赤色の種が恥ずかしげに顔を覗かせるところがなんとも言えません。


「冬ざれの 公園吾と 妻二人」


[1137] ジャカランダ [PC]  2013/12/05 07:42:18    [削除]


   ジャカランダの花をアップした事がありますが、多分キリモドキだったかもしれません。ジャカランダというのは属名で何種類もあるとのこと。南米に移民した日本人が、桐に似た花をつける植物に「桐擬」と名付けたのが始まりです。花を咲かすまでにかなりの年月を要しますが、初夏に咲く紫色の花は見事なものです。世界3大花木の一つで、他は「鳳凰木」と「火焔木」だと知りました。日本では宮崎県日南市でたくさん育っているようで、毎年ジャカランダ祭りが開催されているようです。
 ノウゼンカズラ科のジャカランダの実も変わった形をしています。まるで野球のホームベースのようです。この時季、昨年の実と今年の実とが木にぶら下がっています。昨年の実を拾って、種を蒔いて育てたり、ブローチにしたりして楽しむ我々の仲間です。


「大投手 ベース死守せよ 来年も」 


[1138] 榊 [PC]  2013/12/06 07:23:11    [削除]


   神の木と書かれるように神社によく植えられています。ツバキ科で何時も緑色を絶やさないので「栄える木」から「さかき」になったとも言われています。玉串として使われるのがこの榊です。特徴は新芽です。どの枝の新芽も鉤型をしているので直ぐに同定出来ます。また若葉は赤みを帯びているのも同定の助けになります。
 何時も閣僚の靖国参拝や玉串奉納が問題になり、隣国などに不快感を与え続けています。A級戦犯を祀り侵略戦争を正当化し、何の反省もしたくないという輩の拠り所となっています。戦争犠牲者に哀悼の意を捧げる気持ちなら戦犯を排除すべきです。秘密保護法や武器輸出解禁など、きな臭い策動が目白押しです。


「懐手 解いて拳を 突き上げよ」


[1139] 光りの饗宴(中之島) [PC]  2013/12/07 07:08:29    [削除]


   神戸ルミナリエは復興後から続いていますが、まだ行った事がありません。何時もニュースで観るだけで、綺麗だなと思う反面、沢山の人出で二の足を踏んでしまいます。昨夜は御堂筋の電飾と本番前の中之島のさわりだけを観に行きました。
 電飾が灯るまで時間があったので、中之島公園内を歩いてみました。上流の先端部は30分毎に噴水を吹き出す仕組みになっており、水上バスはその時間に合わせて運行されています。公園内はコンクリートで固められ、昔日の面影はすっかり消えています。昔は貸しボートまであったのに……。


「極月は 灯と共に 暮れなずみ」


[1140] 男の料理教室 [PC]  2013/12/08 06:55:19    [削除]


   今年最後の町主催「男の料理教室」のひとコマです。受講者が4班に分かれて主菜を作り、副菜は各班で分担して作る形で進められています。今回は12月という事でクリスマス・チキンをメインに作りました。全員が指導を受けながらもも肉に挑戦、火の通りを良くするように丁寧に捌きます。後は大根と水菜と柿のサラダ・蕪のスープ・スイートポテトです。
 出来上がった食事を戴き、一言感想を述べ合います。皆さん感心なのは家で実際に作られるという事です。お孫さんが喜んで食べに来てくれるという話や、好き嫌いの激しい人が始めて口にしましたなど、ヘルシーメニューに人気沸騰中です。


「蕪汁 シニア好みの 旬野菜」


[1141] 注連縄作り [PC]  2013/12/09 08:22:24    [削除]


   お隣の一庫のクラブで注連縄作りをするというので参加させて頂きました。毎年地元でも注連縄を作らせて頂くのですが、今回は形状の違うものだという興味がありました。輪飾りの一種で眼鏡飾りを教えて頂きました。縄を綯う方向に左右の違いがあり、左綯えは男性で右綯えは女性だと知りました。反対方向の綯え方に苦労しましたが、左右の縄を綯い、向かい合わせて眼鏡を作り、松・ユズリハ・裏白などを飾るとまずまずの出来栄えでした。
 関西では牛蒡締めが主流ですが、他に両端が狭まる大根締めや輪飾りがあります。もともと神域と現世との結界という意味合いを持つ神道の風習です。天照大神が天岩戸から出た際に、二度と入れないように太玉命が注連縄で戸を塞いだのが起源とされています。横綱が締めるのも注連縄だとはじめて知りました。農耕民族の伝承的信仰の表れでしょう。


「注連縄も デビューの時期を 待ち焦がれ」


[1142] 厄介物  (ワルナスビ) [PC]  2013/12/10 08:37:06    [削除]


   北アメリカ原産のワルナスビは昭和初期に渡来してきたようで、植物界のテロリストといっても過言でない位の厄介者です。ナス科の花なので可愛いですが、一旦根付くと地下茎で増殖して行き駆除が大変です。また棘を持っていますので引き抜くのも大変です。黄色い実は毒があり独特の臭気があります。その上カメムシを呼び寄せるというから、どうしょうもない厄介者です。9月にヨウシュチョウセンアサガオをアップしましたが、どちらも甲乙つけがたい厄介者です。
 TPPで重要5項目は関税撤廃しないと言っていますが、すでに多くの分野での撤廃を表明しています。関税撤廃されたものに混ざって、植物界のテロリストたちがわんさと上陸してくる危惧も見逃せません。誰かが表現の一手段であるデモをテロ行為と言っていましたが……。


「落葉して 侵略狙う 顔に見え」


[1143] 冬枯れ [PC]  2013/12/11 06:39:34    [削除]


   久し振りに山に行ってみたいと思っていたが、月曜日は訃報連絡が入り断念。昨日は荒れ模様という天気予報で早々の中止連絡。仕方なく材料採取をかねて地元の山裾コースを歩いてきた。錦の衣で装っていた山は葉を落とし寒々としている。今年はサンキライも成り年か赤い実がよく目につく。それも葉を落としているので、あまり採る気にならない。贅沢なものだ。今年のリース分だけ採って、後は被写体探し!
 膝に違和感があって山歩きをご無沙汰していたので、この時期しか観察出来ない自然を見過ごしてきた。年末年始にかけて本来のアクティブスタイルを取り戻さなければと思う此の頃である。


「寒林の 隙間に薄日の 暫し射し」


[1144] 苺の木 [PC]  2013/12/12 07:07:27    [削除]


   ヨーロッパ原産で英名でもストロベリーツリーと呼ばれています。赤毛のアンでお馴染みのアイルランドに自生しているらしいです。何でも氷河期の遺存種だと考えられているとか。随分と昔の話ですが、アイルランドの留学生を1年間預かっていた事があります。今は大学教授になっているはずですが、一緒に食事していた頃の事を思い出します。イースターまではお酒を控えたいと言っていました。我々の晩酌を横目に我慢していましたが、2~3日して「私も頂きます」と言い出しました。「復活祭まで飲まないと言っていたじゃない!」と言うと「後で懺悔しますから」だって!
 昨年もこの時季イチゴノキの花をアップした記憶がありますが、今年の京都植物園の苺の木には実が鈴なりです。言うまでもなく美味しそうな大きな実を戴きました。おせっかいに写真を撮っている方に「美味しいですよ」と無理やり共犯にしてしまいました。


