能勢秋鹿「限定五千本」

　チョコレートが届けられる日として、世の男性は心待ちしている。現役を離れて久しいので、現在でも義理チョコ風習が残っているのかな？と思ったりする。最近では女性が自分用に購入されるというのをニュースで紹介している。この季節だけのオリジナル商品が店頭に並ぶからである。
　我が家にチョコレートが届くのは、ご近所の方から毎年お歳暮に外国産のものが贈られるのと、2月14日のセイントバレンタインデーに知り合いなどから贈られる2チャンスである。今年も早々頂いたものや、14日に合せて郵送で届けられたものなどで、良かったねと言ってもらえる。妻も自分が食べたいものだから毎年買ってくれるのだが、今年は買い物に出掛けられないので、プレゼントは日本酒になった。頂いたものは全て嬉しいのだが、わざわざ訪ねて来て手渡される、活動仲間の子どもからのものが爺としては一番嬉しい。コーラス発表の時にも姉弟でバラ一輪ずつを持って来てくれたのを思い出す。
　世界的にもはジェンダー平等の風潮が主流を占め、日本の古い体質が露呈した今回のオリンピック関連、世界中から顰蹙を浴びたいま「女性から男性にプレゼントする」という風習も「双方から感謝し合う日」に改めなければならないのではないだろうか。

「灯を点す　2月セイント　恋の日に」