ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

多羅葉(たらよう)


 1月も終わりを迎え、雲ひとつない青空だったので春探しの散歩に出てみた。野の花には少し早いがヤブツバキなどを目的に神社仏閣を訪ね歩いた。延喜式内の古い神社には大きなタラヨウの木が植わっていて、晩秋に熟れた赤い実がまだ枝にたわわに残っている。と言うことは雌木なのだ。お寺なら納得出来るが、何故神社にタラヨウなのかはまだ調べていない。名前の由来はインドの多羅樹(ウチワヤシ)に準えて付けられた。経文をヤシ科の多羅樹に書いていたと言われる。同じように葉っぱの裏に小枝などで傷つけると字が書けることから多羅葉と名付けられた。ハガキの木とも言われ郵便局のシンボルツリーになっている。宛名を書いて切手を貼ればちゃんと届けてくれる。
 タラヨウは東海地方以西に自生しているモチノキ科植物である。だからモチノキと同じように樹皮から「鳥もち」が採れる。利尿効果もあるので腎疾患の予防としての健康茶として利用出来る。春から夏に葉っぱを採取して天日干ししておき、お茶代わりに使えばよい。
 子ども向けの観察会では、字が書けると言うことを伝える定番樹になっている。線香などの熱を近付けると「死環」と言って丸い模様が浮き上がる。それは酸化酵素によるものだが、子どもたちはびっくりする。モチノキ科の特徴でもある。


「冬空で 早くおいでと 鳥を待ち」

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