「冬苺 人の目盗み つまみ食い」


[1145] 納山会 [PC]  2013/12/13 06:42:04    [削除]


   妻たちのハイキング会に荷物持ちという事で参加させて頂きました。久し振りの山歩きです。膝にご機嫌伺いしながらの歩きになりました。地元の三草山での納山会。大鍋など嵩張る物をリックに詰め込み、頂上で豚汁を作るという段取りに便乗です。もちろんコック長も引き受け、皆さんにサービスしました。
 女性たち13人の参加でまさにハーレム状態。膝も痛さを忘れ、何とか24000歩の道程を完歩出来ました。年内色んなグループの山歩きの納山会があるので、お休みしていた山歩きを徐々に復活する一歩になりました。


「寒風が 遥か彼方の 海見せて」


[1146] ポインセチア [PC]  2013/12/14 07:00:07    [削除]


   ポインセチアが飾られるとクリスマスの雰囲気になる。緑の葉っぱと赤い苞がまさにクリスマスカラーの二色効果で我々をウキウキさせてくれる。名前の由来は、アメリカ駐メキシコ大使ポインセット氏が本国に持ち帰りポインセチアと呼ばれるようになったとか。マダガスカルの国花でもあるらしい。日本では猩猩木(しょうじょうぼく)と呼ばれているが、どうもすっきりしない。横文字嫌いのロクだがこの花に関してはポインセチアの方が馴染みがある。
 花を写そうとアップにしてみた。真ん中の黄色いところが本当の花で、ちゃんと花粉まで付けている。虫や鳥を呼び寄せるために周りを真赤にしているのだろうか。品種も色々とあり苞がピンクとか白いものまである。がポインセチアは赤と緑であって欲しい。


「ポインセチア 騒ぐ血潮に 水注ぎ」  


[1147] 伊丹昆陽池 [PC]  2013/12/15 08:11:11    [削除]


   山友会の定例会は納山会という事で、阪急伊丹駅から昆陽池まで歩き、最後はJR伊丹駅前の有岡城までの歴史散策をして来ました。阪神淡路大震災から復興し、綺麗に整備された伊丹の街並みをそぞろ歩き、猪名野神社から伊丹緑道の散策コースは自然観察、後は白州屋敷跡や和泉式部の墓所などの歴史探訪。お昼過ぎには納山会(忘年会)会場に到着。9キロほどの道のりはお店の食事をさらに美味しくする調味料になりました。
 行基所縁の昆陽池に集まる野鳥はまだ疎らでした。多い時には5000羽ほど集まるようです。ユリカモメ・キンクロハジロ・ヒドリガモ・オナガガモ・マガモと白鳥ぐらいしか確認できませんでした。おしどり夫婦と言われますが、水鳥は総じて仲が良いようです。反対にオシドリは相手を変えるらしいです。


「白鳥の 付かず離れず 寄り添いて」


[1148] 根性あるわ! [PC]  2013/12/16 06:59:17    [削除]


   伊丹緑道から昆陽池に向かうコース途中にある池での驚きです。立ち入り禁止の柵が張り巡らされていますが、その柵を乗り越えて太公望たちが釣りを楽しんでいます。中でも驚きは「釣り禁止!」の看板の前で堂々と釣り糸を垂れておられる御仁です。根性があると言うのか、無神経というのか、ついカメラを向けてしまいました。水鳥が飛来してくる池の一つで、市民の憩いの場になっていますが、水質汚濁や釣り糸・釣針放置など問題行動です。
 山でもゴミの不法投棄禁止看板が出ている傍に、堂々と投棄されているのに出くわすことがあります。苦々しく通り過ぎますが、「ゴミを捨てる奴は死刑だ!」とこちらも過激な怒りの言葉をぶつけてしまいます。


「寒鮒を 釣る人心 何想う」


[1149] 千の風に~♪ [PC]  2013/12/17 06:42:14    [削除]


   所属するコーラス団の男性団員が10日ほど前に天に召されました。悲しみに打ちひしがれた我々は、彼を偲ぶ音楽会を何時もの練習会場で厳かに開きました。ピアノを囲んでサークルを作り、その真ん中に彼に見立てた菊花を置き、僕たちの歌声を聴いてもらいました。今までの演奏会より数段優れた心のこもった音楽会になりました。多分彼も一緒に歌ってくれたものと思います。
 当初予定していた団の忘年会は彼を偲ぶ会に変更して実施。時間オーバーするぐらい思い出話が出て、良い供養が出来たと満足しています。これからは煌めく雪になって僕たちに降り注いでくれるはずです。


「歌声で 届け想いを 寒菊に」


[1150] 星のブランコ [PC]  2013/12/18 08:24:36    [削除]


   自然愛好サークルの定例会で、念願だった「星のブランコ」を案内してもらいました。以前から名前はよく聞いていたので、一度は訪れてみたい場所の一つでした。シーズンも終わりひっそりとした雰囲気の中をゆっくり散策。冬期の火曜日は休園日になっているので、肝心の「星のブランコ」を渡る事は出来ませんでした。全長280m高さ50m立派な橋です。橋の真ん中からの眺望を楽しみたいものです。
 京阪私市からのアクセスも近く、七夕伝説発祥の「天の川」沿いには「森林鉄道風橋」(遊歩道)もあり、管理棟は「ピトンの小屋」と呼ばれ、ロッククライミング練習用ウォールも設置されています。事前申し込みをしておくと無料で利用できるようです。しかしオーバーハングになっている壁を越える腕力を持ち合わせていません。


「落葉樹 星降る如く 舞い落ちて」


[1151] 大紅合歓   (オオベニゴウカン) [PC]  2013/12/19 07:09:00    [削除]


   漢字表記でネムの木を「合歓」と書きます。写真の花はネムノキ属のオオベニゴウカンと言います。紅と言うから基本的には真赤な花を咲かせます。白花は園芸種で改良されたものです。合歓の木はマメ科ですが、花はマメ科に多い蝶形をしていません。大紅合歓は熱帯性の常緑低木で、原産地はペルーやブラジルです。京都植物園の温室で観る事が出来ます。
 長い毛の様な部分が雄しべです。アップにして観て頂くと花粉が付いているのが確認出来るはずです。花もさることながら、蕾はビナンカズラのようでもあり、カンレンボクの実のようでもあります。一番好きな花色が白花と言う事は、ロク色に染まってくれるからかな。


「室咲の 花に釘付け 外は雨」 


[1152] 落羽松の気根 [PC]  2013/12/20 06:59:08    [削除]


   落羽松などと表記されるので、松の仲間と思ってしまいますが、実はスギ科の仲間なのです。別名をヌマスギと言うから、こちらの方が正しい呼び方だと思います。良く似た仲間に「生きている化石」と言われるメタセコイヤがあります。メタセコイヤは中国で発見されましたが、ラクウショウは北米とメキシコが原産地で、沼などの湿地に自生します。両者の見分け方は葉が対生が互生かで見分けます。ラクウショウは互生です。樹形もこちらは“ずんぐりむっくり”でメタセコイヤは天に突き刺さるようなスマートさです。
 ラクウショウの気根は独特の景観を醸し出します。ミニグランドキャニオンのようでもあり、生き物の姿に似ているものもあります。湿地で根腐れしないように、地上に出て呼吸できるように進化しています。呼吸根とも呼ばれています。同じようにレンコンの穴は根腐れ防止の通気組織だって!


