冬越しのために赤くなったスイバ

　　　　　　　　　　　　　　仲間が作った今年のジャム

　冬になると赤くなったスイバの葉がジャムになるよ、と仲間の皆さんに紹介している。出来るだけ赤い葉っぱを採取して、細かく切り、砂糖をまぶして暫く置き、後は火にかけて焦がさないように混ぜるだけで、簡単にジャムが出来る。スイバは何処でも見掛ける野草で、葉っぱの酸っぱさから地方によってはスカンポとも云われている。近年その薬効に抗がん作用があるという事で見直されている。若葉を食用としても利用出来るが、シュウ酸を多く含むので多食は控えなければならない。全草を採取乾燥させて茶材として利用すると健胃・整腸・抗がん作用があるらしい。
　スイバはタデ科ギシギシ属の多年草だから、冬越しする時に凍結から身を守るために糖分濃度を上げ、アントシアニンを生成して赤くなる。同じ仲間のギシギシも赤くなっているので間違いやすいが、スイバのロゼット状の葉っぱは葉柄が長く、基部が矢尻状になっているので判断出来る。間違っても味が落ちるだけだから大丈夫。美味しいからと云って多食は厳禁、肝臓障害を引き起こす！

「パン食か　やはり味噌汁　冬の朝」