ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

立松和平と良寛

               猪とロクの散歩道


 ステイホームを余儀なくされているので、散歩と雑用以外にすることがない。
 しばらく工作準備に明け暮れていたので、依頼されていた原稿まで手が届かなかった。昨日は自筆で亡き友の家族へ心を込めた手紙を書き、気になっていた依頼原稿も2つ仕上げてメールで送っておいた。さて本でも読むかという気持ちになったが、昼間に本を読むという習慣がないので他の仕事で1日を締めくくった。今回借りた本が宗教教義で大半を占めているので、尚更飛びついて読みたいという気にならなかった。図書室で目にした立松和平の「良寛」だが、2週間前に借りたのがまだ読み切れていない。返却期限になったので、さらに延長の申し込みをしておいた。一旦読み出すと途中で投げ出すことが出来ないので、最後まで読んでしまうと言うのがロクの流儀だ。
 アウトドアーに明け暮れていた若い頃に、野田知佑、椎名誠、C W ニコルたちと同じ匂いがする立松和平の作品に触れたことがある。行動派の作家としてマスコミでも持て囃され、テレビ出演も多く、独特の語り口が今でも耳に蘇る。社会派として「田中正造」を扱った作品が記憶に残っている。
 そんな作家だったので「良寛」をどう捉えたのだろうかと、興味津々でページを繰った。道元の教えが全編を貫き、その教えに近づくべく禅修行した良寛像が綴られている。病床にあった立松和平も、良寛のような生き方をしたかった、との願いが込められていたのかも知れない。筆半ばにして没した作家の思いが、未完の作品を通して読み取れる。


「軟弱が 頭を去来 ストーブで」

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