「寒風に 高さ比べの 落羽松」 


[1153] 稲作文化 [PC]  2013/12/21 07:19:15    [削除]


   最近でこそあまり見かけなくなりましたが、藁が天日干されたり、積み上げられたりしているのに出くわすと、日本の原風景に巡り合ったような気分になります。古来から藁は稲の副産物として生活用品に利用されてきました。思いつくままに列挙すると、畳・筵・藁縄・麦藁帽子・藁座布団・藁草履などの日用品から、注連縄や藁人形などの宗教的工芸品、家畜の飼料などです。
 能勢では牛が特産品になっているので、飼料として利用されています。牧場経営者が稲刈りを引き受けるから、その代わり稻藁を下さいという合理的なシステムも拡がりつつあります。刈り入れと同時に切り刻んで漉き込む田んぼもあります。大切に守りたい日本農業です。


「冬耕を する田せぬ田の 混ざり合い」


[1154] 一陽来復 [PC]  2013/12/22 08:15:24    [削除]


   昨日はシニア自然大学校20周年記念行事での音楽祭に行って来ました。神戸女学院の講堂での演奏会は荘厳な雰囲気に満たされ、色んな楽器による演奏を披露して頂きました。フルート・パイプオルガン・ピアノ連弾・ハープ演奏などです。津軽三味線やシニアのコーラスもあり、盛りだくさんのメニューでした。神戸女学院はキリスト教系学校で荘厳な建物に歴史を感じました。
 今日は冬至ですが、キリストの生誕日を25日に設定した起源になっているとも言われています。太陽のパワーが復活して行く始めの日という意味あいからです。我々のエネルギーもそれに合わせて上昇して行くと考えられています。「ん」の付く食べ物を食べて、柚子風呂に入るというのが、日本の風習になっています。「冬至の酒風呂」も良いらしいです。


「冬至日に 世界平和を 祈念して」


[1155] 藁打ち仕事 [PC]  2013/12/23 07:48:06    [削除]


   神社の注連縄を作るために氏子が総出で作業しているのに出くわしました。おとうは土間で藁打ち仕事~♪と歌われていますが、こちらはピストン仕掛けの機械を使って藁を打っています。軟らかく打たれた藁を使って、3人がかりで注連縄を編みあげています。既に輪くぐり用の注連縄は出来あがっていました。迎春準備を討ち入りの日から始めていました。
 今日は僕たち地元有志の注連縄作りの日です。毎年農家の方が注連縄作りを提供してくれます。それこそ農家の作業場になっている土間で藁打ち作業から始めます。年一度の体験なので、肝心な所を忘れてしまって、指導して下さる方の手を煩わせます。


「幸の在り 大注連飾り 綯う人に」 


[1156] 注連縄作り [PC]  2013/12/24 06:35:34    [削除]


   今年2度目の注連縄作りです。今回は恒例の牛蒡形注連縄です。何時も出来あがった注連縄に満足します。まだ店頭で見かけませんが、市販のものと比べても数段立派な注連縄です。今回は知り合いから頼まれたという事で、ロクが2つ作らされる羽目になりました。先生に着いていくのがやっとなのに、人の倍作らなければならないので、どうしても作業に手抜きが出来ます。
 何時も注連縄を提供して頂くお宅では、何グループにも教えておられるようで、準備が大変です。従って来年の注連縄作りの日程を早々決めて頂きました。鬼が笑うどころかびっくりしているのでは……。


「談笑が 飛び交い歳を 注連で〆」


[1157] ヤマコウバシ [PC]  2013/12/25 07:54:26    [削除]


   今年最後の花曜日ハイキング。妖怪と見紛うような元気な女性リーダーが今日はお休み。足腰に痛みがあり登りが辛いとのこと。妖怪(ヨウカイ)が要介護(ヨウカイゴ)になられた感じ。今までのロクと同じような症状。医者に診せると使い過ぎらしい。山歩きは来られなかったが納山会には来て頂いたので、一言加齢のせいですよと出かかった言葉を飲み込んだ。一方こちらはだんだん山を歩けるようになってきたのでこの状態を維持したい。
 冬場に一番目に付くヤマコウバシ、我々元気なシニアはヤマコウバシの如くに頑張っている。葉が冬になっても落ちないというところから、受験生のお守りにされるらしい。借金取りに「この木の葉っぱが落ちる頃には支払うので少し待って欲しい」と言われたので、冬には返済してくれると思って待ったが、一向に葉が落ちない。結局春遅くまで待たされたという故事から「借金の木」とも言われている。


「まだまだと シニア鼓舞せし 山香し」


[1158] 灯り [PC]  2013/12/26 06:59:17    [削除]


   年の瀬になり散髪に行ったら、週刊誌や情報誌があったので、順番待ちの時間を退屈しのぎに手に取ってみた。ある情報誌にはイルミネーションの特集が組んであり、色んなところで灯りを提供している。夏の花火と同じように若者たちのデートスポットに利用されているようだ。今年は中之島の灯りをさわりだけ覗いたが、田舎暮らしの身には、帰りの足を考えるとなかなか夜を楽しめる状況に無い。
 ローカル線の能勢電が季節ごとの趣向を凝らしてくれている。今回は銀河鉄道号と言う事で、単線区間の妙見口までの中間にイルミネーションが施され、そこを通過する時には車内灯を消灯するらしい。粋な計らいだ。写真は妙見口駅待合室の灯りで、地元の子どもたちが作ったカップの行燈。


「冬灯り 子どもの笑顔 浮かび出て」


[1159] ホウノキ冬芽 [PC]  2013/12/27 08:02:12    [削除]


   長いものでは40センチにもなる大きな葉っぱ、万葉の時代から柏として食べ物を包むのに利用されてきました。「包」からホオになったいう説です。写真の冬芽が「ほほむ(含む)」形をしているからホオになったという説もあります。ホオノキは材が均一だから下駄の歯や版木として使われてきました。朴炭を垢すりに使ったという記述もあり、樹皮は漢方薬として利用されています。岐阜高山の朴葉味噌も有名です。山で一際高くそびえ立っている姿が、まるで辺りを睥睨しているようです。
 朴の落葉は殆ど裏向きに落ちています。子どもたちに「何でかな?」と聞く自然観察のポイントを与えてくれます。何気なく通り過ぎると印象に残りませんが、子どもたちへの問いかけによって興味を湧かせます。「何でかな?」宿題とします。


「縮込まず 付いておいでと 冬芽伸び」


[1160] 忘年会 [PC]  2013/12/28 06:57:16    [削除]


   今年は幾度忘年会をした事だろう。納山会などを含めるとかなりの数をこなしている。11月半ばまで禁酒していたので、その反動かよく食べよく飲む。今回は料理教室の先生のお宅での忘年会だからことのほか旨い!最近は痛風が気になるので辛うじてビールを控えているが、医者に言わせるとアルコール類すべてダメらしい。何回かの新年会が終わったらアルコールなしの生活スタイルに戻さなければ。
 僕の悪い癖は飲み出したら際限がないという事だ。2次会・3次会まで付き合う。外で飲んで来ても家に帰ったら、お口直しと称してお湯割りなど2杯ほど頂く。普段は晩酌をしていないのに、である。


「午後からは 冷たき雨の 忘年会」


[1161] 枇杷の花 [PC]  2013/12/29 07:03:18    [削除]


   実生で育てた枇杷の木が大きくなりすぎて、絶えず剪定される運命にあります。昔から葉っぱに薬効があるという事で利用されてきました。仏教医学では3000年の歴史を持つようで、枇杷灸などにも使われています。調べてみると葉だけではなしに、花や果実・種も同じような薬効があるようです。我が家ではもっぱら葉をお茶に混ぜて飲んでいます。何に効いているか?鰯の頭も何とかの類いです。幹は木刀に出来るという事なので、良い枝を探しているのですが“帯に短し襷に長し”です。
 初夏に沢山の実をつけますが、今は花を咲かせています。暖かそうなマントを纏い寒さに耐えているようで、何となく健気な雰囲気と強かさを併せ持っているように映ります。虫たちの姿を見ませんので、もっぱら小鳥たちに受粉を手伝ってもらうのでしょう。


「葉に隠れ 香で誘う 枇杷の花」


[1162] 冬将軍 [PC]  2013/12/30 07:42:26    [削除]


   朝起きたら一番に石油ストーブを点火するのが最近の日課になっています。ストーブ備え付けのデジタル温度計が3度です。5度を下回ると放射冷却の冷え込みを体で感じます。「今日は寒いぞ!」と室内気温と外気温の確認です。室内でマイナス1℃、外気温はマイナス4℃です。田んぼは霜で真っ白になっています。この寒いのにわざわざベランダまで出て温度確認するロクも変わっています。寒い日を耐えているぞと言う気持ちが、少しの温かさでも、春がそこまで来た!という気持ちになりたいからかもしれません。
 今年は肌寒さを感じる1年でした。東北の復興や原発の処理も終わっていないのに大丈夫発言。TPP交渉への参加。秘密保護法の強行採決。武器の輸出容認と先取り提供。近隣諸国に挑戦する首相の靖国参拝。沖縄の知事懐柔と裏取引。NHKの戦時下と見紛う翼賛報道!
 来年は子どもたちの未来へ、希望に満ちた年になるように、大人の責務を果たしたいものです。


「換気扇 洗うか拭くか 氷点下」


[1163] よいお年を! [PC]  2013/12/31 07:05:13    [削除]


   1年間、あるいはず~っと拙い写真俳句をご笑覧頂きありがとうございました。俳句か川柳かよく判らないものを作り続けて、間もなく1200日の発信になります。偶に会った時に「観ているよ」とか「よく遊ぶな!」の声を聴かせて頂くと、元気発信は出来ているなと思います。「痛風は治ったの?」などと言われると、ロクの隅々まで知られている気になります。そうだそうだ、あの時は汚い写真まで載せたんだと顔が紅くなります。
 新年の挨拶で皆さんにプレゼントする干支の「午」を作りました。毎年簡単な干支工作を皆さんに提供しています。ご笑覧頂いている皆さんにも差し上げたいのですが、不特定多数の方なので把握しきれません。アップした写真でご勘弁を。来る歳の幸多からんことを祈念して!


「紅白を ビデオ撮りして 旅立ちぬ」


[1164] 初詣 [PC]  2014/01/02 12:56:52    [削除]


   明けましておめでとうございます。恒例の年末年始小旅行を近くの篠山で過ごしてきました。12月31日から1月2日までを外で過ごす手抜き方法を覚えてから、家で新年を迎えることが出来なくなりました。旅先では色んな出会いがあり、地域の風習や伝統の違いなどを観察ことが出来ます。
 春日神社を皮切りに、沢山ある社やお寺を巡り、福を授かってきました。ある曹洞宗のお寺では、楽しいお住職さんとお話できて、お饅頭まで頂いて帰りました。こいつぁ~春から縁起がいいわい!ところでお賽銭をあげるのを忘れてきたなぁ~。


「苔生した 山の社へ 初詣」


[1165] 初登り(権現山) [PC]  2014/01/03 07:07:34    [削除]


   1月1日に初登りを果たして来ました。篠山市の城下町歩きから宿に戻り、一念発起!すぐ横にある権現山(261m)に登りました。全国に100個所もある権現山の一つで、昔話にも出てくる歴史ある山だそうです。城があったようですが、痕跡は曲輪が残っているぐらいです。
 元日は初日の出を拝むスポットになっており、頂上には焚火の残り火が燻っていました。思い付きで登った山ですから何の知識もなかったのですが、榊の自生地で眺望もよく、古来から親しまれてきたようです。


「スタートを 山で切れたと 初日記」


[1166] 三角点 [PC]  2014/01/04 07:50:16    [削除]


   1年のスタートは山からと決めていたので、昨日も地元の城山(双耳峰)に登ってきました。穏やかな正月だったので今年は雪を見ることが出来ません。山頂標識も無いので仕方なく三角点を撮ってきました。4等三角点です。因みに富士山は2等三角点が設置されています。測量の基準としての基準点が決められていますが、経度・緯度の基準になるのが「三角点」で、高さの基準になるのが「水準点」です。従って山の無いところでは学校の屋上などに設置されています。1等三角点は45Km毎に設置され、2等は8Km、3等は4Km、4等は2Km毎に設置されています。
 山の案内人をしていた頃は、お客さんに三角点のウンチクを垂れ「測量の基本になるから大切にしましょう」と言っていたものです。最近の三角点にはICタグが埋め込まれ、地震などでどれだけずれたかなど、GPS測量で瞬時に判るようになっています。


「山に立ち 下界見下ろす 三日かな」


[1167] 鹿害 [PC]  2014/01/05 07:11:05    [削除]


   写真は杉の幼木で鹿に樹皮を剥がれて枯れかかっています。下半分は生きていますが、上半分の幹は枯れています。全国的に鹿が増え農産物への被害に悩む農家にとっては、まさに鹿や猪は害獣です。因果関係まで辿ってしまえば、解決に時間がかかりますので、対症療法的には駆除して有効利用を図りたいものです。ジビエ(野生の鳥獣)料理として普及しようという行政が増えつつあります。鹿肉はヘルシーで美味しいですよ。
 あと一つ。樹木は樹皮を剥がれると枯れてしまうという事が写真でよく判ります。意識的に樹木を枯れさせる方法として、幹の樹皮部分を一周切ってやると成長が止まります。毎年年輪が増えていきますが、栄養や水分を隅々まで送っているのは、一番外側の部分(維管束)が補給活動をしているのです。


「繋がりを 切るに切れない 年賀状」


[1168] 桜開花基準木 [PC]  2014/01/06 07:19:22    [削除]


   篠山城入口に桜開花基準木というのがありました。何気なく写真に撮りましたが、各地の気象台が標本木としているのはあまり公表されていなかったはず、と帰ってから気象庁のHPを覗いてみました。各県の標本木所在地は記されていますが、この木だと特定して公表はされていません。因みに兵庫県の標本木は神戸市灘区の王子動物園内にあり、大阪府は大阪城西の丸庭園にあります。
 看板をよく見るとグループの名前が記されています。しかし、一般的にはこれが標本木だと単純に思ってしまいます。日本人の桜好きが招いたお節介な看板です。言い逃れにこちらは「基準木」になっていました。


「膨らみを 探せど硬し 冬芽かな」


[1169] 朝霧 [PC]  2014/01/07 07:58:35    [削除]


   今年初めのコーラス練習日。まだ正月気分が抜けませんが、世の中は既にスタートを切っています。20数人に新年のあいさつを交わすのも大変です。そこで年賀のあいさつ代わりに毎年手作りの干支を差し上げることにしています。年末にアップした写真はコーラスをイメージしたものです。年初めの練習は新しい3曲です。♪の読めないロクは覚えるのに人の倍かかります。パートはバスなので、何時もバスに乗り遅れないように苦労しています。
 写真は練習会場へ向かう途中の田園風景です。川霧が地面を這う様にたなびいています。冬の田には人の姿を見かけません。何処か寂寥感の漂う松の内です。しかし、コーラス後の帰りには小さな春探しをしながら、鼻歌交じりの帰り道に変身します。


「冬の田に 白く一刷毛 靄の立ち」


[1170] 雨森山 [PC]  2014/01/08 06:53:59    [削除]


   余り歩かない川沿いのコースを、何を求めるのではなしに歩いていると、突然登山口に差し掛かりました。かなり前に難儀して登ったことのある雨森山です。登山口から頂上までの標高差が200m余りとの案内板の情報から、登ってみたくなりました。ボランティの方々のおかげで樹木には標識まで付けてあり、登山道も綺麗に整備されています。
 靴は散歩のつもりだからスニーカーだし、財布も持ってこなかったので、帰りの事を考えてピストンコースにしました。地元の幼稚園児達が毎年登っているようで、登頂記念の標識が何箇所もぶら下がっています。山頂で子どもたちに出会ってみたいものです。四季折々の顔を覗きに、また来ようと散歩コースに追加しました。


「枯山で 暫し目を閉じ 鳥を待つ」


[1171] 江戸彼岸 [PC]  2014/01/09 07:06:50    [削除]


   ご存知ソメイヨシノの母種・片親であるエドヒガンです。ヤマザクラなどと同じように野生の桜で、北摂地域に自生しています。幼木からエドヒガンを育て、保全する活動もボランテァさんたちの協力で拡がっています。と言うのもエドヒガンは長寿(長樹)だからです。樹齢2000年の神代桜、1500年の薄墨桜、1000年の○○桜などが有名です。
 エドヒガンは他の桜よりも一週間からから10日も早く開花します。丁度彼岸の頃に咲くのでエドヒガンと名付けられました。冬芽観察しましたがまだまだ膨らみは有りません。太陽光をいっぱい浴びて春を待っています。


「お日様を 独り占めせし 冬木立」


[1172] ソシンロウバイ [PC]  2014/01/10 07:03:00    [削除]


   今年は梅の開花が早いと聞いていたので、大阪城へ梅の膨らみ具合を観に行きましたが、まだ蕾硬しで、品種によっては開花寸前と言うのも1~2本ありました。春一番の蝋梅は咲いていました。梅林に植わっていて蝋梅と表記されるので、梅の仲間と勘違いされる方もおられますがロウバイ科です。大阪城梅林に植わっている分はソシンロウバイで中央部も透き通ったような淡い黄色です。小さな蜂が吸蜜に訪問しています。
 中国原産で江戸時代に入ってきましたが、今では各地の庭園などに植えられています。花弁がまるで蝋細工の様な上品さが日本人に好まれる所以でしょう。花の蕾がせき・痰に効くようでソシンロウバイが上物とされています。


「蝋梅に 陽射しが来るを じっと待ち」


[1173] センダン [PC]  2014/01/11 06:43:11    [削除]


   暖地の海岸縁に自生するという事ですが、このあたりでは河原に自生しているのに出会います。木々が葉っぱを落としたこの時季センダンの黄色い実が目立ちます。まだ試したことはないのですが、熟れた実をひび・あかぎれ・しもやけにすりつぶして塗布すると効くらしいです。他にも薬効は色々とあるようです。“栴檀は双葉より芳し”と言うのはビャクダン科の木でこの仲間ではありません。
 どの鳥が好んで食べるのか知りませんが実生の幼木が河原に拡がっています。我々の工作材料として重宝するので、河原に出た時に頂いて帰ります。淀川では邪魔になる木と言う事で切り倒されている枝を頂戴します。因みに今年の干支工作でも使いました。


「渓筋の 栴檀だけが 冬知らず」 


[1174] 霜柱 [PC]  2014/01/12 06:41:11    [削除]


   山友会例会は中山観音から最高峰に出て、奥の院を経由してから清荒神に降りる初詣コース。今年に入って既に4回目の山歩き。昨年後半には膝を痛めたので慎重に歩く。雪こそないが所々の地面が霜で凍結している。滑らないように力を入れると、足を突っ張るようになるので、ストックを頼りの危なげない歩き方だ。
 山の会メンバーも高齢化が進み、参加者が年々減る傾向にある。自分の年だけ会も歴史を積み重ねるのだから当然と云えば当然だが、寂しい限りだ。昨日は若いグループのハイカーたちによく出会った。山ガールの出現で男性ハイカーも増えているのは嬉しい傾向だ。


「サクサクと 闊歩し難い 霜柱」


[1175] 倍返しだ! [PC]  2014/01/13 06:59:51    [削除]


   昨年の流行語大賞に選ばれた一つに「倍返しだ」があり、最近は色んなところで倍返しが使われているようです。実際に以前から「倍返し」をして福を授かろうという所があります。清荒神本殿裏の一角に、投げ入れられたお賽銭を用意された棒で引き寄せて戴くと、福を呼び寄せたことになります。その代わりに倍のお賽銭を投げ入れるというのが、何時しか習慣になったようです。
 5円10円で今年の福が授かるなら安いものです。ところがなかなか棒で引き寄せられないので、必死でチャレンジされている姿は微笑ましくあり、老若男女の皆さんが幸せになれば!と神様になった気分で目を細めます。


「初詣 山の数ほど 梯子して」


[1176] とんど [PC]  2014/01/14 06:55:48    [削除]


   地元能勢では「とんど」の風習が今に受け継がれている。最近は休日の変更で成人の日に行われている。毎年参加して注連縄を燃やしいるが、今年はハイキングに行く予定を入れていたので参加出来ない。注連縄だけを持って行き、既に組まれている竹の中に埋めて、燃やしてもらうように頼んできた。子どもの祀りとして伝承されているために、地元小学校でも11日にとんど祭りがあり、字が上手になるようにと書初めなどを燃やし天高く舞い上がらせている。案内を戴いたがこの日も山に行ったので参加出来なかった。
 能勢では出雲地方から伝わる陰陽道の歳徳神(一年の福徳をつかさどる神)がいる方角を明きの方(吉方)として、そちら側にとんどが倒れたら今年一年が吉だとされる風習を受け継いでいる。とんどに参加出来なかったので今年は福の神に見放されるかも……。


「火を放つ とんどの前の 静けさや」


[1177] 甲山 [PC]  2014/01/15 07:04:16    [削除]


   花曜日のハイキングは甲山からのスタート。甲陽園から舗装された坂道を延々と歩き、神呪寺まで行き境内から甲山に登った。妖怪と見紛うほど足の強かった女性リーダー、足に痛みが走るようになり「やっと人間らしくなったね!」と慰める。膝に違和感の残るロクには助かるコース設定に満足。それでも今年に入って6回目の山歩き。ちょっと膝に負担がかかり過ぎかなと反省会での反省材料に。
 仁川に降りたので途中で百合野町「地すべり資料館」に立ち寄り、学芸員から詳細な説明を受けた。阪神淡路大震災で、一瞬して34人の方が生き埋めになった生々しい資料を目の当たりにして自然の恐ろしさを再確認。


「幾度か 山を肴の 新年会」


[1178] 観てきたよ! [PC]  2014/01/16 07:25:22    [削除]


   不定期に淀川流域観察会に参加していますが、この掲示板にヒマラヤ桜が紹介されましたので、好奇心旺盛なロクたちは少し足を伸ばして安威川のヒマラヤ桜を観に行きました。探すのにかなりの時間を費やしましたが、公園に数本植わっていて、薄紅色の花を咲かせていました。絶えずメジロが吸蜜に飛んで来ますが、じっとしてくれないので写真に収めることが出来ません。小鳥が受粉を助けているのかなと実のなる時に想いが飛びます。
 地元の方たちにはあまり馴染みがないのか、ヒマラヤ桜と知らない方が多かったようです。標識を吊るしていないから、冬咲きの桜ぐらいの感覚で通り過ぎているのかもしれません。


「冬咲きの 桜を揺らす メジロかな」


[1179] 桂冬芽 [PC]  2014/01/17 07:13:52    [削除]


   いち早く落葉した桂ですが雌木には実がたくさん残っています。その横から冬芽が春待ち顔で覗いています。寒風に震える紅顔の童のようです。桂は日本特産で、乾かした葉を粉末にして香を作るのに利用されていたので、別名を香の木と呼ばれています。確かに落葉した葉っぱはカラメルの甘い香りがしますので、落葉を拾い集めて香りを楽しみました。
 観察した場所には雌木と雄木が並んでいるので、雄花・雌花の違いを春になったら観察してみたい。葉っぱもハート型とスペード型があるのでその違いを観たいとロクの興味は尽きない。


「裸木の 真赤に萌えし 童顔」


[1180] 銀河号 [PC]  2014/01/18 07:30:03    [削除]


   能勢電山下駅からバスに乗って帰るのだが、1時間毎の運行なので、乗り遅れるとほとんど1時間待ちになる。暖かい時なら駅周辺散歩などで時間潰し出来るが、冬場は寒くて暗いのでそれも出来ない。ひたすらバスの来るのをじっと待たなければならない。そこで思いついたのが終点の妙見口まで乗って、おり返してくるという時間潰しの方法だ。
 途中の区間(笹部~光風台)で線路脇に電飾が施してあり、そこを通過する時には車内灯を30秒ほど消してくれるというサービスがある。車内の天井も銀河に輝くという趣向になっている。他にワイン電車とかおでん電車とかの企画もあり努力されているのがうかがえる。


「冬銀河 仰ぐ家路の 灯りまで」


[1181] 雪の朝 [PC]  2014/01/19 08:15:13    [削除]


   窓から見下ろすと一面の雪景色です。とりあえず写真が撮れる明るさまで待機していました。昨日の夕方の雨で「明日は雪になるかも」と期待していました。地元の農家の方々は困ると思うのですが、365連休の我々にすれば、偶には雪景色も良いものです。時あたかも冬季オリンピックを間近に控える時季になり、毎日ウインタースポーツのニュースが流れています。スキージャンプでは男子最高齢者の葛西が、女子は最年少の高梨沙羅ちゃんが国際試合で優勝するという快挙。希望を与えてくれます。
 スポーツを政治・経済がらみで利用しようという輩もいます。全否定はしませんが、世の中の大切なことから目をそらす役割に使われるのには警戒しなければなりません。基地問題・原発・秘密保護法・TPP・改憲策動etc……。


「足止めを させるか雪の 深々と」


[1182] ホシゴイ [PC]  2014/01/20 07:01:24    [削除]


   今年の干支にちなんで馬見丘陵公園に野鳥観察に行ってきた。我がグループメンバーの奥さんとそのお仲間の方が園内を案内して下さった。野鳥に素人のロクにはなかなか見つけられない。案内のお二方には鳴き声や野鳥の好きそうな場所が判るようで、スズメぐらいの大きさの小鳥を直ぐに見つけ出し、あれはアオジだとかカシラダカが飛んだと言われる。特別な能力をお持ちだと感心してしまう。
 観察会の最後に何種類の野鳥を観れたかを確認するのがルールになっているようで、今回は28種類がいたようだが、写真に収められたのは、じっと微動だにしないホシゴイ位だった。ホシゴイというのは、あのツートンカラーが美しいゴイサギの幼鳥であることも初めて知った。


「寒風に 泰然自若 若き鳥」


[1183] 紫陽花冬芽 [PC]  2014/01/21 07:06:50    [削除]


   コーラス練習に向かう道の所々に息が残っていて、凍結しているところもある。朝の外気温はマイナス6度、給湯器からのお湯も出ないので食器洗い機が作動してくれない。冬場には何度か通らなければならない試練だから諦めている。昨日は大寒だというからなるほどと納得出来る。声も凍っているのか何時もの美声が出ない(^v^)
 帰り道で見つけたアジサイの冬芽。だいたいの植物の冬芽は鱗片で覆われているが、アジサイとかアカメガシワなどは覆いの無い裸芽だから寒かろう。葉が縮かんで寒さに耐えているようで、その健気さが、札束で懐柔しに来た輩にNO!といった名護市の良識ある市民に通じる。


「春を待つ 木々の姿も 拳挙げ」


[1184] コクチナシ [PC]  2014/01/22 07:47:15    [削除]


   観賞用のコクチナシです。ヒメクチナシとも呼ばれているようで、花は八重咲きが多いようですが、こちらは一重咲きだから実を付けています。一丁前にクチナシと同じぐらいの実を付けています。コクチナシは葉が小さく、実を付けていなければクチナシだと気が付かず通り過ぎてしまいそうです。
 一般的に知られているのは料理の色付けです。無毒なので栗きんとんや沢庵などの色付けに使われています。薬効も有るようで、変わったところでは茸中毒になった時、乾燥させた実を煎じて、その煎じ液でうがいをすればいいとの記述がありました。


「熱燗へ 誘う如し 実の付きて」 


[1185] 津波区高潮町 [PC]  2014/01/23 06:52:27    [削除]


   覗き趣味の様な写真ですが、実は自然の仲間たちと施設見学に行って来ました。午前中は日銀大阪支店を見学して、午後からは阿波座駅近くに位置する津波・高潮ステーションに行き、やがて来るだろう東南海地震に備えて、防災についての学習をしてきました。大阪府域は海面より低い場所が沢山あり、そのことを念頭に置いた防災意識を持っていなければならない事を知らされました。
 施設内にある模型の家で実感しました。津波や高潮が来たら大阪の中心街は全て水に浸かってしまうので、反省会大好きグループは特に気をつけなければなりません。その日の反省会はビルの地下でした。


「ビルの地下 浮足立った 新年会」


[1186] 弾玉(はずみだま) [PC]  2014/01/24 07:25:49    [削除]


   この時季は冬芽観察ぐらいしか楽しみがありません。葉を落とした後の葉痕とか花芽や葉芽がどうなっているのかを観察します。それはそれで楽しいものです。観察コースにジャノヒゲが所々自生していました。周りに何もない時期なので瑠璃色の実が目立ちます。蛇の髭(じゃのひげ)とよばれ、雰囲気は伝わりますが、はたして蛇に髭があったかな?多分竜の髭と見立てたのでしょう。別名を弾玉と呼んで子どもたちの遊び道具として使われていました。
 一昨日小学校の1年生に昔遊びを伝える催しに招かれました。毎年の行事でやんちゃな子どもたちと遊んでいます。保護者の方も参加されましたが、親が遊びを知らない世代だから、子どもたちの経験もありません。でも遊びの間中子どもたちの目が輝いていました。


「コロコロと 弾ける笑顔 竜の玉」


[1187] 活動風景 [PC]  2014/01/26 07:40:28    [削除]


   月一度のファミリー自然教室は、服部緑地公園の名物イベントになり、今回は地域のミニコミ誌3紙が取り上げてくれたおかげで、新聞のチラシ持参で参加される方が目立った。ロクの担当は何時も「客引き」。といっても繁華街のお兄さんのものとは随分と違い、メイン通りに受付場所を作り、その前を通る子ども連れなどに工作見本や、観察資料を見せてイベント内容を紹介する役目。
 もう一つの役割は自然観察の案内役。今回は水鳥観察だから近くの池まで案内し、野鳥の名前と特徴などを説明して「へぇ~そうなんや!」という驚きを持ってもらう。終日穏やかだったので、イベントを子どもたちと一緒に楽しめた。


「集い来る 人出の数に 春隣」


[1188] ジャケツイバラ [PC]  2014/01/27 08:17:27    [削除]


   おどろおどろしい感じで如何にも蛇の茨という感じです。しかし花の時期には目を見張るほど綺麗ですから、別名を河原藤(カワラフジ)と呼ばれています。蔓に付く冬芽は変わっており、縦一列に数個の芽が付きます。一番大きな芽が芽吹きますが小さなものは予備の芽です。用意周到な生き残り戦略です。ジャケツイバラもパイオニア植物なのか河原の日当たりの良い処を選んで育っています。
 豆が出来ますので工作材料に良いなと採りに行ったり、花のアップを写そうと近付くと痛い目に遭います。細いツルまで鋭い棘があり衣服を通して膚に突き刺さります。“綺麗な花には棘がある”の典型のような植物です。


「枯蔓と なりて河原の 王となり」


[1189] 春探し [PC]  2014/01/28 06:22:40    [削除]


   天気が回復して幾分温かくなったので、春探しの散歩に出掛けました。能勢はまだまだ冬本番で、散歩道に春の気配がありません。ようやく見付けたのがコバルトブルーのオオイヌノフグリです。こちらは外来種ですから冬の寒さにも強く、いち早く花を咲かせ始めました。名前の由来になっているフグリまでは確認しませんでした。
 他に同じ仲間で外来種のタチイヌノフグリはよく似ていますが、茎が立ちあがり花も小さいので直ぐに違いが判ります。花の時季もかなり遅い感じがします。ところで日本在来種のイヌノフグリを見かけなくなりました。今年は何としても見つけ出したいと思っています。イヌノフグリは花色がピンクがかった花です。


「陽を浴びて 今日一日の 狗ふぐり」


[1190] ちょっと一息 [PC]  2014/01/29 07:31:46    [削除]


   今回の花曜日もリーダーの足が本調子でないので、一般向けのウオーキングコースを選んでくれた。京都大原近くの戸寺から江文峠を通り静原に出て、薬王坂を経由して鞍馬に抜けるコース。京都での打ち上げ時間を逆算して、まだ時間が早いと叡電路線を2駅(鞍馬~貴船~二ノ瀬まで)歩く。
 今回のコースは妻には物足らなそうだったがロクにはちょうどいい!まだ膝に違和感が残り正座が出来ない。登りは苦にならないが、下りで段差がきついと慎重になり皆さんに遅れをとってしまう。何時もの事だが反省会は盛り上がる。山選びも反省会場所優先というから凄いグループだ!メンバーにはお淑やかなご婦人も居られる事も名誉のために紹介しておかなければ!


「霜柱 融けてぬかるみ 道選び」


[1191] 春告草(梅) [PC]  2014/01/30 08:06:35    [削除]


   梅の別名を春告草と云うらしいです。「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」(服部嵐雪)の俳句は誰でも知っています。それほど春を待ち焦がれている気持ちが詠み込まれています。万葉集では「萩」に次いで梅が詠まれ、百首以上に登場します。「東風吹かば においおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」(菅原道真)とか「大空は 梅のにほいに かすみつつ くもりもはてぬ 春の夜の月」(藤原定家)など多数です。今日の俳句は難しいなぁ~!
 桃栗3年・柿8年・梅は酸い酸い13年・柚子の大馬鹿18年・林檎ニコニコ25年と言われています。実のなるまでの時間ですが、比例して寿命(樹命)も長いのだろうか?またまたロクの好奇心が頭を持ち上げます。


「馥郁と 春が来たよな そこだけに」


[1192] 別世界 [PC]  2014/01/31 06:39:59    [削除]


   昨日「赤とんぼ」さんが土筆をアップして下さいました。どんな処にお住まいされているのか気になります。能勢はまだ冬まっ盛りで、まるで別世界のような感じがします。そんな散歩道を春探しに歩いています。冬場から芽を出しているホトケノザが寒さに耐えている位です。この時季ヒガンバナはいきいきと葉を展開しています。
 今日で1月は終わります。あれよあれよという間でした。2月になれば春の草花も咲き出してくれることでしょう。2月は空気まできらきらと輝き出すので大好きな季節です。スプリングエフェメラルの妖精たちに出会えるのを楽しみに待っているロクです。


「カレンダー めくれば春の 匂い立ち」


[1193] 沈丁花 [PC]  2014/02/01 07:53:13    [削除]


   3月ぐらいから咲き出すと思っていた沈丁花が開花しだしています。気の早い個体です。室町時代に中国から渡来して、庭園などに植栽されています。日本には雄株だけが入って来たようで実の成っているのを観ることがあまりないようです。花には芳香があり、秋のキンモクセイが東の横綱なら、春のジンチョウゲは西の横綱と言っていいぐらいの香です。花を乾燥させたものを瑞香花と言い、鎮痛・消炎などに薬効があります。枝の繊維は紙の原料として利用されてようです。
 仲間に黄色い花の難波津(ナニワズ)があり北日本に自生しています。こちらは枝などに触れると炎症を起こす毒成分を持っています。臭いを嗅いだだけで炎症を起す位だから相当なものです。これも植物の防衛戦略なのでしょう。ところで日本国憲法は世界に戦争をしないと謳っていますので、立派な防衛武器になっていました。


「沈丁花 香立つのを 待ち侘びて」


[1194] 藪椿 [PC]  2014/02/02 07:56:12    [削除]


   同じツバキ科のサザンカと入れ替わり、仲間のヤブツバキが蕾を付けだしました。写真のヤブツバキはユキツバキと並んで国内椿の自生種です。春になると品種改良された各種の椿が植物園の客寄せになります。足利時代以降に唐から来た椿が日本に広まり、品種改良した椿に人気が集まりだしました。茶花として人気の侘助もヤブツバキと唐椿から生まれました。椿に関しては何回かアップしていますので、振り返って覗いて下さい。
 人出の入らなくなった二次林は極相林として照葉樹林に変わっていき、森を形成します。椿の自生地もそんなところが多いようです。ヤブツバキを見ると五島列島に赴任している息子を思い出すぐらい野生椿の宝庫です。


「いま開き 何時まで在りし 藪椿」


[1195] 犬も歩けば [PC]  2014/02/03 06:58:56    [削除]


   午後から晴れるとの天気予報だったので、午前中に仕事を済ませ待機していたが、一向に晴れる気配がない。どんよりとした中を意を決して散歩に出かけた。それほど大層な決意ではないが(*^_^*)それでも3時間18000歩ほど春探しの散歩をしてきた。なんせ写真俳句用のネタがない。福寿草の自生地があるので覗きに行ったが、まだ芽吹きもしていない。
 帰り道はケンポナシを確認しに行った。流石に道端には果柄は落ちていない。多分タヌキが全部平らげたのだろう。材料採取を経験済みのロクは周りの低木などを丹念に探すと、木の枝に引っかかっている果軸があるはあるは!道具を持って行かなかったので手の届く範囲でしか採取できなかった。犬も歩けばケンポナシ!


「春めきて 散歩選びも 松コース」 


[1196] 里山機能 [PC]  2014/02/04 06:57:52    [削除]


   数年前に切られたクヌギの萌芽です。かなり幹もしっかりして来て何年か先の薪炭になります。このあたりは池田炭の産地で、後継者不足に頭を痛めておられるようですが、茶道に欠かせない菊炭は脈々と受け継がれて、伝承者を育てる活動もされておられます。道の駅には薪としてのクヌギが売られ、椎茸のほだ木としても活用されています。
 能勢を含めた黒川地区周辺の里山は日本一だと言われています。農家の脇のあるクヌギ林は台場クヌギとして更新され、生物多様性にも貢献しています。カブトムシやクワガタなど昆虫の宝庫にもなっています。20年ほど前までは松茸も採れていましたが、残念ながら最近では見ることも匂いすらも漂って来ません。


伐られたる なお蘖の 強かに」 


[1197] 鰯の頭も何とやら [PC]  2014/02/05 07:13:46    [削除]


   節分の日に巻き寿司を恵方に向かって丸齧りする、という風習を鮨屋の業界が編みだし定着させてしまいました。鰯の塩焼きを食べるというのも節分の定番です。炒った大豆を数え年の数だけ食べるというのもありますが、こちらは歳と共に敬遠したくなります。我が家でそうした風習や伝統を大事にする派に属しています。悪く言えば流され易いということでしょうか(*^_^*)
 奈良方面では鰯の頭を柊に挿して玄関脇に挿し込み、鬼(邪)を祓うという風習が残っていて、今なお奈良町あたりの民家の玄関脇に観る事が出来ます。実際確認まで出来ませんでしたが、鰯の尻尾の方は裏口側に挿しておくという事も知りました。


「昨夕の 団欒在りて 春来たる」


[1198] 水仙 [PC]  2014/02/06 07:15:51    [削除]


   スイセンを別名「雪中花」と言います。まさに昨日今日の雪の中で凛と咲いています。春を待つ健気な花です。中国から平安時代に渡来して来ました。淡路島の黒岩水仙峡は有名ですが、一輪挿しに活けられた水仙も捨てがたいものです。やはり野に置け蓮華草と言われ、草花は自然の中でこそ美しく咲いてくれるものです。しかし水仙だけは例外だと思うのはロクの身勝手でしょうか。
 ギリシャ神話の美少年ナルシサスは泉に映った自分の姿に恋をしてしまうという有名な水仙の話ですが、そこからナルシスト(自己陶酔型)という言葉が生まれました。自分の事をジャニーズ系と言って憚らないロクは多分にナルシストです(*^_^*)


「境内に 香のシャワー 雪中花」


[1199] からくりおもちゃ館 [PC]  2014/02/07 06:55:41    [削除]


   奈良町に「からくりおもちゃ館」というものが出来たという事で覗いて来ました。NPOが2、3年前から委託されて運営されています。館内には江戸時代に作られた簡単なからくり玩具が展示してあり、手にとって遊ばせて頂ける体験型の街角ミュージアムです。2ヶ月毎に展示品を入れ替えておられるようなので、また行ってみたいという気分になります。無料というのも嬉しい限りです。
 子どもたちに工作提供をしている我々には興味が尽きません。早速写真に撮って帰って作り始めています。色々と工夫してオリジナル性を持たしたものを作りたいと、呆け防止を兼ね頭をひねっています。


「からくりを ああだこうだと 春立ちぬ」


[1200] ボタンヅル [PC]  2014/02/08 08:08:11    [削除]


   センニンソウ仲間のボタンヅルの種です。写真を撮る時にはセンニンソウだと思い写しました。アップするにあたって確認するとどうやらボタンヅルのようです。花の時季もセンニンソウとボタンヅルは同じでよく似ています。大きな違いはボタンヅルの葉には切れ込みがあり、3枚の小葉が牡丹の葉に似ていることで見分けます。観賞用のテッセンやクレマチスも同じ仲間です。
 どちらもキンポウゲ科で毒性分を持っています。センニンソウの別名は「ウシノハコボレ」と云われ、牧草に混ざったものを食べてしまうと、牛の歯が抜けると戒めています。他に「馬喰わず」とも云われ、昔から農家では敬遠されていたようです。しかし神経痛やリューマチの薬効もあるようです。センニンソウの名誉のために!


「残雪の 如く残りし 牡丹蔓」

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